2015年10月28日

イヌブナ日記(93)茶褐色化する

(2012年5月に種から発芽したイヌブナ実生の生長日記です)
鉢植えで育てているイヌブナ実生も4年目、10月3日以来、25日ぶりの日記更新です。

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2015年10月28日 軽井沢草花館 上:イヌブナA、下:イヌブナB 共に実生4年目

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2015年10月3日 軽井沢草花館 上:イヌブナA、下:イヌブナB 共に実生4年目

寒暖差が大きく、日照時間の長い10月。
町では例年になく紅葉が早くに進んでいます。
前回25日前の時には、イヌブナAがほんのり黄葉を始めたところでしたが、あっという間に葉が茶褐色化してしまいました。
一方、イヌブナBの方はようやく黄葉をはじめ、AとBで生長の差がはっきりと出ています。

【イヌブナA】

まだ、落葉はしていませんが、葉っぱがすべて茶褐色化しました。
全体の幅、幹の直径は、前回から変化がありませんでしたが、樹高に変化が見られました。
(幅:90a、高さ40a、幹の直径9_)

前回、そして前々回と樹高は38aでしたが、今回2aも高くなっていました。葉っぱが茶褐色化して乾燥とともに、軽くなったからでしょうか?あるいは枝そのものが伸びたからでしょうか?

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2015年10月28日 軽井沢草花館 イヌブナA 実生4年目

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2015年10月3日 軽井沢草花館 イヌブナA 実生4年目

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2015年9月16日 軽井沢草花館 イヌブナA 実生4年目

冬芽の大きさには変化が見られませんでした。

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2015年10月28日 軽井沢草花館 イヌブナAの冬芽(長さ約20_) 実生4年目

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2015年10月3日 軽井沢草花館 イヌブナAの冬芽(長さ約20_) 実生4年目

【イヌブナB】

葉っぱが黄葉を始めました。
木の上の方の葉っぱから黄色くなっていて、下のほうの葉っぱはまだ緑を残しています。
樹高、全体の幅、幹の直径は、前回(10/3)から変化がありませんでした。
(幅:27a、高さ16.5a、幹の直径6_)

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2015年10月28日 軽井沢草花館 イヌブナB 実生4年目

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2015年10月3日 軽井沢草花館 イヌブナB 実生4年目

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2015年10月28日 軽井沢草花館 イヌブナBの冬芽(長さ約25_) 実生4年目

冬芽の長さは25_。前回10/3の時よりも2_伸びていました。

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2015年10月3日 軽井沢草花館 イヌブナBの冬芽(長さ約23_) 実生4年目

【考察】
葉っぱの黄葉、そして茶褐色化が進みましたが、AとBでは差が見られました。
その他の変化としては、Aの樹高が2a伸びたこと、Bの冬芽が伸びたこと、が挙げられます。

葉っぱ:
 A:すべての葉っぱが茶褐色化。但し落葉は見られず。
 B:黄葉を始めました。木の下のほうの葉っぱはまだ緑色。

樹高:Aのみ変化あり
 A 6/24:24a、7/17:25a、8/10:34a、9/3:37.5a、9/16:38.0a、10/3:38.0a、10/28:40.0a
 B 6/24:12a、7/17:12a、8/10:15a、9/3:16.5_、9/16:16.5a、10/3:16.5a、10/28:16.5a
※斜めに伸びていた枝が角度をあげて上に向いたため、樹高が高くなったのか、純粋に枝が伸びて樹高が伸びたのかはよくわからなかった。

冬芽:Bのみに生長が見られました。
 A:8/10:10_、9/3:16_、9/16:18_、10/3:20_、10/28:20_
 B:8/10:10_、9/3:17_、9/16:20_、10/3:23_、10/28:25_

幹サイズ:A、B共に変化が見られませんでした。 
 A:7.5_(2014.7/24)→8.0_(2015.6/5)→8.5_(6/24)→9.0_(9/3)、9.0_(9/16)、9.0_(10/3)、9.0_(10/28)
 B:3.0_(2014.7/24)→4.2_(2015.6/5)→4.5_(6/24)→5.5_(9/3)、6.0_(9/16)、6.0_(10/3)、6.0_(10/28)

