2015年11月29日

イヌブナ日記(95)葉っぱがすべて茶色に

(2012年5月に種から発芽したイヌブナ実生の生長日記です)
鉢植えで育てているイヌブナ実生も4年目、11月8日以来、3週間ぶりの日記更新です。

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2015年11月29日 軽井沢草花館 上:イヌブナA、下:イヌブナB 共に実生4年目

前回(11/8)の時は、雨で葉っぱがぬれていたために葉っぱが開いていましたが(下写真)、今回(上写真)は空気が乾燥していて、葉っぱが丸まっていました。

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2015年11月8日 軽井沢草花館 上:イヌブナA、下:イヌブナB 共に実生4年目

【イヌブナA】

葉っぱの色、全体の幅、樹高、幹の直径は、前回から変化ありませんでした。
(幅:90a、高さ40a、幹の直径9_)

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2015年11月29日 軽井沢草花館 イヌブナA 実生4年目

雨にぬれていた前回(11/8)には広がっていた葉っぱも、今回(11/29)は乾燥していて葉っぱが丸まっていました。
落葉はほとんどしていないように見えました。

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2015年11月8日 軽井沢草花館 イヌブナA 実生4年目

冬芽の大きさにも変化は見られませんでした。

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2015年11月29日 軽井沢草花館 イヌブナAの冬芽(長さ約20_) 実生4年目

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2015年11月8日 軽井沢草花館 イヌブナAの冬芽(長さ約20_) 実生4年目

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2015年11月29日 軽井沢草花館 イヌブナAの幹直径(約9_) 実生4年目

幹の直径は9月3日に測定(9.0_)してから変化が見られません。

【イヌブナB】

前回(11/8)に比べて、樹高、全体の幅、幹の直径に変化はありませんでした。
(幅:27a、高さ16.5a、幹の直径6_)

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2015年11月29日 軽井沢草花館 イヌブナB 実生4年目

前回11月8日の時は、木の下の方の葉が黄色かったのですが、今回(11/29)では褐色して茶色になっていました。
葉っぱの状態は、イヌブナAと同様、今回は乾燥して丸まっていました。

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2015年11月8日 軽井沢草花館 イヌブナB 実生4年目

冬芽の大きさにも変化は見られませんでした。

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2015年11月29日 軽井沢草花館 イヌブナBの冬芽(長さ約25_) 実生4年目

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2015年11月8日 軽井沢草花館 イヌブナBの冬芽(長さ約25_) 実生4年目

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2015年11月29日 軽井沢草花館 イヌブナBの幹直径(約6_) 実生4年目

幹の直径は9月16日に測定(6.0_)してから変化が見られません。

【考察】
前回11/8からの3週間で、イヌブナA、B共に、樹高、冬芽の大きさ、幹の直径に変化が見られませんでした。
見た目で変化が見られたのは、イヌブナBの葉っぱが、完全に茶色になってことです。
前回(11/8)の時は一部の葉っぱが黄色を残していて、完全に枯葉の状態になっていませんでした。

葉っぱ:
 A、B共:すべての葉っぱが茶褐色化。乾燥して丸まる。落葉は見られない。

樹高:
 A 6/24:24a、7/17:25a、8/10:34a、9/3:37.5a、9/16:38.0a、10/3:38.0a、10/28:40.0a、11/8:40.0a、11/29:40.0a
 B 6/24:12a、7/17:12a、8/10:15a、9/3:16.5_、9/16:16.5a、10/3:16.5a、10/28:16.5a、11/8:16.5a、11/29:16.5a

冬芽:
 A:8/10:10_、9/3:16_、9/16:18_、10/3:20_、10/28:20_、11/8:20_、11/29:20_
 B:8/10:10_、9/3:17_、9/16:20_、10/3:23_、10/28:25_、11/8:25_、11/29:25_

幹サイズ:
 A:7.5_(2014.7/24)→8.0_(2015.6/5)→8.5_(6/24)→9.0_(9/3)、9.0_(9/16)、9.0_(10/3)、9.0_(10/28)、9.0_(11/8)、9.0_(11/29)
 B:3.0_(2014.7/24)→4.2_(2015.6/5)→4.5_(6/24)→5.5_(9/3)、6.0_(9/16)、6.0_(10/3)、6.0_(10/28)、6.0_(11/8)、6.0_(11/29)

