2014年10月31日

草花館のモミジが散り始め

27日のブログで、軽井沢草花館のモミジが見ごろになっていることをお知らせしたところですが、きれいに色づいた葉っぱが散り始めました。

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2014年10月31日 軽井沢草花館 駐車場のカエデ紅葉

砂利敷きになっている駐車スペースが赤いじゅうたんを敷いたようにきれいになりました(上写真)。
まだ、散り始めなので、館内の吹き抜け階段の窓から見える紅葉もきれいです(下写真)。

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2014年10月31日 軽井沢草花館 館内吹き抜け階段の窓から望むカエデ紅葉

これから徐々に葉が落ちていきますが、館内では、モミジ(コハウチワカエデ)の紅葉をはじめ、木の実・草の実の作品を中心に、秋色に染まっています。

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石川功一の描き残した軽井沢の草花たち(5)
秋の木の実を中心とした水彩スケッチと油彩画計47点を展示予定

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石川功一 カンボクの実 水彩スケッチ
2014年10月15日(水)~2014年11月24日(月)
10:00~17:00
火曜日休館
会場:小さな美術館軽井沢草花館
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posted by kusabanakan at 19:32| 草花館日記

2014年10月30日

イヌブナ日記(74)きれいに黄葉

10月18日以来、12日ぶりの更新です。

紅葉シーズンをむかえ、朝の最低気温が氷点下になるなど、冷え込みが厳しくなってきました。
イヌブナ実生(3年目)はここ数日の間で、あっという間に黄葉しました。
3回目の秋となりましたが、葉っぱの数も増え、色づきも今までで一番きれいです。

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2014年10月30日 軽井沢草花館 イヌブナ実生3年目(上:A、下:B)
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2014年10月18日 軽井沢草花館 イヌブナ実生3年目(上:A、下:B)

【イヌブナA】

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2014年10月30日 軽井沢草花館 イヌブナA 実生3年目 

イヌブナAの樹高は約20aで6月13日に測定した時から変化はありません。
幹の直径は約8_で9月14日の測定から変化は見られませんでした。
冬芽(鱗芽)においても、前回10月18日の時と変わらず、長さにして21_でした。

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2014年10月30日 軽井沢草花館 イヌブナ実生3年目 冬芽の大きさ(約21_)

【イヌブナB】

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2014年10月30日 軽井沢草花館 イヌブナB 実生3年目

イヌブナBの樹高は約10.5aでAと同様、6月13日の時から変化はありません。
幹の直径も約3.5_で、9月14日の測定時から変化は見られませんでした。
冬芽(芽鱗)の大きさも長さにして20_と前回(10月18日)の時から変化は見られませんでした。

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2014年10月30日 軽井沢草花館 イヌブナB 実生3年目 冬芽の大きさ(約20_)

【考察】

10月18日から10月30日までの間に、樹高や幹の直径、葉っぱの大きさ、また冬芽の大きさに変化は見られませんでしたが、葉っぱの色が黄葉して秋らしい姿に変化しました。

イヌブナ実生3年目の冬芽の長さ
 A:10月18日 21_ → 10月30日 21_(変化なし)
 B:10月18日 20_ → 10月30日 20_(変化なし)

観察を続けます。
posted by kusabanakan at 16:24| イヌブナ日記

2014年10月27日

草花館のモミジが見ごろに!

