2014年11月30日

イヌブナ日記(77)湿気で葉っぱが開いたり丸まったり

11月16日以来、2週間(14日)ぶりの更新です。

樹高や冬芽の大きさには変化がありませんが、前回(11/16)の時にも触れたように、褐色化した葉っぱが丸みを帯びたり、平べったくなったりと、変化を繰り返しています。
もしかしたらその日の天候(湿度)によって、葉っぱが丸みを帯びたり、平べったくなるのではないかという想像を、天候の違う日に観察を繰り返して、確かめてみました。観察した日は天気の違う以下の4日間。

2014年11月26日 雨
2014年11月27日 晴れ
2014年11月29日 雨
2014年11月30日 晴れ

イヌブナ3年目実生(AとB)の葉っぱがどのような状態だったかを写真に収めて比べてみます。
まずは大きなAのイヌブナから見てみます。

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2014年11月26日 雨 軽井沢草花館 イヌブナA実生3年目 雨で湿気があり、葉っぱは平べったい

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2014年11月27日 晴れ 軽井沢草花館 イヌブナA実生3年目 晴れて乾燥して葉っぱは丸まる

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2014年11月29日 雨 軽井沢草花館 イヌブナA実生3年目 再び雨で葉っぱが広がる

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2014年11月30日 晴れ 軽井沢草花館 イヌブナA実生3年目 天気が回復して葉っぱは丸まる

次はもう一つのイヌブナBを比べてみます。

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2014年11月26日 雨 軽井沢草花館 イヌブナB実生3年目 雨で湿気があり、葉っぱは平べったい

20141127inubunaB01.jpg
2014年11月27日 晴れ 軽井沢草花館 イヌブナB実生3年目 晴れて乾燥して葉っぱは丸まる

20141129inubunaB01.jpg
2014年11月29日 雨 軽井沢草花館 イヌブナB実生3年目 再び雨で葉っぱが広がる

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2014年11月30日 晴れ 軽井沢草花館 イヌブナB実生3年目 天気が回復して葉っぱは丸まる

【考察】

褐色した葉っぱについて、想像したように、雨が降ったりして湿度が高くなってくると平べったくなりますが、晴れて乾燥してくると、丸みを帯びた状態になっていることが確認できました(A、B共に)。

昨年、実生2年目の時に葉っぱがいつまで落葉せずにいたかを見返してみると、褐色化した葉っぱは4月まで落葉せずに枝についていました。おそらく、今年のように天候(湿気)によって葉っぱを平べったくしたり丸みを帯びたりさせながら、冬を越したのではないかと思います。モミジのように紅葉してから早々に葉が落ちてしまわないのは、何かイヌブナなりの理由があるのではないかと思いますが、よくわかりません。

10月18日以降、樹高や幹の直径、葉っぱの大きさ、また冬芽の大きさに変化は見られませんでした。

イヌブナ実生3年目の冬芽の長さ
 A:10/18 21_ → 10/30 21_ → 11/8 21_ → 11/16 21_ 11/30 21_(変化なし)
 B:10/18 20_ → 10/30 20_ → 11/8 20_ → 11/16 20_ 11/30 20_(変化なし)

観察を続けます。
posted by kusabanakan at 18:46| イヌブナ日記

2014年11月24日

冬期休館のお知らせ(2014.11.25〜2015.4.17)

本日、11月24日をもちまして、2014年度の展示が終了しました。明日25日より来春まで冬期休館となります。
尚、来年度のOPENは2015年4月18日(土)を予定しています。


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posted by kusabanakan at 17:00| 草花館日記

2014年11月23日

緑のカーテン2014(21)今年の最終

前回(10/19)の更新から1か月以上が経ちました。
前回までは、黄葉したウチワドコロやジネンジョの葉がわずかに残っていましたが、葉っぱはすっかり落葉して、ほぼ枯れた蔓の部分だけになりました。