観察を続けます。
posted by kusabanakan at 20:32| イヌブナ日記

ブナ日記(42)雪解けて、特に変化なし

(2014年春に種から発芽したブナとイヌブナの生長記録です)
前回11月26日には初積雪で雪に埋もれた姿をレポートしました。

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2015年11月26日 軽井沢草花館 ブナ&イヌブナ 実生2年目(左:イヌブナ、中央ブナA、右ブナB)

昨日の28日まではプランター内に雪が少し残っていたものの、29日におは雪は完全に融けました。
以下、11月12日以降、17日ぶりの生長を記します。

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2015年11月29日 軽井沢草花館 ブナ&イヌブナ 実生2年目(左:イヌブナ、中央ブナA、右ブナB)

下は17日前に撮影した写真。大きな変化はないように見えます。

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2015年11月12日 軽井沢草花館 ブナ&イヌブナ 実生2年目(左:イヌブナ、中央ブナA、右ブナB)

【ブナA(スーさん)】

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2015年11月29日 軽井沢草花館 ブナA(スーさん) 実生2年目

樹高は140_で9月5日の測定から変化がありません。
下の写真は前回11月12日に撮影

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2015年11月12日 軽井沢草花館 ブナA(スーさん) 実生2年目

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2015年11月29日 軽井沢草花館 ブナA(スーさん) 実生2年目

スーさん(ブナA)の冬芽は、一番先端(上部)の芽の長さで14_あり(上写真)、10月5日の時から変化がありません。
下の写真は前回11月12日撮影のもの。

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2015年11月12日 軽井沢草花館 ブナA(スーさん) 実生2年目

【ブナB(タンさん)】

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2015年11月29日 軽井沢草花館 ブナB(タンさん) 実生2年目

樹高は168_で9月5日の測定から変化がありません。
下の写真は前回11月12日に撮影

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2015年11月12日 軽井沢草花館 ブナB(タンさん) 実生2年目
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2015年11月29日 軽井沢草花館 ブナB(タンさん) 実生2年目

タンさん(ブナB)の冬芽は、一番先端(上部)の芽の長さで12_あり(上写真)、9月5日の測定から変化がありません。
下の写真は前回11月12日撮影のもの。

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2015年11月12日 軽井沢草花館 ブナB(タンさん) 実生2年目

【イヌブナ(ソンさん)】

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2015年11月29日 軽井沢草花館 イヌブナ(ソンさん) 実生2年目

樹高は130_で6月28日の測定から変化がありません。
下の写真は前回11月12日に撮影

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2015年11月12日 軽井沢草花館 イヌブナ(ソンさん) 実生2年目

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2015年11月29日 軽井沢草花館 イヌブナ(ソンさん) 実生2年目

ソンさん(イヌブナ)の冬芽は一番大きな芽の長さで27_ありました(上写真)。
10月5日の測定から変化がありません。
下の写真は前回11月12日に撮影したもの。

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2015年11月12日 軽井沢草花館 イヌブナ(ソンさん) 実生2年目

【考察】

11月26日に今季初めての積雪がありました。
実生2年目のブナ&イヌブナは完全に埋もれてしまいましたが、プランター内の残雪は昨日中には完全に融けてなくなりました。
11月12日から11月29日の17日間において、樹高、冬芽の大きなに変化は見られませんでした。

樹高
ブナA(スーさん) 5/1:122_、5/9:125_、5/28:130_、6/12:130_、6/28:132_、7/12:132_、7/22:137_、8/10:137_、9/5:140_、9/18:140_、10/5:140_、10/24:140_、11/12:140_、11/29:140_
ブナB(タンさん) 5/1:108_、5/9:113_、5/28:113_、6/12:113_、6/28:115_、7/12:157_、7/22:157_、8/10:165_、9/5:168_、9/18:168_、10/5:168_、10/24:168_、11/12:168_、11/29:168_
イヌブナ(ソンさん) 5/1:115_、5/9:120_、5/28:125_、6/12:125_、6/28:133_、7/12:133_、7/22:133_、8/10:133_、9/5:130_、9/18:133_、10/5:130_、10/24:130_、11/12:130_、11/12:130_