草花館の駐車場にあるカエデの木が真っ赤に紅葉して、とてもきれいです。
今年は、例年に比べて紅葉の時期が早いようで、ここ1週間であっという間に葉っぱが真っ赤に染まりました。

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2014年10月27日 軽井沢草花館 駐車場のカエデ紅葉

館内の2階に上がる吹き抜けの階段からもきれいな紅葉を望むことが出来ます。

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2014年10月27日 軽井沢草花館 館内吹き抜け階段の窓から望むカエデ紅葉

移転して、この場所に来たのが2006年のこと。
その時はこんなに立派な木ではありませんでした。
わずか8年でこんなに大きくなるとは予想以上です。
窓から見えるカエデは枝が間近にまで迫ってきました。
近い将来、剪定しないといけなくなるかもしれません。

これから徐々に葉が落ちていきますが、館内では、モミジ(コハウチワカエデ)の紅葉をはじめ、木の実・草の実の作品を中心に、秋色に染まっています。

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石川功一の描き残した軽井沢の草花たち(5)
秋の木の実を中心とした水彩スケッチと油彩画計47点を展示予定

2014年10月15日(水)~2014年11月24日(月)
10:00~17:00
火曜日休館
会場:小さな美術館軽井沢草花館
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posted by kusabanakan at 16:46| 草花館日記

2014年10月26日

カラスvsアスター(37)

カラスvsアスター(37)
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第230話(ショッパーでの連載番号)

第2、第4日曜日に再連載

※カラスvsアスターは、石川功一がペンネーム”石川エカ”として描いていた4コマ漫画で、1972年10月から1991年2月までの19年半にわたって、東京新聞の週刊地方版「ショッパー」で掲載されました。2013年4月4日より、小さな美術館軽井沢草花館のブログ「ゆうすげ日記」にて再連載。第2、第4日曜日に更新
posted by kusabanakan at 00:00| カラスvsアスター

2014年10月25日

ブナ日記(16)ブナ冬芽生長、イヌブナ冬芽変化なし

10月8日以来、17日ぶりの更新となります。

2つあるブナの実生(AとB)は、前回の時は片方の葉が褐色化して、もう片方は黄葉を始めたところでした。
今回は黄葉していたほうの葉も褐色化していました。
イヌブナの実生は、部分的に褐色化したり黄葉したりしています。
また、ブナの冬芽はわずかに生長していましたが、イヌブナの実生に変化は見られませんでした。

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2014年10月25日 軽井沢草花館 ブナ&イヌブナ実生1年目

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2014年10月8日 軽井沢草花館 ブナ&イヌブナ実生1年目

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2014年10月25日 軽井沢草花館 ブナ&イヌブナ実生1年目

【ブナA実生】

前回は葉っぱが黄色味を帯びてきたところでしたが、今回は褐色化していました。
葉っぱの枚数:7枚(子葉2枚はすでに枯れて落ちた)
側脈の数:4〜9
樹高:115_(前回9/28と同じ)

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2014年10月25日 軽井沢草花館 ブナA実生1年目

一番大きな葉っぱの長さは約70_。9/28から変わらず。
冬芽の大きさは長さにして9.5_(下写真)
前回(10/8)の時は8.5_でしたので、1.0_大きくなりました。

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2014年10月25日 軽井沢草花館 ブナA実生1年目

【ブナB実生】

葉っぱは前回から変わらず褐色したままですが、色が濃くなったような気がします。
葉っぱの枚数:5枚(子葉2枚と葉っぱ1枚がすでに枯れて落ちた)
側脈の数:7〜8
樹高:105_(9/28から変わらず)

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2014年10月25日 軽井沢草花館 ブナB実生1年目
一番大きな葉っぱの長さは約55_で9/28から変わらず。
冬芽の大きさは長さにして約6.5_(下写真)
前回(10/8)の時は6.0_でしたので、わずか0.5_大きくなりました。

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2014年10月25日 軽井沢草花館 ブナB実生1年目

【イヌブナ実生】

ブナの実生は下の葉っぱ2枚だけが黄葉して、褐色化始めたところです。上の3枚の葉っぱはまだ緑色で、わずかに黄色味がかかってきた感じです。。
葉っぱの枚数:5枚(子葉2枚はすでに枯れて落ちた)
側脈の数:5〜9
樹高:100_(9/28から変わらず)

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2014年10月25日 軽井沢草花館 イヌブナ実生1年目