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2014年11月23日 軽井沢草花館 緑のカーテン

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2014年7月20日 軽井沢草花館 緑のカーテン

今年で4年目となった緑のカーテンは、ウチワドコロの株数が年々増えてカーテンを構成するメインの草となりました。また、ジネンジョやイケマの株も大きくなっているようで、葉っぱのボリュームが増しました。

逆に、プランターで栽培しているノブドウの株も大きくなっているはずですが、蔓が伸びすぎてしまったようで、蔓の先端部分にしか葉っぱがつかず、葉っぱの総量としては、昨年のほうが多かったような気がします。来年は蔓をある程度剪定してみようかと考えています。

今回で2014年の緑のカーテンのブログは最終回となりますが、来年以降も引き続き生長を観察していく予定です。
posted by kusabanakan at 21:51| 緑のカーテン

カラスvsアスター(39)

カラスvsアスター(39)
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第206話(ショッパーでの連載番号)

第2、第4日曜日に再連載

※カラスvsアスターは、石川功一がペンネーム”石川エカ”として描いていた4コマ漫画で、1972年10月から1991年2月までの19年半にわたって、東京新聞の週刊地方版「ショッパー」で掲載されました。2013年4月4日より、小さな美術館軽井沢草花館のブログ「ゆうすげ日記」にて再連載。第2、第4日曜日に更新
posted by kusabanakan at 00:00| カラスvsアスター

2014年11月22日

ブナ日記(18)イヌブナは葉っぱ丸まる

(この春、種から発芽したばかりのブナとイヌブナの生長記録です)
11月10日以来、12日ぶりの更新となります。

2つあるブナの実生(AとB)、およびイヌブナの実生は一見何の変化もないように見えますが、イヌブナについては葉っぱに変化が見られました。

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2014年11月22日 軽井沢草花館 ブナ&イヌブナ実生1年目(左:イヌブナ、中央ブナA、右ブナB)

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2014年11月22日 軽井沢草花館 ブナ&イヌブナ実生1年目(左:イヌブナ、中央ブナA、右ブナB)

下の写真は前回(11/10)撮影のものです。比べてみると、この12日間で、左のイヌブナは葉っぱが乾燥して丸まっているのが確認できます。中央と右のブナについては、わずかに葉っぱが乾燥して、反り返っているようにも見えますが、ほとんど変化していません。

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2014年11月10日 軽井沢草花館 ブナ&イヌブナ実生1年目(左:イヌブナ、中央ブナA、右ブナB)

【ブナA実生】

葉っぱの枚数:7枚(子葉2枚はすでに枯れて落ちた)
樹高:115_(9/28から変化なし)

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2014年11月22日 軽井沢草花館 ブナA実生1年目

一番大きな葉っぱの長さは約70_。9/28から変わらず。
冬芽の大きさは長さにして9.5_(下写真)、10/25から変化はありません。

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2014年11月22日 軽井沢草花館 ブナA実生1年目

【ブナB実生】

葉っぱは前回から変わらず褐色したままです。
葉っぱの枚数:5枚(子葉2枚と葉っぱ1枚がすでに枯れて落ちた)
樹高:105_(9/28から変わらず)

20141122banaB01.jpg
2014年11月22日 軽井沢草花館 ブナB実生1年目

一番大きな葉っぱの長さは約55_で9/28から変わらず。
冬芽の大きさは長さにして約6.5_(下写真)、10/25から変化は見られません。

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2014年11月22日 軽井沢草花館 ブナB実生1年目

【イヌブナ実生】

前回11/10の時から比べると、葉っぱが乾燥して丸まってきました。

葉っぱの枚数:5枚(子葉2枚はすでに枯れて落ちた)
樹高:100_(9/28から変わらず)

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2014年11月22日 軽井沢草花館 イヌブナ実生1年目

一番大きな葉っぱの長さは約45_で9/28から変わらず。
※欠けてしまった葉っぱの先端部分を除いた値
冬芽の大きさは長さにして約17_(下写真)
9/28の時から変化は見られません。

