2014年9月28日 軽井沢草花館 ブナ&イヌブナ実生1年目
今年は9月の平均気温が低く、朝晩の冷え込みも厳しいことから、秋の深まりが平年に比べて早いようです。カエデの葉もうっすらと赤味を帯びてきていますが、軽井沢草花館のブナも葉が黄色味を帯びてきました。
下の写真は2つのブナの実生(AとB)で、同じく1年目のものですが、黄色味を帯びてきたのは右のBの方です。
2014年9月28日 軽井沢草花館 ブナ&イヌブナ実生1年目
同じ環境で育てても、色づきの具合には違いがあり、個性があることが分かりました。
【ブナA実生】
葉っぱの枚数:7枚(子葉2枚はすでに枯れて落ちた)
側脈の数:4〜9
樹高:115_(前回9/17と同じ)
一番大きな葉っぱの長さは約70_。前回(9/17)と変わらず。
冬芽の大きさは長さにして8_(下写真)
前回(9/17)の時は6~7_でしたので、わずかに大きくなっています。
2014年9月28日 軽井沢草花館 ブナA実生1年目
【ブナB実生】
葉っぱの枚数:5枚(子葉2枚はすでに枯れて落ちていて、今回はいちばん下の葉っぱ1枚が枯れ落ちていた)
側脈の数:7〜8
樹高:105_(前回9/17と同じ)
2014年9月28日 軽井沢草花館 ブナB実生1年目
一番大きな葉っぱの長さは約55_。前回(9/17)と変わらず。また、葉が黄色味を帯び始めました。
冬芽の大きさは長さにして約5.5_(下写真)
前回(9/17)の時は4~5_でしたので、わずかに大きくなっています。
【イヌブナ実生】
葉っぱの枚数:5枚(子葉2枚はすでに枯れて落ちた)
側脈の数:5〜9
樹高:100_(前回9/17と変わらず)
2014年9月28日 軽井沢草花館 イヌブナ実生1年目
一番大きな葉っぱの長さは約45_で前回(9/17)と変わらず。
※欠けてしまった葉っぱの先端部分を除いた値
冬芽の大きさは長さにして約17_(下写真)
前回(9/17)の時は10_でしたので、7_伸びました。
2014年9月28日 軽井沢草花館 イヌブナ実生1年目
【考察】
樹高には変化なし。
葉っぱの大きさに変化は見られませんでしたが、ブナBの葉っぱが1枚だけ枯れ落ちていました。
また、ブナBの葉が黄葉し始めました。
冬芽(鱗芽)の長さは
・ブナA:8_(前回6~7_)
・ブナB:5.5_(前回4~5_)
・イヌブナ:17ミリ(前回約10_)
ブナ×2、イヌブナ×1、共に冬芽の大きさが前回(9/17)よりも伸びていました。
イヌブナの方が一回り大きく、また前回からの生長率も高いものとなりました。
観察を続けます。