一番大きな葉っぱの長さは約45_で9/28から変わらず。
※欠けてしまった葉っぱの先端部分を除いた値
冬芽の大きさは長さにして約17_(下写真)
9/28の時から変化は見られません。

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2014年10月25日 軽井沢草花館 イヌブナ実生1年目
【考察 10月8日との比較】

ブナ、イヌブナとも樹高や葉っぱの大きさには変化は見られませんでした。
ブナAの葉の色は前回(10/8)は黄葉したところでしたが、今回は褐色化していました。
ブナBの葉の色は前回(10/8)すでに褐色化していて、今回もそのままでした(濃くなっている)。落葉はしていません
イヌブナの葉の色は前回まだ緑色でしたが、今回は5枚ある葉のうち、下の2枚が褐色化し上の3枚の葉がわずかに黄葉し始めていました。
冬芽(鱗芽)の長さは
・ブナA:9.5_(前回8.5_)
・ブナB:6.5_(前回6.0_
・イヌブナ:17ミリ(前回17_)

ブナのAは1.0_、Bは0.5_伸びましたが、イヌブナには変化が見られませんでした。
観察を続けます。
posted by kusabanakan at 16:55| ブナ日記

2014年10月20日

【展示紹介】ツルリンドウの実 11月24日まで

軽井沢では紅葉の美しい季節になってまいりました。
軽井沢草花館から約1.0kmにある雲場池では、モミジの葉がだいぶ赤く色づいてきました。
これから、月末にかけて、さらに赤味を増していきそうです、

さて、今年の展示期間も、残り1ヶ月少々となりました。
現在、秋に見られる木の実の水彩スケッチを中心に作品を公開しています。

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石川功一の描き残した軽井沢の草花たち(5)
秋の木の実を中心とした水彩スケッチと油彩画計47点を展示

2014年10月15日(水)~2014年11月24日(月)
10:00~17:00
火曜日休館
会場:小さな美術館軽井沢草花館
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以下、展示中の作品より、ツルリンドウの実を紹介します。

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石川功一 水彩スケッチ ツルリンドウの実 1996.11.14

ツルリンドウはリンドウ科の多年草で、長さにして30〜60a。
植物など近くにあるものに絡むようにして生えています。
秋になると、スケッチのように真っ赤な実を付けます。

石川功一の文・イラストを添えて展示しております。
posted by kusabanakan at 16:51| 展示紹介

2014年10月19日

緑のカーテン2014(20)イケマ&ウチワドコロの種子

秋も日を増すごとに深まってきました。
緑のカーテンは、大部分の葉が落葉し、日差しがテラスの奥まで入り込むようになりました。

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2014年10月19日 軽井沢草花館 緑のカーテン

下の写真はは、約2週間前(10月6日)の状態で、比べると、黄色くなっていた葉っぱは落ちて、まだ緑色だった葉は黄葉しています。
緑のカーテンとしての役割はほとんど終えてしまった感じです。

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2014年10月6日 軽井沢草花館 緑のカーテン

葉っぱとは別に、イケマとウチワドコロは共に実が熟し、変化が見られました。

【イケマの実から種子が飛ぶ】

前回(10/6)の記事ではイケマの実が割れて、中から種子が見えていたことを書きました(下写真)

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2014年10月6日 軽井沢草花館 緑のカーテン イケマの実が裂けて中からは種子

今日は中にあった種子が実から飛び出て、遠くに飛び立とうとしていました(下写真)。

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イケマの種子にはうぶ毛が付いていて、実の外に出るときには、うぶ毛が毛羽立って風で飛ばされやすくなる構造のようです。
下の写真は、種子のうぶ毛が開いて、実の外に出たところ。まさに飛び立とうとしているところです。

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2014年10月19日 軽井沢草花館 緑のカーテン イケマの種子