冬芽
ブナA(スーさん) 9/5:11_、9/18:13_、10/5:14_、10/24:14_、11/12:14_、11/29:14_
ブナB(タンさん) 9/5:7_、9/18:9_、10/5:12_、10/24:12_、11/12:12_、11/29:12_
イヌブナ(ソンさん)9/5:21_、9/18:25_、10/5:27_、10/24:27_、11/12:27_、11/12:27_、11/29:27_

観察を続けます
posted by kusabanakan at 20:00| ブナ日記

2015年11月26日

ブナ日記(41)実生2年目、雪に埋まる

(2014年春に種から発芽したブナとイヌブナの生長記録です)
11月18日以来、8日ぶりの更新です。

昨夜から今日の明け方にかけて、10aほどの積雪がありました。
今季初めての積雪。
気温が高く湿った雪質で、比較的早くに融けそうです。

プランターで育てているイヌブナとブナの2年目実生は、雪に埋もれてごらんのとおり(下写真)
姿が完全に見えなくなってしまいました。

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2015年11月26日 軽井沢草花館 ブナ&イヌブナ 実生2年目(左:イヌブナ、中央ブナA、右ブナB)

下写真は2週間前に撮影したもの。これで比較してみると、積雪は10a以上ありそうです。

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2015年11月12日 軽井沢草花館 ブナ&イヌブナ 実生2年目(左:イヌブナ、中央ブナA、右ブナB)

ブナとイヌブナ実生はこれからも雪や寒さに耐えて、軽井沢の冬を越していきます。
posted by kusabanakan at 17:10| ブナ日記

2015年11月23日

冬期休館のお知らせ(2015年11月24日から2016年4月下旬予定)

本日、11月23日をもちまして、小さな美術館軽井沢草花館の2015年度展示が終了しました。明日24日より来春まで冬期休館となります。
2016年は4月下旬からの開館を予定していますが、詳細が決まり次第、このブログでご案内します。

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posted by kusabanakan at 17:00| 展示紹介

2015年11月22日

緑のカーテン2015(20)今年の最終回

10月21日以来、約1か月ぶりの更新となります。

葉っぱもすっかり落ち切って、緑のカーテンとしての役割も完全に終わりました。
今回で、2015年の緑のカーテンブログは最終回となります。また、来年の芽吹きから緑のカーテン2016年版を新規更新していく予定です。

さて、2011年からはじめた、野草を使っての緑のカーテンは今年で5年目。
生長ぶりやゆるやかで地味ですが、着実に緑の面積が増えてきているのが観察によって分かります。
今年(2015年)の特徴を挙げるとすると

1.5年目で葉っぱの量が一番多かった。
2.夏にイケマの葉っぱだけ、蝶の幼虫に食べ尽されてしまった。
3.ウチワドコロ、ノブドウ、ジネンジョ、イケマ、この4種の植物にいずれも実が生らなかった(5年目で初めてのケース)。

といったところです。
実が付かなかったのが初めてのことで、ちょっと残念でした。
ウチワドコロについては、雄花はたくさん咲いたのですが、雌花がほとんど咲かず、実が付きませんでした。
また、ジネンジョの実はならなかったものの、ムカゴはわずかですが付きました。

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2015年11月22日  軽井沢草花館 緑のカーテン

1か月前(下写真)までは、何とか葉っぱが残っていましたが、11月に入って冷え込みが厳しくなってくると、葉っぱも一気に落葉していきました。

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2015年10月21日 軽井沢草花館 緑のカーテン

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2015年11月22日  軽井沢草花館 緑のカーテン

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2015年10月21日 軽井沢草花館 緑のカーテン

2015年版 緑のカーテン 完
posted by kusabanakan at 15:12| 緑のカーテン

カラスvsアスター(64)

カラスvsアスター(64)

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第106(ショッパーでの連載番号)