観察を続けます。
posted by kusabanakan at 20:16| イヌブナ日記

2015年10月25日

カラスvsアスター(62)

カラスvsアスター(62)

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第234(ショッパーでの連載番号)

第2、第4日曜日に再連載

※カラスvsアスターは、石川功一がペンネーム”石川エカ”として描いていた4コマ漫画で、1972年10月から1991年2月までの19年半にわたって、東京新聞の週刊地方版「ショッパー」で掲載されました。2013年4月4日より、小さな美術館軽井沢草花館のブログ「ゆうすげ日記」にて再連載。第2、第4日曜日に更新
posted by kusabanakan at 00:00| カラスvsアスター

2015年10月24日

ブナ日記(38)葉っぱが褐色化

(2014年春に種から発芽したブナとイヌブナの生長記録です)
10月5日以来、19日ぶりの更新です。 

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2015年10月24日 軽井沢草花館 ブナ&イヌブナ 実生2年目(左:イヌブナ、中央ブナA、右ブナB)

下写真は前回(10/5)の時のものですが、この約3週間ですっかり葉っぱの色が茶色に褐色化したのが分かります。
きれいな黄葉にはならず、緑色からうっすら黄色味がかかってきたと思ったら、黄色くなる前に茶色くなってしまいました。

しかし、タンさん(ブナB)についた先端部分の葉っぱだけはまだ緑色です。
これはどうしたものかと思いますが、心当たりがあります。
タンさん(ブナA)は5月の芽吹きの時期と、その後1か月以上過ぎた6月終わりから7月中旬にかけて、季節外れで?樹高の生長があり、同じ株なのに、芽吹きが2段階で行われました。
ですからタンさんに付いている葉っぱは下段と上段で年齢(1か月ちょっとの差ですが)が違っているのです。
上段も下段も同じように葉っぱが枯れていくのかと思っていましたが、先に芽吹いた下段の葉っぱは褐色したものの、年齢の若い上段の葉っぱはまだ頑張って、緑色で耐えているようです。まだ光合成しているのでしょうか?そこまでは分かりません…

スーさん(ブナA)もソンさん(イヌブナ)にも見られなかった現象で、タンさん(ブナB)だけに起こった今年の出来事。面白い考察ができました。


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2015年10月5日 軽井沢草花館 ブナ&イヌブナ 実生2年目(左:イヌブナ、中央ブナA、右ブナB)

横から見ると

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2015年10月24日 軽井沢草花館 ブナ&イヌブナ 実生2年目(左:イヌブナ、中央ブナA、右ブナB)

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2015年10月5日 軽井沢草花館 ブナ&イヌブナ 実生2年目(左:イヌブナ、中央ブナA、右ブナB)


【ブナA(スーさん)】

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2015年10月24日 軽井沢草花館 ブナA(スーさん) 実生2年目

今回、定規をあてての撮影は行いませんでしたが、樹高は140_で前回(10/5)と変わりませんでした。

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2015年10月5日 軽井沢草花館 ブナA(スーさん) 実生2年目

スーさん(ブナA)の冬芽は、一番先端(上部)の芽の長さで14_ありました(下写真)。
10/5の時から変化がありません。

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2015年10月24日 軽井沢草花館 ブナA(スーさん) 実生2年目

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2015年10月5日 軽井沢草花館 ブナA(スーさん) 実生2年目

【ブナB(タンさん)】

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こちらも定規をあてての撮影は行いませんでしたが、樹高は168_で前回(10/5)と変わりませんでした。

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2015年10月5日 軽井沢草花館 ブナB(タンさん) 実生2年目

タンさん(ブナB)の冬芽は、一番先端(上部)の芽の長さで12_あり(下写真)、前回(10/5)の時と同じでした。

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2015年10月24日 軽井沢草花館 ブナB(タンさん) 実生2年目

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2015年10月5日 軽井沢草花館 ブナB(タンさん) 実生2年目

【イヌブナ(ソンさん)】

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2015年10月24日 軽井沢草花館 イヌブナ(ソンさん) 実生2年目