【ウチワドコロの実 中の種子を観察】

実が褐色化して完熟しました。

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2014年10月19日 軽井沢草花館 ウチワドコロの実

こうなると、自然に中から種子がこぼれ落ちる仕組みです。
昨年も行いましたが、今年も実を採って、詳しく調べてみました。

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2014年10月19日 軽井沢草花館 ウチワドコロの実

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2014年10月19日 軽井沢草花館 ウチワドコロの実(断面)

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2014年10月19日 軽井沢草花館 ウチワドコロの種子

実(の一つの袋)を割ると中から平べったい種子が出てきます。
一つの袋の中に6つ種子が入っていました。
イケマのようなうぶ毛は付いていませんが、ヒレが付いていて、落ちる時に風で流されやすくなっているようです。
種の形もいろいろです。

これから寒さが増してくると、緑のカーテンの葉がさらに少なくなっていきます。
もう少し観察を続けます。
posted by kusabanakan at 14:25| 緑のカーテン

2014年10月18日

イヌブナ日記(73)2つの苗で冬芽の生長に差

10月2日以来、16日ぶりの更新です。

10月になってからは冷え込みがなく、暖かな日が続いていましたが、15日の朝から急に冷え込んできました。今朝はこの秋初めて氷点下となりました。

雲場池など軽井沢町内では紅葉が鮮やかになってきたところですが、3年目のイヌブナは前回(10月2日)と比べて、葉っぱの色にほとんど変化は見られません。

但し、片方の苗で冬芽の大きさに変化が見られました。以下に詳しくレポートします。

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2014年10月18日 軽井沢草花館 イヌブナ実生3年目(上:A、下:B)

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2014年10月2日 軽井沢草花館 イヌブナ実生3年目(上:A、下:B)

【イヌブナA】

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2014年10月18日 軽井沢草花館 イヌブナA 実生3年目 

イヌブナAの樹高は約20aで6月13日に測定した時から変化はありません。
幹の直径は約8_で9月14日の測定から変化は見られませんでした。

冬芽(鱗芽)においては、わずかながらですが生長が見られました。
下の写真は本日(10月18日)撮影したもので、枝の先端の冬芽は長さにして約21_といったところ(下写真)。
前回(10月2日)の時は19_でしたので、約2_長くなっていました。

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2014年10月18日 軽井沢草花館 イヌブナ実生3年目 冬芽の大きさ(約21_)

【イヌブナB】

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2014年10月18日 軽井沢草花館 イヌブナB 実生3年目

イヌブナBの樹高は約10.5aでAと同様、6月13日の時から変化はありません。
幹の直径は約3.5_で、9月14日の測定時から変化は見られませんでした。

冬芽(芽鱗)の大きさは2_長くなったAとは違い、変化が見られませんでした。
前回(10月2日)の時は約20_でしたが、今回の測定でも約20_でした。

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2014年10月18日 軽井沢草花館 イヌブナB 実生3年目 冬芽の大きさ(約20_)

【考察】

10月2日から10月18日までの間に、冬芽の大きさがAは2_長く、Bは変化なしと、両苗の生長に差が見られました。
また、葉の黄葉はほとんど変化が見られませんでした。
樹高や幹の直径、葉っぱの大きさには変化は見られませんでした。

イヌブナ実生3年目の冬芽の長さ
 A:10月2日 19_ → 10月18日 21_(2_増)
 B:10月2日 20_ → 10月18日 20_(変化なし)

観察を続けます。
posted by kusabanakan at 15:50| イヌブナ日記

2014年10月13日

季節外れ?にナデシコ開花

今年7月23日から咲き始め、8月中に「すべて咲き終わった」と思われましたが、10月も中旬の今朝、エゾカワラナデシコの花が咲いていました。

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2014年10月13日 軽井沢草花館 エゾカワラナデシコ