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2014年11月22日 軽井沢草花館 イヌブナ実生1年目

【考察 11月10日との比較】

ブナ、イヌブナとも樹高や葉っぱの大きさ、冬芽の大きさに変化は見られませんでした。
変わったのは、イヌブナの葉が乾燥して丸まってきたこと。
ブナ(A、B共)についても葉っぱが乾燥して、角度がわずかに上向きに傾きはじめていました

冬芽(鱗芽)の長さは
・ブナA:9.5_(10/25から9.5_)
・ブナB:6.5_(10/25から6.5_)
・イヌブナ:17ミリ(9/28から17_)

冬芽の大きさにも変化がありませんでした。ブナは10月25日の測定時から、イヌブナは9月28日の測定時から変化がありません。ブナの冬芽がイヌブナに比べて(長さにして)半分くらいですが、このまま冬を越すのでしょうか?
観察を続けます。
posted by kusabanakan at 13:55| ブナ日記

2014年11月20日

2014(82)冬支度

ユウスゲ日記は9月24日以来、約2か月ぶりの更新となります。ずいぶん間が空いてしまいました。

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2014年11月20日 軽井沢草花館 小さな庭のユウスゲ

2か月前に黄葉していた葉もすっかり枯れて褐色化しています。
その時から付いていた実は先が割れて、中から種がこぼれ落ちました(大半はこぼれ落ちる前に収穫しました)。

小さな庭で咲いていたユウスゲ(鉢植えも含め)は先月、茎と葉を刈り落としました。

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2014年11月20日 軽井沢草花館 鉢植え6年目 ユウスゲ

下の写真は約2か月前に撮影したもので、立派な葉がついていました。

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2014年9月24日 軽井沢草花館 鉢植え6年目 ユウスゲの黄葉

このまま、茎や葉を刈り取らずにいても、何ら問題はありませんが、来年になってもすぐには土にならないので、栽培管理上、ここでは秋に刈り取っています。根っこはきちんと生きているので、来年の春になるとまた緑の芽が出て育ちます。

下の写真は今年2014年4月11日に、プランターで種を撒いて芽の出た1年目の株です。

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2014年11月20日 軽井沢草花館 ユウスゲ プランター1年目(2014.4.11種まき)

葉っぱは枯れてしまい、休眠状態です。こちらは葉を刈り取るだけのボリュームもありませんので、そのままの状態で冬を越します(1年目ですので花茎は出ませんでした)。
軽井沢の冬は氷点下10度を下回る寒さになりますが、プランターや鉢植えのユウスゲは、上に落ち葉をかぶせて
、そのまま屋外に置いておきます(寒くて苗がダメになることはありません)。

ちなみに、下の写真は夏(8月14日)に撮影した時の状態で、一番大きな株は草丈が22aありました。

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2014年8月14日 軽井沢草花館 ユウスゲ プランター1年目(2014.4.11種まき)

今朝は、氷点下5.2度にまで気温が下がり、今季一番の冷え込みとなりました。
ユウスゲを育てているプランターの一部で、霜柱が立っていました(下写真)

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2014年11月20日 軽井沢草花館 ユウスゲを育てているプランターに”霜柱” 
posted by kusabanakan at 11:50| ゆうすげ日記

2014年11月17日

【展示紹介】カンボクの実 11月24日(月)まで

早いもので、今年の展示期間もあと残り1週間となりました。
軽井沢草花館は11月24日(月・祝)までが今年の営業期間で、25日から翌年4月17日(金)までは冬期休館いたします。

季節も冬に入り、気温が低くなっておりますが、是非足をお運びください。最終日24日も通常通り17時までの開館となります。
以下に、現在会期中の「石川功一の描き残した軽井沢の草花たち(5)」より「カンボクの実」の水彩スケッチをご紹介します。

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石川功一 水彩スケッチ カンボクの実 1986年10月7日