こちらも定規をあてての撮影は行いませんでしたが、樹高は130_で前回(10/5)と変わりませんでした。
葉っぱは緑、黄色、茶色と大まかに3色あります。

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2015年10月5日 軽井沢草花館 イヌブナ(ソンさん) 実生2年目

また、ソンさん(イヌブナ)の冬芽は一番大きな芽の長さで27_ありました(下写真)。
スーさん(ブナA)とタンさん(ブナB)と同様、前回(10/5)から変化がありませんでした。

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2015年10月24日 軽井沢草花館 イヌブナ(ソンさん) 実生2年目

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2015年10月5日 軽井沢草花館 イヌブナ(ソンさん) 実生2年目

【考察】

葉っぱ
ブナは茶色に褐色しましたが、タンさん(ブナB)は上段と下段との葉っぱで生長がずれていることが確認できました。
イヌブナは緑、黄、茶と3色の状態。

樹高
ブナA(スーさん) 5/1:122_、5/9:125_、5/28:130_、6/12:130_、6/28:132_、7/12:132_、7/22:137_、8/10:137_、9/5:140_、9/18:140_、10/5:140_、10/24:140_
ブナB(タンさん) 5/1:108_、5/9:113_、5/28:113_、6/12:113_、6/28:115_、7/12:157_、7/22:157_、8/10:165_、9/5:168_、9/18:168_、10/5:168_、10/24:168_
イヌブナ(ソンさん) 5/1:115_、5/9:120_、5/28:125_、6/12:125_、6/28:133_、7/12:133_、7/22:133_、8/10:133_、9/5:130_、9/18:133_、10/5:130_、10/24:130_

冬芽
ブナA(スーさん) 9/5:11_、9/18:13_、10/5:14_、10/24:14_
ブナB(タンさん) 9/5:7_、9/18:9_、10/5:12_、10/24:12_
イヌブナ(ソンさん)9/5:21_、9/18:25_、10/5:27_、10/24:27_

10月5日から10月24日の19日間において、ブナとイヌブナ両方で葉っぱの褐色化は見られましたが、樹高、冬芽の生長は見られませんでした。
また、2段階で芽吹きのあったブナBは葉っぱの褐色時期も2段階であるようです。

観察を続けます
posted by kusabanakan at 15:45| ブナ日記

2015年10月21日

軽井沢草花館のモミジ(10月21日)

軽井沢町は昨年に続き、例年より早くに紅葉の見ごろをむかえています。
草花館の敷地のモミジも鮮やかな色になってきました!

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2015年10月21日 軽井沢草花館前 イロハモミジの紅葉

木の上部が真っ赤で下の方はまだ緑色。
イロハモミジの周りに見える黄色い葉っぱは
ダンコウバイ(左下)とキキョウ(右下)。
絶妙のグラデーションです。

下から見上げると↓のような感じです。
日に当たる表面の葉っぱは真っ赤になっていますが、
そうでないところはまだ緑色です。

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2015年10月21日 軽井沢草花館 イロハモミジの紅葉

軽井沢草花館の館内(階段)に設けられた大きな窓からは
きれいに色づいたモミジの葉を間近で見ることが出来ます。

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2015年10月21日 軽井沢草花館 屋内の階段から眺めるイロハモミジの紅葉

しばらくの間はこのモミジの紅葉を楽しめそうです。
また、展示作品にもオオモミジの紅葉、ヌルデの紅葉をはじめ、コブシの実、チョウセンゴミシの実などの作品が展示されています。

【番外:雲場池の紅葉情報】
ちなみに草花館から約1`のところにある雲場池の紅葉も見頃を迎えています。
別途ブログで詳細をお伝えしています。

雲場池ブログ: 2015年雲場池の紅葉
posted by kusabanakan at 18:59| 草花館日記

緑のカーテン2015(19) 黄葉、そして落葉進む

10月10日以来11日ぶりの更新となります。

朝、テラスに出てみると、ジネンジョの葉っぱが、デッキにたくさん落ちていました。

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2015年10月21日 7:00 軽井沢草花館 テラスに落ちたジネンジョの葉っぱ

