2015年03月22日
2015年03月20日
2015(2)ユウスゲの芽が出ました!
本日3月20日、軽井沢草花館のプランターからユウスゲの芽が出ていました。
今週に入ってからの軽井沢の最高気温は、16日(月)12.2度、17日(火)20.5度、18日(水)15.7度、19日(木)12.0度と平年値よりもはるかに高く、いつ芽が出てもおかしくない陽気となっていました。
2015年3月20日 軽井沢草花館 ユウスゲ(アサマキスゲ)の芽A(2012.5.10種まき)
芽が出ていたのは、2012年5月10日プランターに種まきしてこの春で4年目をむかえる苗。
まだ1aほどの小さな芽で、周りの枯葉をかき分けてみないとわからない程度です。
確認できた芽は、同じプランターにもう一つ(下の写真)。
土の中から完全に出てきていない状態で、色は真っ白。ホワイトアスパラのようでした。
2015年3月20日 軽井沢草花館 ユウスゲ(アサマキスゲ)の芽B(2012.5.10種まき)
下の写真は芽の出たプランターの全景で、芽の出た2か所(AとB)をマーキングしてみました。
2015年3月20日 軽井沢草花館 ユウスゲ(アサマキスゲ)を育てているプランター
ちなみに、過去に(軽井沢草花館で)ユウスゲの芽が出始めた日にちを調べてみると、昨年2014年は2月に記録的な大雪が降るなどして3月28日と遅め。さらにさかのぼりと2013年は3月20日、2012年は3月26日でした。桜の開花宣言のように同じ個体を比較しているわけではありませんが、目安としてメモしておきます。
posted by kusabanakan at 14:43| ゆうすげ日記
イヌブナ日記(80)冬芽に春の兆し クモは休憩?
1月24日以来、約2か月ぶりの更新です。
今週に入ってから気温の高い日が続き、草花館の庭に積もっていた雪もほぼ溶けきりました。
気候が春めいてきましたが、イヌブナ3年目の実生はどうなっているでしょうか?いつものようにレポートを書き残します。
2015年3月20日 軽井沢草花館 イヌブナ実生3年目(上:A、下:B)
2つの鉢とも、いまだに葉っぱがしっかりとついていて、落葉する気配が見られません。
「いつになったら落葉するのだろう?」という感じですが、昨年実生が2年目の時は、4月に入ってから落葉しています。
今年も4月に入ってからでしょうか?
【イヌブナA】
2015年3月20日 軽井沢草花館 イヌブナA 実生3年目
イヌブナAの樹高は昨年の6月13日に計測たときの20aから変化は見られません。
今回の計測(上写真)では、21a程度あるように見えますが、気温が高くなってきて植木鉢の中の土がぬかるみ、撮影時に定規をあてたときに、定規自体が土に食い込んでしまったためと思われます。
逆に、霜が降りた時には土が盛り上がるので、計測値が低くなったように思ってしまいます。
このブログで記録している値は「大雑把な計測値」ということでご了承ください。
次に冬芽(鱗芽)の大きさですが、前回(1月24日)と比べて1_ほど伸びていました。
冬芽の大きさは昨年の10月18日から変化が見られなかったので、約5か月ぶりに生長を開始したということになります。

2015年3月20日 軽井沢草花館 イヌブナA 実生3年目 冬芽の大きさ(約22_)
下の写真は3月6日に撮影したもので、撮影後ブログには載せていませんでしたが、
比較のため掲載します。この時は、冬芽の長さは約21_でした。
2015年3月6日 軽井沢草花館 イヌブナA 実生3年目 冬芽の大きさ(約21_)
さらに下の写真は、前回1月24日のイヌブナ日記(79)に掲載したときのもので、
冬芽の長さは21_(実際は20_くらいにみえるが昨年10月18日の計測値を21)
_としているので、その数値を継続した)
2015年1月24日 軽井沢草花館 イヌブナA 実生3年目 冬芽の大きさ(約21_)
参考までに、下の写真が昨年10月18日撮影したものです。この時、冬芽の長さを21_としました。
こうして、10月18日の時の写真と3月20日の時を比べると、冬芽がほんの少しふくらんでいることにも気づきます。
2014年0月18日 軽井沢草花館 イヌブナA 実生3年目 冬芽の大きさ(約21_)
【イヌブナB】