そういえば、2年前もちょうどこの時期(2012年10月16日)に季節外れの開花がありました。
秋の七草でもあるので、7下旬月から8月上旬だけでなく、この時期に咲いてくれるのもうれしいです。

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2014年10月13日 軽井沢草花館 エゾカワラナデシコ
posted by kusabanakan at 11:02| 草花館日記

2014年10月12日

カラスvsアスター(36)

カラスvsアスター(36)
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第228話(ショッパーでの連載番号)

第2、第4日曜日に再連載

※カラスvsアスターは、石川功一がペンネーム”石川エカ”として描いていた4コマ漫画で、1972年10月から1991年2月までの19年半にわたって、東京新聞の週刊地方版「ショッパー」で掲載されました。2013年4月4日より、小さな美術館軽井沢草花館のブログ「ゆうすげ日記」にて再連載。第2、第4日曜日に更新
posted by kusabanakan at 00:00| カラスvsアスター

2014年10月11日

【展示紹介】サルマメの実 10月15日(水)より

現在、会期中の「石川功一の描き残した軽井沢の草花たち(4)」は10月13日(月)までで終了です。
火曜日の休館(展示替)を挟んで、10月15日(水)より、展示内容が変わります。

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石川功一の描き残した軽井沢の草花たち(5)
秋の木の実を中心とした水彩スケッチと油彩画計47点を展示予定

2014年10月15日(水)~2014年11月24日(月)
10:00~17:00
火曜日休館
会場:小さな美術館軽井沢草花館
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以下に15日から展示予定の作品より、サルマメの実を紹介します。
樹高20~50aの落葉小低木。
軽井沢では6月頃に花が咲き、10月以降には赤い実を付けます。
作品と共に展示されるエッセーには石川曰く、「ルビーのような…」と表現しています。

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石川功一 水彩スケッチ サルマメの実 2003年11月1日

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写真:2012年11月20日撮影 軽井沢 サルマメの実

サルマメの他、ナナカマド、ミズキ、カンボクなど木の実の作品が多く並びます。
posted by kusabanakan at 21:44| 展示紹介

2014年10月08日

ブナ日記(15) 実生1年目褐色化始まる 冬芽も大きく!

9月28日以来、10日ぶりの更新となります。

前回は、ブナ(実生1年目)の葉っぱが黄葉し始めたことをお伝えしましたが、10日が経ち、黄葉していたものは褐色化し、まだ緑色だったものは黄葉を始めました。また、冬芽の大きさは10日間でわずかに伸びました。

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2014年10月8日 軽井沢草花館 ブナ&イヌブナ実生1年目

下の写真は2つのブナの1年目の実生(AとB)で、
前回黄色味を帯びていたブナB(右)は褐色化し、
前回はまだ緑色だったブナA(左)は黄葉し始めました。

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2014年10月8日 軽井沢草花館 ブナ&イヌブナ実生1年目

下は前回(9月28日)の時の写真で、葉っぱの色の変化がよく分かります。
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2014年9月28日 軽井沢草花館 ブナ&イヌブナ実生1年目

【ブナA実生】

葉っぱが黄色味を帯びてきました。
葉っぱの枚数:7枚(子葉2枚はすでに枯れて落ちた)
側脈の数:4〜9
樹高:115_(前回9/28と同じ)

20141008bunaA01.jpg
2014年10月8日 軽井沢草花館 ブナA実生1年目

一番大きな葉っぱの長さは約70_。前回(9/28)と変わらず。
冬芽の大きさは長さにして8.5_(下写真)
前回(9/28)の時は8_でしたので、0.5_大きくなりました。

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2014年10月8日 軽井沢草花館 ブナA実生1年目

【ブナB実生】

葉っぱが褐色化しました。
葉っぱの枚数:5(子葉2枚と葉っぱ1枚がすでに枯れて落ちた)
側脈の数:7〜8
樹高:105_(前回9/28と同じ)