緑のカーテンも前回(10/10)の時くらいから葉っぱが黄色くなって、秋の色に変わってきたところでしたが、数日前から落葉が目立つようになり、昨日今日で一気に葉が少なくなりました。

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2015年10月21日 軽井沢草花館 緑のカーテン

下の写真は11日前の撮影ですが、この時と比べると、その違いがはっきりと分かります。
こうなると、緑のカーテンとしての役割はおしまいといったところです。

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2015年10月10日 軽井沢草花館 緑のカーテン

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2015年10月21日 軽井沢草花館 緑のカーテン

観察を続けます。
posted by kusabanakan at 16:55| 緑のカーテン

2015年10月13日

【展示紹介】10/14~11/23 キンエノコロ

明日、10月14日(水)より、今年度(2015)の最終となる「軽井沢の草と花展」の第5期目の展示が始まります(11月23日まで)。

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2015年「軽井沢の草と花展」は、イネ科、カヤツリグサ科など、一般的には雑草として扱われがちな「草」の作品にもスポットを当てた企画展で、石川功一の描いた水彩スケッチで、様々な植物を紹介しています。
5期目の展示では、キンエノコロや(草)やリンドウ(花)、イヌタデ(草)、センブリ(花)など、秋に見られる「草」と「花」が中心となりますが、それ以外にも、これまで1~4期目で展示した春からの夏にかけての「草」と「花」の作品も一部ご紹介します。
例:(草)ハルガヤ、クサイ、カルイザワツリスゲ、カゼクサ、クサイ、カヤツリグサ、ヒメマツカサススキなど、(花)ルリソウ、カタクリ、タチツボスミレなど。

開館時間 10:00−17:00
入館料 500円
休館日 火曜日、但し、11月3日の火曜日は開館します。
詳しくは 小さな美術館軽井沢草花館HPをご覧ください。


【キンエノコロ(金狗尾)】 2015年10月14日から11月23日 展示予定

秋を感じさせてくれる「草」の一つではないでしょうか。都会でも見られます。
同じ仲間に、エノコログサ、アキノエノコログサ、ムラサキエノコロなどがあり、どれもよく似ています。
名前の由来は、穂の部分が子犬のしっぽに似ていることから「狗尾=エノコロ」となったようです。
また、猫の前に穂を差し出すと、じゃれついてくることから「猫じゃらし」とも呼ばれます。
呼び名の由来に、犬と猫で両方持っているのは面白いですね。
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石川功一 軽井沢の草花スケッチ キンエノコロ 1992年9月11日

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2011年9月15日撮影 軽井沢 キンエノコロ
posted by kusabanakan at 17:32| 展示紹介

2015年10月11日

カラスvsアスター(61)

カラスvsアスター(61)

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第241(ショッパーでの連載番号)

第2、第4日曜日に再連載

※カラスvsアスターは、石川功一がペンネーム”石川エカ”として描いていた4コマ漫画で、1972年10月から1991年2月までの19年半にわたって、東京新聞の週刊地方版「ショッパー」で掲載されました。2013年4月4日より、小さな美術館軽井沢草花館のブログ「ゆうすげ日記」にて再連載。第2、第4日曜日に更新
posted by kusabanakan at 00:00| カラスvsアスター

2015年10月10日

緑のカーテン2015(18)黄葉進むも形はキープ

9月30日以来10日ぶりの更新となります。

軽井沢の町では木々の葉が赤みを帯び始め、いつの間にか景色が秋色に変わってきました。
緑のカーテンの葉っぱは、10月に入ってからの冷え込みもあって黄葉が進みましたが、この時期としては、葉っぱもよく残っていて、緑のカーテンとしての形をキープしています。

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2015年10月10日 軽井沢草花館 緑のカーテン

下は10日前の様子。緑のカーテンの変化よりも、写真右下隅のユウスゲの黄葉が目立ちます。

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2015年9月30日 軽井沢草花館 緑のカーテン

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2015年10月10日 軽井沢草花館 緑のカーテン (違う方向から)全体的におしています

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2015年10月10日 軽井沢草花館 緑のカーテン 右隅はジネンジョの葉

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2015年10月10日 軽井沢草花館 緑のカーテン(テラス内部より)
posted by kusabanakan at 14:53| 緑のカーテン