2015年3月20日 軽井沢草花館 イヌブナB 実生3年目
イヌブナBの樹高は約10.5aでAと同様、6月13日の時から変化はありません。

2015年3月20日 軽井沢草花館 イヌブナB 実生3年目 冬芽の大きさ(約20_)
冬芽(芽鱗)の大きさは長さにして20_で10月18日の時から同じですが。
下写真(昨年10月18日)と比べると、1_未満のレベルで微伸しているようにも見えます。
2014年10月18日 軽井沢草花館 イヌブナB 実生3年目 冬芽の大きさ(約20_)
【冬芽にクモ】
暖かくなって、虫たちの活動も始まってきたようです。撮影をしていて、クモがイヌブナの芽にしがみついているのを見つけました。隠れているのか? それとも居心地が良いからなのか?
どちらかわかりませんが、じぃっと微動だにせず、居心地がよさそうに見えました。
2014年10月18日 軽井沢草花館 イヌブナA 冬芽にしがみつくクモ
【考察】
樹高、幹の直径には変化は見られませんでしたが、冬芽の大きさに若干の変化を見ることができました。
葉っぱは、まだ落葉の兆しなし。
イヌブナ実生3年目の冬芽の長さ
A:10/18 21_ → 10/30 21_ → 11/8 21_ → 11/16 21_ → 11/30 21_ → 12/31 21_ → 1/24 21_ → 3月6日 21_→ 3月20日 22_(1_伸びる)
B:10/18 20_ → 10/30 20_ → 11/8 20_ → 11/16 20_ → 11/30 20_ → 12/31 20_ → 1/24 20_ →3月20日 20_(変化なし)
観察を続けます。
posted by kusabanakan at 12:43| イヌブナ日記
2015年03月10日
2015年度は4月18日(土)OPEN「草と花展」
小さな美術館軽井沢草花館の2015年度OPENは4月18日(土)からとなります。(現在、冬期休館中)
OPENまでにはまだ一か月以上ありますが、ここで日程や展示内容についてご案内させていただきます。
今年度の企画名は「軽井沢の草と花展」です。
地味な存在として今まで紹介する機会の少なかった「草」の作品にも「花」の作品と同様に光をあてていこうというものです。
石川功一が軽井沢で描いた草花スケッチは900種以上にものぼり、過去、この軽井沢草花館で様々な作品を紹介してきました。
その中でも、一般的には「草」とか「雑草」などと呼ばれがちなイネ科、カヤツリグサ科などの植物、また花の咲く前の状態をスケッチしたものは、これまで展示機会が少なかったり、全く公開されていない作品が少なくありません。
(例:ヒメカンスゲ、ハルガヤ、ショウブ、ミヤマスズメノヒエ、ガマ、ミヤコザサ、ヒメクグ…)
これらの作品を5期にわたり、展示替えしながらご紹介していく予定です。「草」を描いたスケッチは少ないため、各期に展示できる数は5点前後と少なくなる見込みですが、草の持つ魅力を、来ていただいた方に少しでも感じていただければ幸いです。
もちろん、石川功一の代表作でもあるユウスゲ、レンゲショウマをはじめ各種「花」の作品も水彩スケッチ、油彩画共に厳選して展示してまいります。
※4月18日(土)から20日(月)までの3日間は2015年度OPEN記念にて入館無料で開放します。気軽にご来館ください。
軽井沢草花館 2015年度の展示スケジュール
T:4月18日(土)〜5月25日(月)
U:5月27日(水)〜7月6日(月)
V:7月8日(水)〜9月7日(月)
W:9月9日(水)〜10月12日(月)
X:10月14日(水)〜11月23日(月)
展示作品は各期水彩スケッチと油彩画合わせて45点前後となります。
下の画像をクリックすると新しいタブでA4版(PDF)のチラシが開きます
小さな美術館軽井沢草花館HP
posted by kusabanakan at 11:50| 展示案内
2015年03月08日
ブナ日記(21)実生1年目、初めての越冬
(2014年春に種から発芽したブナとイヌブナの生長記録です)
昨年12月15日以来、約3か月ぶりの更新となります。
その間、一年目のブナとイヌブナ実生は厳しい軽井沢の寒さに耐えて越冬してきました。
変化は見られるでしょうか?
その前に、この冬(2014から2015年)の気象記録を調べてみました。
気温、雪の量とも平年並みといったところ。
2月は最低気温が平年よりもやや高く、冷え込みが多少ゆるやかったと言えそうです。
【2015年1月・2月の気温と積雪】( )内は過去30年間の平均
1月 平均気温-3.5度(-3.5)、最低気温平均-8.2度(-8.7)、積雪39a(36)
2月 平均気温-2.4度(-3.1)、最適気温平均-6.7度(-8.5)、積雪34a(39)
※気象庁HP 軽井沢追分観測所のデータより
さて、話をブナに戻し、以下に観察記録を残します。写真は2日前に撮影したものです。
2015年3月6日 軽井沢草花館 ブナ&イヌブナ実生1年目(左:イヌブナ、中央ブナA、右ブナB)
【ブナA実生】
葉っぱの枚数:7枚(子葉2枚はすでに枯れて落ちた)
【ブナA実生】
葉っぱの枚数:7枚(子葉2枚はすでに枯れて落ちた)
樹高:115_(9/28から変化なし)

2015年3月6日 軽井沢草花館 ブナA実生1年目
この時期になてもなお、葉っぱが落ちずにいます。
一番大きな葉っぱの長さは約70_。9/28から変わらず。
一番大きな葉っぱの長さは約70_。9/28から変わらず。
葉っぱの大きさが変わるはずがありませんが、記録として一応書き残します。
冬芽の大きさは長さにして9.5_(下写真)、10/25から変化はありません。

2015年3月6日 軽井沢草花館 ブナA実生1年目
【ブナB実生】
葉っぱの枚数:4枚(子葉2枚と葉っぱ2枚がすでに枯れて落ちた)
樹高:105_(9/28から変わらず)
ブナA同様、こちらのブナも葉っぱがしっかりと残っていますが、3か月の間に一枚だけ落葉したようです。
一番大きな葉っぱの長さは約55_で9/28から変わらず。
一番大きな葉っぱの長さは約55_で9/28から変わらず。
冬芽の大きさは長さにして約7.0_(下写真)、12/1から変化はありません。
2015年3月6日 軽井沢草花館 ブナB実生1年目
【イヌブナ実生】
【イヌブナ実生】
葉っぱの枚数:3枚(子葉2枚と葉っぱ2枚がすでに枯れて落ちた)
樹高:100_(9/28から変わらず)
posted by kusabanakan at 12:17| ブナ日記