2012年06月09日

緑のカーテン2012(4)ウチワドコロ

夏の省エネ対策に向けて、テレビで緑のカーテンの話題を目にするようになってきました。夏が近いと感じます。

軽井沢草花館では、5月よりカーテン作りを開始。現在ネットには、ウチワドコロ、ジネンジョ、ノブドウのつるが絡み始めています。

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2012年6月9日 軽井沢草花館 緑のカーテン

ウチワドコロの生長が他のジネンジョ、ノブドウよりも早く、中にはテラスの天井近くまでつるを伸ばしてしまったものもあります。
ジネンジョとノブドウはここ1週間ほどでやっとネットの下の方に絡み付き始め、これからぐんぐん伸びていきそうです。

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昨年から始めた緑のカーテンづくりですが、今年目立っているのがウチワドコロの生長ぶりです。株が何倍にも増えたというのもありますが、他のつるよりも早くにつるを伸ばし、範囲を拡大しているといった印象です。

このウチワドコロという植物ですが、軽井沢の山地にごく普通に見られます。
といっても、昨年までは、日当たりのよい林道端などで他の植物に覆いかぶさるように絡み付いている植物というイメージがありました(下写真)。

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2010年8月10日 林道端で他の植物に絡み付くウチワドコロ

それが、今年になって山を散策していると、日当たりのよい場所だけでなく、森の林床にもたくさん生えていることに気が付きました。

ところが、つるを伸ばして絡み付くような他の草や樹木があるようにも思えないような場所にもたくさん生えていて背丈は20cm程度。ちょっとだけつるを伸ばしているものや、葉っぱだけのもの。目に付き始めると、あっちにもこっちにも一杯あります。

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2012年6月7日 軽井沢 林床でちょっとだけつるを伸ばしているウチワドコロ

林道端などで他の植物に絡み付いている様子とはまるで違ってとても優雅な姿です。
もしかすると、いつか周りの木が倒れて日当たりが良くなり、絡み付く対象ができた時に備えて、待っているのかもしれません。そうだとすると、なんと”したたかな”植物なんでしょう…

軽井沢にはチョウセンゴミシ(マツブサ科)と言うつる性植物が多く自生していて、秋には赤い房状の実をつけるのですが、つるをほとんど伸ばさないで、ただ林床を覆い尽くすように生えているものも多く、ウチワドコロに似ているな、と思いました。

緑のカーテンを作っているおかげで、ウチワドコロが軽井沢に(思っていた以上に)たくさん自生していることや、多様な環境で自生していることが分かってきました。

つづく

P.S
6月13日(水)から軽井沢草花館でウチワドコロのスケッチを展示することにしました。ちょうど、上の写真のような状態のスケッチです。
軽井沢草花館HP http://www.kusabana.net
posted by kusabanakan at 11:41| 緑のカーテン