2015年10月08日

【展示紹介】10/14~11/23 イヌタデ

来週10月14日(水)より、今年度(2015)の最終となる「軽井沢の草と花展」の第5期目の展示が始まります(11月23日まで)。

草花館2015-05.jpg

2015年「軽井沢の草と花展」は、イネ科、カヤツリグサ科など、一般的には雑草として扱われがちな「草」の作品にもスポットを当てた企画展で、石川功一の描いた水彩スケッチで、様々な植物を紹介しています。
5期目の展示では、キンエノコロや(草)やリンドウ(花)、イヌタデ(草)、センブリ(花)など、秋に見られる「草」と「花」が中心となりますが、それ以外にも、これまで1~4期目で展示した春からの夏にかけての「草」と「花」の作品も一部ご紹介します。
例:(草)ハルガヤ、クサイ、カルイザワツリスゲ、カゼクサ、クサイ、カヤツリグサ、ヒメマツカサススキなど、(花)ルリソウ、カタクリ、タチツボスミレなど。

開館時間 10:00−17:00
入館料 500円
休館日 火曜日、但し、11月3日の火曜日は開館します。
詳しくは 小さな美術館軽井沢草花館HPをご覧ください。


【イヌタデ(犬蓼)】2015年10月14日から11月23日 展示予定

展示予定作品よりほんのり草紅葉したイヌタデの水彩スケッチです。
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石川功一 軽井沢の草花スケッチ イヌタデ 1992年9月21日

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2012年9月29日撮影 軽井沢 イヌタデ
posted by kusabanakan at 19:04| 展示紹介

2015年10月05日

ブナ日記(37)黄葉始まる

(2014年春に種から発芽したブナとイヌブナの生長記録です)
9月18日以来、17日ぶりの更新です。 

前回、名付けた

ブナA→(峠の)スーさん
ブナB→(峠の)タンさん
イヌブナ→(風の)ソンさん

慣れるまでややこしいかもしれませんが、しばらくは両名表記で日記を続けます。
さて、以下は生長記録です。


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2015年10月5日 軽井沢草花館 ブナ&イヌブナ 実生2年目(左:イヌブナ、中央ブナA、右ブナB)

下写真は前回(9/18)の時のものですが、全体に黄葉が始まっているのが分かります。イヌブナ(ソンさん)に限っては葉っぱが部分的に茶色くなっています。

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2015年9月18日 軽井沢草花館 ブナ&イヌブナ 実生2年目(左:イヌブナ、中央ブナA、右ブナB)


横から見ると
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2015年10月5日 軽井沢草花館 ブナ&イヌブナ 実生2年目(左:イヌブナ、中央ブナA、右ブナB)

下写真は前回(9/18)撮影のものですが、背景に写る草の色も黄葉して、秋の深まりを感じます。


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2015年9月18日 軽井沢草花館 ブナ&イヌブナ 実生2年目(左:イヌブナ、中央ブナA、右ブナB)

以下、各実生の様子です。

【ブナA(スーさん)】

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2015年10月5日 軽井沢草花館 ブナA(スーさん) 実生2年目

スーさん(ブナA)の樹高は140_(上写真)で、前回(9/18)の時から変化はありません。


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2015年9月18日 軽井沢草花館 ブナA(スーさん) 実生2年目

スーさん(ブナA)の冬芽は、一番先端(上部)の芽の長さで14_ありました(下写真)。
9/18の時から1_伸びました。

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2015年10月5日 軽井沢草花館 ブナA(スーさん) 実生2年目

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2015年9月18日 軽井沢草花館 ブナA(スーさん) 実生2年目


【ブナB(タンさん)】

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2015年10月5日 軽井沢草花館 ブナB(タンさん) 実生2年目

タンさん(ブナB)の樹高は168_(上写真)で、前回(9/18)から変化はありません。

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2015年9月18日 軽井沢草花館 ブナB(タンさん) 実生2年目

タンさん(ブナB)の冬芽は、一番先端(上部)の芽の長さで12_あり(下写真)、前回(9/18)の時よりも3_伸びていました。

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2015年10月5日 軽井沢草花館 ブナB(タンさん) 実生2年目