上の水彩スケッチとともに、石川功一の残したエッセーを添えて展示しています。
石川はこのカンボクを「軽井沢の春と秋を彩る山のスター」と表現していますが、スケッチを行う上では苦労もあったようです。詳細は館内にてご覧ください。

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写真:2011年6月26日撮影 軽井沢 カンボクの花(館内小型モニターでのスライドショーにて公開中)

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石川功一の描き残した軽井沢の草花たち(5)
秋の木の実を中心とした水彩スケッチと油彩画計47点を展示

2014年10月15日(水)~2014年11月24日(月)
10:00~17:00
入館料 500円(中学生以上)、小学生以下無料
火曜日休館、冬期(11月25日以降)※11月18日(火)は休館日です
会場:小さな美術館軽井沢草花館
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posted by kusabanakan at 10:46| 展示紹介

2014年11月16日

イヌブナ日記(76)葉っぱが乾燥?

11月8日以来、8日ぶりの更新です。

11月も中旬までは比較的冷え込みもゆるく、比較的暖かな日が多かったのですが、昨日の朝から2日続けて氷点下の朝をむかえるなど、本来の厳しい冷え込みになってきました。

前回(11/8)に時にはすでに葉っぱが褐色化して、一部の葉においては乾燥して丸まっているものも見られました。
今回、葉っぱの状態を観察してみると、褐色していた葉っぱは、前回の時よりも色の色素が抜けてきたようで、色が薄くなっている印象です。
また、前回丸みを帯びていた葉の一部が元のように開いて平べったくなっているのが確認できました。丸みを帯びた葉っぱは乾燥していずれ落葉するのではないかと想像していたのですが、意外な変化をしていました。

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2014年11月16日 軽井沢草花館 イヌブナ実生3年目(上:A、下:B)

下写真は前回、8日前に撮前したものですが、
黒い鉢植えの方のイヌブナは左側の葉っぱの一部が丸まっているのがわかります。

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2014年11月8日 軽井沢草花館 イヌブナ実生3年目(上:A、下:B)

【イヌブナA】

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2014年11月16日 軽井沢草花館 イヌブナA 実生3年目 

イヌブナAの樹高は約20aで6月13日に測定した時から変化はありません。
幹の直径は約8_で9月14日の測定から変化は見られませんでした。
冬芽(鱗芽)においても、前々回10月18日の時と変わらず、長さにして21_でした(下写真)。
但し、葉っぱが褐色化して、乾燥してきたため、一部の葉が丸まってきました(下写真)。

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2014年11月16日 軽井沢草花館 イヌブナA 実生3年目 冬芽の大きさ(約21_)

下写真は8日前のもので、一部の葉が丸まっていたことがわかります。今回(上写真)では丸みがなくなっているのがわかります。どういう理由で一度丸まった葉っぱが元のように戻ったのでしょうか?
今回の観察で大きな疑問点となりました。

20141108inubunaA02.jpg
2014年11月8日 軽井沢草花館 イヌブナA 実生3年目 冬芽の大きさ(約21_)

次の写真は、葉っぱの裏側です。イヌブナ特有のうぶ毛がしっかりついています。

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2014年11月16日 軽井沢草花館 イヌブナA 実生3年目 葉っぱの裏側

【イヌブナB】

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2014年11月16日 軽井沢草花館 イヌブナB 実生3年目

イヌブナBの樹高は約10.5aでAと同様、6月13日の時から変化はありません。

幹の直径も約3.5_で、9月14日の測定時から変化は見られませんでした。
冬芽(芽鱗)の大きさも長さにして20_と前々回(10月18日)の時から変化は見られませんでした(下写真)。
20141116inubuna_B02.jpg
2014年11月16日 軽井沢草花館 イヌブナB 実生3年目 冬芽の大きさ(約20_)