第2、第4日曜日に再連載

※カラスvsアスターは、石川功一がペンネーム”石川エカ”として描いていた4コマ漫画で、1972年10月から1991年2月までの19年半にわたって、東京新聞の週刊地方版「ショッパー」で掲載されました。2013年4月4日より、小さな美術館軽井沢草花館のブログ「ゆうすげ日記」にて再連載。第2、第4日曜日に更新
posted by kusabanakan at 00:00| カラスvsアスター

2015年11月18日

ブナ日記(40)自生地のブナレポート

昨日、自生地のブナを見る機会がありました。
この時期になると、ほとんどの落葉樹は葉っぱを落としていて、森の中の視界が広く感じられました。

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2015年11月17日 軽井沢 ブナ

上の写真は、幹太さこそ直径20a程度ですが、5メートルくらいの樹高があり、ヒョロヒョロっと細長いブナで、葉っぱがほとんど落ちていました。
一方、樹高の低いブナは、まだ葉っぱを付けたままのものが多く、下の写真のように、森の中でよく目立っていました。
葉っぱの落ちてしまったブナと、まだ落ちていないブナにどのような違いがあるのか分かりませんが、ブナの葉の落ちるタイミングは一様ではないようです。

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2015年11月17日 軽井沢 ブナ

ちなみに軽井沢草花館で育てているブナの実生(2年目)は下の写真のように、まだしっかりと葉っぱを付けています。
昨秋は葉を落とすことなく冬を越え、春の芽吹き前にようやく葉を落としていました。

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2015年11月18日 軽井沢草花館 ブナB(タンさん)

下の写真は昨日みた自生地のブナ。
空気が乾燥していて、葉っぱが丸まっていました。
葉っぱと冬芽の大きさだけ見ると、実生2年目のものとほとんど差がありません。

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2015年11月17日 軽井沢 ブナ

下の写真はブナの実です。
所々に生えていたブナですが、昨日は1か所で実が落ちているのを見つけました(下写真)。

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2015年11月17日 軽井沢 ブナの実

もしかすると、来春はこの場所でブナの芽が出るかもしれません。
posted by kusabanakan at 23:02| ブナ日記

2015年11月13日

【展示紹介】10/14〜11/23 カヤツリグサ(その2)

今年度(2015)の企画展示「軽井沢の草と花展」の期間も残り10日となりました(11月23日まで)。
前回11月4日に続いて、現在展示中の作品「カヤツリグサ」の紹介です。
本日紹介するのは、館内に飾っているカヤツリグサの生け花です。

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2015年11月13日 軽井沢草花館 館内 カヤツリグサの一輪挿し

このカヤツリグサは9月に入ってすぐくらいに、空き地に生えていたものをもらってきたものです。
大きなものは、憎々しいほど伸びていますが、もらってきたものは小さな個体で、直径5センチほどのガラスの瓶に挿して丁度いいくらい。展示中(下スケッチ)の作品もあるので丁度良い資料のつもりで活けてみたのですが、なかなかしっくりと馴染んでいて、評判もまずます。
この草をご存知の方は、「普段、(雑草として)抜いてる草もこうすると意外と可愛いのね」という感想が多いようです。
華々しい感じはありませんが、自然体で、なんとなく落ち着く感じ。道ばたに生えている時の印象とは違ったものに見えます。

驚いたのは、このカヤツリグサの生命力。
花びらが付かないこともあるかも知れませんが、2か月以上もほぼ同じ状態で育っています。
葉っぱの部分が少し黄色くなってきましたが、ここまできたら、展示期間の11月23日まで活けておくつもりです。
どこにでもありそうな草ですので、お部屋の観葉植物代わりにいかがでしょうか? お世話も楽ですよ。

下のスケッチは展示中(11月23日まで)の作品「カヤツリグサ」です。

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石川功一 軽井沢の草花スケッチ カヤツリグサ 1987年8月15日 
posted by kusabanakan at 15:47| 展示紹介

2015年11月12日

ブナ日記(39)すべての葉っぱが茶褐色

(2014年春に種から発芽したブナとイヌブナの生長記録です)
10月24日以来、19日ぶりの更新です。 

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2015年11月12日 軽井沢草花館 ブナ&イヌブナ 実生2年目(左:イヌブナ、中央ブナA、右ブナB)