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2015年9月18日 軽井沢草花館 ブナB(タンさん) 実生2年目

【イヌブナ(ソンさん)】

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2015年10月5日 軽井沢草花館 イヌブナ(ソンさん) 実生2年目

ソンさん(イヌブナ)の樹高は130_(上写真)。
前回(9/18)は133_でしたが、6月28日以降、計測する定規のあて方で130_から133_の誤差が生じています。
結論として、6月28日から樹高にほとんど変化がないと考えます。

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2015年9月18日 軽井沢草花館 イヌブナ(ソンさん) 実生2年目

また、ソンさん(イヌブナ)の冬芽は一番大きな芽の長さで27_ありました(下写真)。
前回(9/18)の時は25_でしたので、2_の伸びていました。

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2015年10月5日 軽井沢草花館 イヌブナ(ソンさん) 実生2年目

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2015年9月18日 軽井沢草花館 イヌブナ(ソンさん) 実生2年目

【考察】

葉っぱ
イヌブナ、ブナ共にほんのりと黄色味を帯びてきました。
イヌブナは葉っぱの一部がまだら模様のように茶色く変色してきました。

樹高
ブナA(スーさん) 5/1:122_、5/9:125_、5/28:130_、6/12:130_、6/28:132_、7/12:132_、7/22:137_、8/10:137_、9/5:140_、9/18:140_、10/5:140_
ブナB(タンさん) 5/1:108_、5/9:113_、5/28:113_、6/12:113_、6/28:115_、7/12:157_、7/22:157_、8/10:165_、9/5:168_、9/18:168_、10/5:168_
イヌブナ(ソンさん) 5/1:115_、5/9:120_、5/28:125_、6/12:125_、6/28:133_、7/12:133_、7/22:133_、8/10:133_、9/5:130_、9/18:133_、10/5:130_

冬芽
ブナA(スーさん) 9/5:11_、9/18:13_、10/5:14_
ブナB(タンさん) 9/5:7_、9/18:9_、10/5:12_
イヌブナ(ソンさん)9/5:21_、9/18:25_、10/5:27_

17日間において、ブナとイヌブナ両方で冬芽の生長が見られました。
また、前々回(9/5)からちょうど1か月となりますので、1か月間での生長を比べると
 スーさん(ブナA):3_伸(11から14)
 タンさん(ブナB):5_伸(7から12)
 ソンさん(イヌブナ):6_伸び(21から27)
となりました。
ブナとイヌブナの冬芽を比べるとイヌブナの方が倍くらいの大きさとなっています。

観察を続けます
posted by kusabanakan at 13:54| ブナ日記

2015年10月04日

10月14日(水)より「草と花展(5)」が始まります

現在、軽井沢草花館では「軽井沢の草と花展(4)」を開催中です。
来週10月14日(水)からは今年度の最終となる第5期目の展示が始まります(11月23日まで)。

草花館2015-05.jpg

「軽井沢の草と花展」は、イネ科、カヤツリグサ科など、一般的には雑草として扱われがちな「草」の作品にもスポットを当てた企画展で、石川功一の描いた水彩スケッチで、様々な植物を紹介しています。
5期目の展示では、キンエノコロや(草)やリンドウ(花)など、秋に見られる「草」と「花」が中心となりますが、それ以外にも、これまで1~4期目で展示した春からの夏にかけての「草」と「花」の作品も一部ご紹介します。
例:(草)ハルガヤ、クサイ、カルイザワツリスゲ、カゼクサ、クサイ、カヤツリグサ、ヒメマツカサススキなど、(花)ルリソウ、カタクリ、タチツボスミレなど。

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石川功一 軽井沢の草花スケッチ ハルガヤ 1987年5月17日

小さな美術館軽井沢草花館
開館時間 10:00−17:00
入館料 500円
休館日 火曜日、但し、11月3日の火曜日は開館します。
詳しくは 小さな美術館軽井沢草花館HPをご覧ください。

posted by kusabanakan at 20:44| 展示案内

2015年10月03日

イヌブナ日記(92)黄葉/褐色始まる

(2012年5月に種から発芽したイヌブナ実生の生長日記です)
鉢植えで育てているイヌブナ実生も4年目、9月16日以来、17日ぶりの日記更新です。

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2015年10月3日 軽井沢草花館 上:イヌブナA、下:イヌブナB 共に実生4年目