次の写真は、葉っぱの裏側です。イヌブナ特有のうぶ毛がしっかりついています。

20141116inubuna_B03.jpg
2014年11月16日 軽井沢草花館 イヌブナB 実生3年目 葉っぱの裏側

【考察】

10月18日以降、樹高や幹の直径、葉っぱの大きさ、また冬芽の大きさに変化は見られませんでした。
前回の11月8日から11月16日の間で変化が見られたのは、乾燥して?丸みを帯びていた葉っぱの一部が、もとのように平べったい葉っぱに戻っていたことです。
予想外の変化ですが、理由はよくわかりません。また、丸みを帯びていくのか? あるいはそのまま落葉していくのでしょうか?

イヌブナ実生3年目の冬芽の長さ
 A:10月18日 21_ → 10月30日 21_ → 11月8日 21_ → 11月16日 21_(変化なし)
 B:10月18日 20_ → 10月30日 20_ → 11月8日 20_ → 11月16日 20_(変化なし)

観察を続けます。
posted by kusabanakan at 13:12| イヌブナ日記

2014年11月10日

ブナ日記(17)ブナの冬芽はもう生長終わり?

10月25日以来、16日ぶりの更新となります。

前回(10/25)の時点では、2つあるブナの実生(AとB)はすでに葉が褐色化していましたが、イヌブナの実生だけはまだ黄葉した葉が3枚残っていました。
今回はイヌブナの葉もすべて褐色化して、見た目からはブナ×2もイヌブナ×1も同じような姿です。

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2014年11月10日 軽井沢草花館 ブナ&イヌブナ実生1年目(左:イヌブナ、中央ブナA、右ブナB)

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2014年11月10日 軽井沢草花館 ブナ&イヌブナ実生1年目(左:イヌブナ、中央ブナA、右ブナB)

【ブナA実生】

葉っぱの枚数:7枚(子葉2枚はすでに枯れて落ちた)
樹高:115_(前々回9/28と同じ)

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2014年11月10日 軽井沢草花館 ブナA実生1年目

一番大きな葉っぱの長さは約70_。9/28から変わらず。
冬芽の大きさは長さにして9.5_(下写真)、前回(10/25)の時から変化はありませんでした。

20141110banaA02.jpg
2014年11月10日 軽井沢草花館 ブナA実生1年目

【ブナB実生】

葉っぱは前回から変わらず褐色したままです。
葉っぱの枚数:5枚(子葉2枚と葉っぱ1枚がすでに枯れて落ちた)
樹高:105_(9/28から変わらず)

20141110banaB01.jpg
2014年11月10日 軽井沢草花館 ブナB実生1年目

一番大きな葉っぱの長さは約55_で9/28から変わらず。
冬芽の大きさは長さにして約6.5_(下写真)、前回(10/25)の時から変化は見られませんでした。

20141110banaB02.jpg
2014年11月10日 軽井沢草花館 ブナB実生1年目

【イヌブナ実生】

前回10/25の時は、残っていた5枚の葉のうち下2枚はすでに褐色化して、上3枚はまだ黄葉を始めたところでした。
今回11/10の状態をみると、すべての葉が褐色化していました。

葉っぱの枚数:5枚(子葉2枚はすでに枯れて落ちた)
樹高:100_(9/28から変わらず)

20141110inubana01.jpg
2014年11月10日 軽井沢草花館 イヌブナ実生1年目

一番大きな葉っぱの長さは約45_で9/28から変わらず。
※欠けてしまった葉っぱの先端部分を除いた値
冬芽の大きさは長さにして約17_(下写真)
9/28の時から変化は見られません。

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2014年11月10日 軽井沢草花館 イヌブナ実生1年目

【考察 10月25日との比較】

ブナ、イヌブナとも樹高や葉っぱの大きさ、冬芽の大きさに変化は見られませんでした。
変わったのは、イヌブナの葉がブナと同様すべて褐色したことくらいです

冬芽(鱗芽)の長さは
・ブナA:9.5_(前回9.5_)
・ブナB:6.5_(前回6.5_)
・イヌブナ:17ミリ(前回17_)