前回(10/24)、部分的にまだ緑色や黄色だった葉っぱがすべて茶褐色化しました。

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2015年10月24日 軽井沢草花館 ブナ&イヌブナ 実生2年目(左:イヌブナ、中央ブナA、右ブナB)

横から見ると

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2015年11月12日 軽井沢草花館 ブナ&イヌブナ 実生2年目(左:イヌブナ、中央ブナA、右ブナB)

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2015年10月24日 軽井沢草花館 ブナ&イヌブナ 実生2年目(左:イヌブナ、中央ブナA、右ブナB
【ブナA(スーさん)】

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2015年11月12日 軽井沢草花館 ブナA(スーさん) 実生2年目

樹高は140_で9月5日の測定から変化がありません。

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2015年10月24日 軽井沢草花館 ブナA(スーさん) 実生2年目

スーさん(ブナA)の冬芽は、一番先端(上部)の芽の長さで14_あり(下写真)、10月5日の時から変化がありません。

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2015年11月12日 軽井沢草花館 ブナA(スーさん) 実生2年目

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2015年10月5日 軽井沢草花館 ブナA(スーさん) 実生2年目

【ブナB(タンさん)】

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2015年11月12日 軽井沢草花館 ブナB(タンさん) 実生2年目

樹高は168_で前回(10/5)と変わりませんでした。

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2015年10月24日 軽井沢草花館 ブナB(タンさん) 実生2年目

タンさん(ブナB)の冬芽は、一番先端(上部)の芽の長さで12_あり(下写真)、9月5日の測定から変化がありません。

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2015年11月12日 軽井沢草花館 ブナB(タンさん) 実生2年目

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2015年10月5日 軽井沢草花館 ブナB(タンさん) 実生2年目

【イヌブナ(ソンさん)】

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2015年11月12日 軽井沢草花館 イヌブナ(ソンさん) 実生2年目

前回(10/24)の時には、まだ葉っぱに黄色い部分や緑の部分が残っていましたが、今回、すべての葉が茶褐色化していました。
樹高は130_で6月28日に測定した時から変化がありません。

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2015年10月24日 軽井沢草花館 イヌブナ(ソンさん) 実生2年目

ソンさん(イヌブナ)の冬芽は一番大きな芽の長さで27_ありました(下写真)。前回(10/24)の時から変化がありません。

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2015年11月12日 軽井沢草花館 イヌブナ(ソンさん) 実生2年目

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2015年10月5日 軽井沢草花館 イヌブナ(ソンさん) 実生2年目

【考察】

葉っぱ
全ての葉っぱが茶褐色化していました。

樹高
ブナA(スーさん) 5/1:122_、5/9:125_、5/28:130_、6/12:130_、6/28:132_、7/12:132_、7/22:137_、8/10:137_、9/5:140_、9/18:140_、10/5:140_、10/24:140_、11/12:140_
ブナB(タンさん) 5/1:108_、5/9:113_、5/28:113_、6/12:113_、6/28:115_、7/12:157_、7/22:157_、8/10:165_、9/5:168_、9/18:168_、10/5:168_、10/24:168_、11/12:168_
イヌブナ(ソンさん) 5/1:115_、5/9:120_、5/28:125_、6/12:125_、6/28:133_、7/12:133_、7/22:133_、8/10:133_、9/5:130_、9/18:133_、10/5:130_、10/24:130_、11/12:130_

冬芽
ブナA(スーさん) 9/5:11_、9/18:13_、10/5:14_、10/24:14_、11/12:14_
ブナB(タンさん) 9/5:7_、9/18:9_、10/5:12_、10/24:12_、11/12:12_
イヌブナ(ソンさん)9/5:21_、9/18:25_、10/5:27_、10/24:27_、11/12:27_

10月24日から11月12日の19日間において、ブナBとイヌブナは葉っぱが茶褐色化しました(ブナAは先に茶褐色化)。
その他、樹高、花芽の大きさには変化が見られませんでした。