平均気温は低かったものの、冷え込みの少なかった9月。
それが、9月末から急に朝晩冷え込むようになりました。
イヌブナAは黄葉が始まると共に、部分的に葉が褐色化してきました。
一方、イヌブナBの方は、前回(9/16)から外見に大きな変化は見られません。

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2015年9月16日 軽井沢草花館 上:イヌブナA、下:イヌブナB 共に実生4年目

【イヌブナA】

樹高、全体の幅、幹の直径は、前回から変化がありませんでした。
(幅:90a、高さ38a、幹の直径9_)

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2015年10月3日 軽井沢草花館 イヌブナA 実生4年目

見た目で変化が大きかったのは、葉っぱの色です。
下の写真の通り、緑色の葉っぱが黄緑色に変わってきて、部分的に茶色に褐色してきました。

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2015年10月3日 軽井沢草花館 イヌブナAの葉っぱ 実生4年目

また、冬芽の大きさにも変化が見られました。

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2015年10月3日 軽井沢草花館 イヌブナAの冬芽(長さ約20_) 実生4年目

冬芽のサイズは20_で前回9/16(下写真)のときから2_伸びていました。
※枝先から2番目の冬芽のサイズ

20150916inubuna_A02.jpg
2015年9月16日 軽井沢草花館 イヌブナAの冬芽(長さ約18_) 実生4年目


【イヌブナB】

樹高、全体の幅、幹の直径は、前回(9/16)から変化がありませんでした。
(幅:27a、高さ16.5a、幹の直径6_)

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2015年10月3日 軽井沢草花館 イヌブナB 実生4年目

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2015年10月3日 軽井沢草花館 イヌブナBの冬芽(長さ約23_) 実生4年目

冬芽の長さは23_。前回9/16の時よりも3_伸びていました。

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2015年9月16日 軽井沢草花館 イヌブナBの冬芽(長さ約20_) 実生4年目

【考察】
A、B共に前回9月16日から比べて樹高、全体の幅、幹の直径に変化はありませんでしたが、冬芽の長さが伸びていました。
また、Aは黄葉が始まって、部分的に葉っぱが茶色に褐色してきました。

葉っぱ:
 A:黄葉が始まり、葉っぱの一部が褐色化
 B:大きな変化なし

樹高:変化なし
 A 6/24:24a、7/17:25a、8/10:34a、9/3:37.5a、9/16:38.0a、10/3:38.0a
 B 6/24:12a、7/17:12a、8/10:15a、9/3:16.5_、9/16:16.5a、10/3:16.5a

冬芽:A、B共に生長が見られました。
 A:8/10:10_、9/3:16_、9/16:18_、10/3:20_
 B:8/10:10_、9/3:17_、9/16:20_、10/3:23_

幹サイズ:A、B共に変化が見られませんでした。 
 A:7.5_(2014.7/24)→8.0_(2015.6/5)→8.5_(6/24)→9.0_(9/3)、9.0_(9/16)、9.0_(10/3)
 B:3.0_(2014.7/24)→4.2_(2015.6/5)→4.5_(6/24)→5.5_(9/3)、6.0_(9/16)、6.0_(10/3)

観察を続けます。
posted by kusabanakan at 21:17| イヌブナ日記

2015年10月01日

スズランの実

軽井沢草花館の庭では、咲いている花の種類が少しづつ減ってきました。
現在咲いているのはワレモコウ、ノコンギク、アキノキリンソウ、ゲンノショウコ等、数えるほどになってきています。

逆に花期を終えた草花たちが実をつけています。
ユウスゲ、マツムシソウ、ノハラアザミ等々…
スズランにも下の写真のような実が付きました。
可愛い朱色の実ですが、毒を持っているため口にするのは厳禁です。

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2015年10月1日 軽井沢草花館 スズランの実

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2015年10月1日 軽井沢草花館 スズランの実
posted by kusabanakan at 14:44| 草花館日記