冬芽の大きさにも変化がありませんでした。冬芽の生長は止まってしまったのでしょうか?
ブナとイヌブナの冬芽を比べてみると、明らかにイヌブナのほうが(17_)大きく生長しています。ブナはA、Bともに10_未満ですが、これからイヌブナのように大きくなっていくのでしょうか?
観察を続けます。

posted by kusabanakan at 14:14| ブナ日記

2014年11月09日

カラスvsアスター(38)

カラスvsアスター(38)
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第231話(ショッパーでの連載番号)

第2、第4日曜日に再連載

※カラスvsアスターは、石川功一がペンネーム”石川エカ”として描いていた4コマ漫画で、1972年10月から1991年2月までの19年半にわたって、東京新聞の週刊地方版「ショッパー」で掲載されました。2013年4月4日より、小さな美術館軽井沢草花館のブログ「ゆうすげ日記」にて再連載。第2、第4日曜日に更新
posted by kusabanakan at 00:00| カラスvsアスター

2014年11月08日

イヌブナ日記(75)葉っぱが褐色化

10月30日以来、9日ぶりの更新です。

11月に入ってからは冷え込みもゆるく、比較的暖かな日が続きました。
それでも、きれいに黄葉していたイヌブナ(実生3年目)の葉が、あっと言う間に褐色化してしまいました。
下に、10月18日、10月30日、本日11月8日の写真を続けて載せてみましたが、
わずか3週間で、緑から黄色、黄色から茶色と葉の色が大きく変化したのがよく分かります。

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2014年11月8日 軽井沢草花館 イヌブナ実生3年目(上:A、下:B)

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2014年10月30日 軽井沢草花館 イヌブナ実生3年目(上:A、下:B)
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2014年10月18日 軽井沢草花館 イヌブナ実生3年目(上:A、下:B)

【イヌブナA】

20141108inubunaA01.jpg
2014年11月8日 軽井沢草花館 イヌブナA 実生3年目 

イヌブナAの樹高は約20aで6月13日に測定した時から変化はありません。
幹の直径は約8_で9月14日の測定から変化は見られませんでした。
冬芽(鱗芽)においても、前々回10月18日の時と変わらず、長さにして21_でした(下写真)。
但し、葉っぱが褐色化して、乾燥してきたため、一部の葉が丸まってきました(下写真)。

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2014年11月8日 軽井沢草花館 イヌブナ実生3年目 冬芽の大きさ(約21_)

【イヌブナB】

20141108inubunaB01.jpg
2014年11月8日 軽井沢草花館 イヌブナB 実生3年目

イヌブナBの樹高は約10.5aでAと同様、6月13日の時から変化はありません。
幹の直径も約3.5_で、9月14日の測定時から変化は見られませんでした。
冬芽(芽鱗)の大きさも長さにして20_と前々回(10月18日)の時から変化は見られませんでした(下写真)。
但し、イヌブナAと同様、一部の葉っぱが乾燥して丸みを帯びてきました(下写真)。

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2014年11月8日 軽井沢草花館 イヌブナB 実生3年目 冬芽の大きさ(約20_)

【考察】

前回10月30日の時よりも遡って、10月18日から11月8日までの間に、樹高や幹の直径、葉っぱの大きさ、また冬芽の大きさに変化は見られませんでした。
10月30日から11月8日の間で変化が見られたのは、黄葉していた葉が褐色化して茶色になったことと、褐色化した葉の一部が乾燥で丸みを帯びてきた点です。
落ち葉はまだ見られません。

イヌブナ実生3年目の冬芽の長さ
 A:10月18日 21_ → 10月30日 21_ → 11月8日 21_(変化なし)
 B:10月18日 20_ → 10月30日 20_ → 11月8日 20_(変化なし)

観察を続けます。
posted by kusabanakan at 14:57| イヌブナ日記