観察を続けます
posted by kusabanakan at 21:00| ブナ日記

2015年11月08日

イヌブナ日記(94) A&B共に葉っぱが褐色化

(2012年5月に種から発芽したイヌブナ実生の生長日記です)
鉢植えで育てているイヌブナ実生も4年目、10月28日以来、11日ぶりの日記更新です。

昨夜から雨となり、乾燥して丸まっていた葉っぱがぬれてきれいな形に戻っていました。
前回(10/28)には葉っぱが緑と黄色だったイヌブナBも、ようやく褐色して茶色になりました。
わずかに黄色い部分も残っていますが、これでAとBの両方で葉っぱが茶色になりました。

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2015年11月8日 軽井沢草花館 上:イヌブナA、下:イヌブナB 共に実生4年目

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2015年10月28日 軽井沢草花館 上:イヌブナA、下:イヌブナB 共に実生4年目

【イヌブナA】

葉っぱの色、全体の幅、樹高、幹の直径は、前回から変化ありませんでした。
(幅:90a、高さ40a、幹の直径9_)

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2015年11月8日 軽井沢草花館 イヌブナA 実生4年目

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2015年10月28日 軽井沢草花館 イヌブナA 実生4年目

冬芽の大きさにも変化は見られませんでした。

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2015年11月8日 軽井沢草花館 イヌブナAの冬芽(長さ約20_) 実生4年目

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2015年10月28日 軽井沢草花館 イヌブナAの冬芽(長さ約20_) 実生4年目

【イヌブナB】

前回(10/28)緑や黄色だった葉っぱは褐色して茶色になりました(下の方の葉っぱが一部黄色)。
樹高、全体の幅、幹の直径は、前回から変化がありませんでした。
(幅:27a、高さ16.5a、幹の直径6_)

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2015年11月8日 軽井沢草花館 イヌブナB 実生4年目

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2015年10月28日 軽井沢草花館 イヌブナB 実生4年目

冬芽の大きさにも変化は見られませんでした。

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2015年11月8日 軽井沢草花館 イヌブナBの冬芽(長さ約25_) 実生4年目

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2015年10月28日 軽井沢草花館 イヌブナBの冬芽(長さ約25_) 実生4年目

【考察】
イヌブナBにおいて、葉っぱの色に変化が見られました。
前回(10/28)は緑色と黄色の葉っぱを付けていたものが、褐色して茶色に変化していました。
その他、樹高、全体の幅、幹の直径についてはA、B共に変化がありませんでした。

葉っぱ:
 A:すべての葉っぱが茶褐色化。但し落葉は見られず。
 B:ほぼすべての葉っぱが茶褐色化(一部黄色)。但し落葉は見られず。

樹高:A、B共に変化なし
 A 6/24:24a、7/17:25a、8/10:34a、9/3:37.5a、9/16:38.0a、10/3:38.0a、10/28:40.0a、11/8:40.0a
 B 6/24:12a、7/17:12a、8/10:15a、9/3:16.5_、9/16:16.5a、10/3:16.5a、10/28:16.5a、11/8:16.5a

冬芽:A、B共に変化なし
 A:8/10:10_、9/3:16_、9/16:18_、10/3:20_、10/28:20_、11/8:20_
 B:8/10:10_、9/3:17_、9/16:20_、10/3:23_、10/28:25_、11/8:25_

幹サイズ:A、B共に変化なし 
 A:7.5_(2014.7/24)→8.0_(2015.6/5)→8.5_(6/24)→9.0_(9/3)、9.0_(9/16)、9.0_(10/3)、9.0_(10/28)、9.0_(11/8)
 B:3.0_(2014.7/24)→4.2_(2015.6/5)→4.5_(6/24)→5.5_(9/3)、6.0_(9/16)、6.0_(10/3)、6.0_(10/28)、6.0_(11/8)

観察を続けます。
posted by kusabanakan at 14:53| イヌブナ日記

カラスvsアスター(63)

カラスvsアスター(63)

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第105(ショッパーでの連載番号)

第2、第4日曜日に再連載

※カラスvsアスターは、石川功一がペンネーム”石川エカ”として描いていた4コマ漫画で、1972年10月から1991年2月までの19年半にわたって、東京新聞の週刊地方版「ショッパー」で掲載されました。2013年4月4日より、小さな美術館軽井沢草花館のブログ「ゆうすげ日記」にて再連載。第2、第4日曜日に更新
posted by kusabanakan at 00:00| カラスvsアスター