20141008bunaB01.jpg
2014年10月8日 軽井沢草花館 ブナB実生1年目

一番大きな葉っぱの長さは約55_。前回(9/28)と変わらず。
冬芽の大きさは長さにして約6_(下写真)
前回(9/28)の時は5.5_でしたので、0.5_大きくなりました。

20141008bunaB02.jpg

【イヌブナ実生】

ブナの実生は黄葉し始めましたが、イヌブナの実生はまだ緑色の葉っぱをしていて、変化が見られません。
葉っぱの枚数:5枚(子葉2枚はすでに枯れて落ちた)
側脈の数:5〜9
樹高:100_(前回9/28と変わらず)

20141008inubuna01.jpg
2014年10月8日 軽井沢草花館 イヌブナ実生1年目

一番大きな葉っぱの長さは約45_で前回(9/28)と変わらず。
※欠けてしまった葉っぱの先端部分を除いた値
冬芽の大きさは長さにして約17_(下写真)
前回(9/28)の時も17_でしたので、変化は見られませんでした。

20141008inubuna02.jpg
2014年10月8日 軽井沢草花館 イヌブナ実生1年目

【考察 9月28日との比較】

ブナ、イヌブナとも樹高や葉っぱの大きさには変化は見られませんでした。
ブナの葉が黄葉したり褐色化し始めましたが、イヌブナの葉には変化がなく、緑色のまま。

冬芽(鱗芽)の長さは
・ブナA:8.5_(前回8_)
・ブナB:6_(前回5.5_
・イヌブナ:17ミリ(前回17_)

ブナはA、B共に0.5_伸びましたが、イヌブナには変化が見られませんでした。
観察を続けます。
posted by kusabanakan at 16:50| ブナ日記

2014年10月06日

緑のカーテン2014(20)台風通過後

今朝、静岡県の浜松市付近に上陸した大型の台風18号は関東を横断していきました。
軽井沢でも昨日から雨/風が続きましたが、幸いにも大きな災害もなく、草花館でも被害はありませんでした。

さて、3日前に更新したばかりの「緑のカーテン2014」ですが、今日もまた更新します。
台風で、葉っぱが落ちてしまうのではないかと心配しましたが、すでに黄色くなっていた葉っぱが落ちた程度で、全体的にはわずかな量の落葉に留まりました。

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2014年10月6日 14時頃 軽井沢草花館 緑のカーテン

下の写真は3日前の10月3日に撮影したものです。
上下で比べると、雨/風の影響で葉っぱが少し落ちましたが、

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2014年10月6日 13:45 軽井沢草花館 緑のカーテン
posted by kusabanakan at 16:41| 緑のカーテン

2014年10月03日

緑のカーテン2014(19)イケマの実割れる&ウチワドコロ実褐色化

9月18日以来、15日ぶりの更新です。
ウチワドコロ、ノブドウ、ジネンジョ、イケマの4種の蔓でつくられた緑のカーテンも、黄葉、そして落葉が進んできました。
前回から比べると、だいぶ葉っぱの密度が低くなってきましたが、まだ”カーテン”らしい姿で、日差しを遮ってくれています。

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2014年10月3日 軽井沢草花館 緑のカーテン

下写真は前回9月18日の時のものです。

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2014年9月18日 軽井沢草花館 緑のカーテン

今年は4種のつるのうち、ウチワドコロとイケマに実が付き、ジネンジョにはムカゴが付きました。
※ノブドウには花が咲かず、実も付きませんでした。
下写真は、現在のウチワドコロとイケマの実の状態です。

【イケマの実】

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2014年10月3日 軽井沢草花館 緑のカーテン イケマの実

大きさと言い、色と言い、オクラそっくりな形状の実を付けるイケマ。
乾燥してきて、縦に割れ始めています。
さらに、時間が経つと、下の写真のように、中からうぶ毛の付いた種が現れます。

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2014年10月3日 軽井沢草花館 緑のカーテン イケマの実の中から現れた種子

