(2012年5月に種から発芽したイヌブナ実生の生長日記です)
鉢植えで育てているイヌブナ実生も4年目、10月3日以来、25日ぶりの日記更新です。
2015年10月28日 軽井沢草花館 上:イヌブナA、下:イヌブナB 共に実生4年目
2015年10月3日 軽井沢草花館 上:イヌブナA、下:イヌブナB 共に実生4年目
寒暖差が大きく、日照時間の長い10月。
町では例年になく紅葉が早くに進んでいます。
前回25日前の時には、イヌブナAがほんのり黄葉を始めたところでしたが、あっという間に葉が茶褐色化してしまいました。
一方、イヌブナBの方はようやく黄葉をはじめ、AとBで生長の差がはっきりと出ています。
【イヌブナA】
まだ、落葉はしていませんが、葉っぱがすべて茶褐色化しました。
全体の幅、幹の直径は、前回から変化がありませんでしたが、樹高に変化が見られました。
(幅:90a、高さ40a、幹の直径9_)
前回、そして前々回と樹高は38aでしたが、今回2aも高くなっていました。葉っぱが茶褐色化して乾燥とともに、軽くなったからでしょうか?あるいは枝そのものが伸びたからでしょうか?
2015年10月28日 軽井沢草花館 イヌブナA 実生4年目
2015年10月3日 軽井沢草花館 イヌブナA 実生4年目
2015年9月16日 軽井沢草花館 イヌブナA 実生4年目
冬芽の大きさには変化が見られませんでした。
2015年10月28日 軽井沢草花館 イヌブナAの冬芽(長さ約20_) 実生4年目
【イヌブナB】
葉っぱが黄葉を始めました。
木の上の方の葉っぱから黄色くなっていて、下のほうの葉っぱはまだ緑を残しています。
【考察】
葉っぱの黄葉、そして茶褐色化が進みましたが、AとBでは差が見られました。
その他の変化としては、Aの樹高が2a伸びたこと、Bの冬芽が伸びたこと、が挙げられます。
葉っぱ:
A:すべての葉っぱが茶褐色化。但し落葉は見られず。
B:黄葉を始めました。木の下のほうの葉っぱはまだ緑色。
樹高:Aのみ変化あり
A 6/24:24a、7/17:25a、8/10:34a、9/3:37.5a、9/16:38.0a、10/3:38.0a、10/28:40.0a
B 6/24:12a、7/17:12a、8/10:15a、9/3:16.5_、9/16:16.5a、10/3:16.5a、10/28:16.5a
※斜めに伸びていた枝が角度をあげて上に向いたため、樹高が高くなったのか、純粋に枝が伸びて樹高が伸びたのかはよくわからなかった。
冬芽:Bのみに生長が見られました。
A:8/10:10_、9/3:16_、9/16:18_、10/3:20_、10/28:20_
B:8/10:10_、9/3:17_、9/16:20_、10/3:23_、10/28:25_
幹サイズ:A、B共に変化が見られませんでした。
A:7.5_(2014.7/24)→8.0_(2015.6/5)→8.5_(6/24)→9.0_(9/3)、9.0_(9/16)、9.0_(10/3)、9.0_(10/28)
B:3.0_(2014.7/24)→4.2_(2015.6/5)→4.5_(6/24)→5.5_(9/3)、6.0_(9/16)、6.0_(10/3)、6.0_(10/28)
観察を続けます。