2015年11月07日

軽井沢草花館のモミジ(11月7日)

軽井沢草花館入口前のモミジ(いろはもみじ)は10月末頃から木の上部のから落葉が始まり、現在、半分以上の葉っぱが落ちました。木の下の駐車スペースは赤いじゅうたんが敷き詰められたようにモミジで赤くなっています。





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2015年11月7日 軽井沢草花館前 イロハモミジの紅葉

10月は平均して昼夜の気温差が大きく、また日照時間がとても多かったことから、紅葉の色づき始めも、散り始めも例年に比べて早くから始まりました。

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2015年11月7日 軽井沢草花館前 イロハモミジの紅葉

下は、階段の吹き抜け窓から見た紅葉。今年も美しい紅葉を十二分に楽しませてくれました。

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2015年11月7日 軽井沢草花館前 イロハモミジの紅葉

落ち葉が目立つようになり。紅葉シーズンも終盤をむかえようとしていますが、軽井沢草花館の展示では紅葉したオオモミジやヌルデの作品が展示されています。(以下、参照)

【軽井沢草花館 展示のご案内】

軽井沢草花館では「軽井沢の草と花展(5)」を開催しています。

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石川功一の描いた草花スケッチと油彩画、計47点を展示しています。

 2015年11月23日まで
 10:00から17:00
 火曜休館、11月24日以降冬期休館(翌年4月下旬まで)
 入館料 500円
 場所(雲場池から約1.0km)Google MAP 

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石川功一 真っ赤に染まったヌルデの紅葉 2000年 カンバス 油彩

イネ科、カヤツリグサ科など「草」の作品にスポットを当てた企画展です。
オオモミジ、ヌルデ、コブシの実、チョウセンゴミシの実など、この時期の紅葉したり、実をつける草木の作品も展示しています。詳しくは以下のサイトをご覧ください。

軽井沢草花館HP
posted by kusabanakan at 15:05| 草花館日記

2015年11月04日

【展示紹介】10/14~11/23 カヤツリグサ

今年度(2015)の企画展示「軽井沢の草と花展」の期間も3週間を切り、残り少なくなってきました(11月23日まで)。
現在展示中の作品「カヤツリグサ」を紹介します。

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2015年「軽井沢の草と花展」は、イネ科、カヤツリグサ科など、一般的には雑草として扱われがちな「草」の作品にもスポットを当てた企画展で、石川功一の描いた水彩スケッチで、様々な植物を紹介しています。
5期目の展示では、キンエノコロや(草)やリンドウ(花)、イヌタデ(草)、センブリ(花)など、秋に見られる「草」と「花」が中心となりますが、それ以外にも、これまで1~4期目で展示した春からの夏にかけての「草」と「花」の作品も一部ご紹介します。
例:(草)ハルガヤ、クサイ、カルイザワツリスゲ、カゼクサ、クサイ、カヤツリグサ、ヒメマツカサススキなど、(花)ルリソウ、カタクリ、タチツボスミレなど。

開館時間 10:00−17:00
入館料 500円
休館日 火曜日、11月24日以降は2016年4月下旬(予定)まで冬期休館です。
詳しくは 小さな美術館軽井沢草花館HPをご覧ください。


【カヤツリグサ(蚊帳吊草)】 2015年10月14日から11月23日 展示中

カヤツリグサ科のカヤツリグサで、畑、道端、荒地などで見られる一年生草本。
雑草という言葉はあまり好きではありませんが、思わず「雑草」と言ってしまいそうになるくらい、普通に見られる「草」です。
語源は、「蚊帳吊(かやつり)」から来ています。 昔、この草の茎を使って、蚊帳を吊るためのフレームに似た形を作って遊んだことに由来するそうです。

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石川功一 軽井沢の草花スケッチ カヤツリグサ 1987年8月15日

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2015年8月18日撮影 軽井沢 カヤツリグサ

下の図は、カヤツリグサを使った遊びの一例です。
茎の部分を使って四角い枠を作りますが、地域によって遊び方がいろいろあるかも知れません。
やってみるとなかなか難しですが、茎の部分がスーっと綺麗に裂けると気持ちが良いものです。

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posted by kusabanakan at 20:29| 展示紹介