【参考】うぶ毛のついたイケマの種については、以下のページに詳細を載せています。興味ある方はご覧ください。
 「緑のカーテン2013(24)最終回 イケマの種子」にリンク(新しいタブで開きます)

【ウチワドコロの実】

すでに、8月に入ってから生っているウチワドコロの実は、ここにきて褐色化してきました(下写真)。もう少し褐色化が進み、実が割れてくると、中から平べったくて翼の付いた種が出てきます。

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2014年10月3日 軽井沢草花館 緑のカーテン ウチワドコロの実

昨年は10月18日に種を収穫していますが、今年も同じ時期に収穫できそうです。

つづく
posted by kusabanakan at 17:28| 緑のカーテン

2014年10月02日

イヌブナ日記(72)冬芽の生長が続く

9月14日以来、18日ぶりの更新です。

9月は平均気温が低く、朝晩と日中との気温差が大きくなりました。
イヌブナ実生3年目の苗も葉が黄色味を帯びてきました。
前回9月14日と比べると、黄色味が増してきたことが分かります(下写真2枚)
また、2つの苗(AとB)共に、冬芽の大きさに変化が見られました。以下に詳しくレポートします。

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2014年10月2日 軽井沢草花館 イヌブナ実生3年目(上:A、下:B)
  
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2014年9月14日 軽井沢草花館 イヌブナ実生3年目(上:A、下:B)

【イヌブナA】

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2014年10月2日 軽井沢草花館 イヌブナA 実生3年目 

イヌブナAの樹高は約20aで6月13日に測定した時から変化はありません。
幹の直径は約8_で前回9月14日から変化は見られませんでした。

冬芽(鱗芽)においては生長が見られました。
下の写真は本日(10月2日)撮影したもので、枝の先端の冬芽は長さにして約19_といったところ(下写真)。
前回(9月14日)の時は16_でしたので、3_長くなっていました。

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2014年10月2日 軽井沢草花館 イヌブナ実生3年目 冬芽の大きさ(約19_)

【イヌブナB】

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2014年10月2日 軽井沢草花館 イヌブナB 実生3年目
イヌブナBの樹高は約10.5aでAと同様、6月13日の時から変化はありません。
幹の直径は約3.5_で、9月14日の測定時から変化は見られませんでした。

冬芽(芽鱗)の大きさはイヌブナA同様、少し大きくなりました。
前回(9月14日)も時は約17_でしたが、今回の測定では約20_あり、約3_長くなっていました。

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2014年9月2日 軽井沢草花館 イヌブナB 実生3年目 冬芽の大きさ(約20_)

【考察】

9月14日から10月2日までの間に、冬芽の大きさがA、B共に生長していることが分かりました。
また、葉の黄葉が少し進みました。
樹高や幹の直径、葉っぱの大きさには変化は見られませんでした。

イヌブナ実生3年目の冬芽の長さ
 A:9月14日 16_ → 10月2日 19ミリ(3_増)
 B:9月14日 17_ → 10月2日 20ミリ(3_増)

観察を続けます。
posted by kusabanakan at 19:36| イヌブナ日記

2014年10月01日

小さな庭では草モミジや黄葉

9月の軽井沢は、中旬から下旬(11日から30日)にかけて計8.5_しか雨が降りませんでした。
10月に入ったとたん、午後から小雨となり、久しぶりにうるおいを感じる一日となりました

軽井沢草花館の小さな庭では、ユウスゲ、キキョウを中心に黄葉が進んできました(下写真)。

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2014年10月1日 軽井沢草花館 小さな庭

ゲンノショウコやアカバナといった小さな草花も、赤く草モミジが始まっており、秋らしさが日に日に増しています。

雲場池の紅葉もうっすらと赤味を帯びてきました。→(参考)雲場池ブログへリンク
posted by kusabanakan at 18:01| 草花館日記