8月も残りところ2日。
残暑が厳しいものの、すでに草木の葉が黄色や赤味を帯び始めており、日差しの角度であったり、朝晩の風であったり、どことなく秋を感じるようになっています。
さて、軽井沢草花館の庭ではワレモコウがきれいに咲いています。
今年は例年に比べて遅めの開花で、これからが見ごろといったところです。
ユウスゲは早めに咲きましたが、ワレモコウは遅めの開花となり、自然の摂理とはいえ、不思議なものです。
そのワレモコウの一株がとても大きく成長しています。
その草丈は、なんと現在250a!
上手く写真に収めきれませんでしたが、下がそのワレモコウです。
2018年8月30日 軽井沢草花館 250aのワレモコウ
背が伸びすぎて自立できない状態なので、支柱に固定しています(上写真)。
2018年8月30日 軽井沢草花館 ワレモコウ これから咲きはじめるつぼみが多数
今年になって突然このような大きく成長したわけではなく、毎年2bくらいの大きさには成長しています。
大きく育てるために、特別なことをしていることは一切なく、肥料も与えていません。
それでも、250aはおそらく今までで一番大きなサイズだろうと思います。
今年は、ワレモコウにとって受難の年だと思っていました。
というのも、6月の半ばから、カメムシなのかカミキリムシなのか、その正体が未だに分からないのですが、とにかく虫がよくついて、花茎の先端部分や出てきたばかりの花芽をことごとくかじられてしまい、なかなか花が咲かなかったのです。下の3枚の写真は、そのワレモコウが大好きな虫たちの姿を収めたものです。
6月27日、7月16日、8月1日と続きます。
2018年6月27日 軽井沢草花館 ワレモコウ 花茎の先端をかじる虫
2018年7月16日 軽井沢草花館 ワレモコウ 花茎の先端をかじる虫
2018年8月1日 軽井沢草花館 ワレモコウ 花茎の先端をかじる虫
見つければすぐに退治するのですが、いつの間にか他の虫がやってきていて、かじられて…
正直、8月以降は諦めて放置していましたが、ワレモコウは花茎の先端をかじられても、また新たに花茎を分岐させて上に伸びていき、その繰り返しでどんどん上に伸びていったのかもしれません。
最近、この虫の姿を見かけないので、ワレモコウも天敵がいなくなって、元気いっぱいに花を咲かせているようです。
参考までに、2010年に軽井沢草花館の庭で生えたユウスゲが237aにまで大きくなったことがあります。詳しくは2011年のブログ記事をご覧ください
ブログ 【展示紹介】237aのユウスゲ
posted by kusabanakan at 16:47|
草花館日記