今回も自生地での観察とマツブサの蔓の利用について(続編)の日記です。
【自生地での観察】
前回から1か月以上も期間が空いてしまったということもありますが、自生地のマツブサはすっかり葉が落ちきって、ドライフルーツのようになった実だけが残っている状態。周りの広葉樹もほぼ落葉して、景色はもう冬です。
また、枯れ木の倒木によって、一部が共倒れとなり、一緒に地面に伏せてしまったマツブサの蔓。登山道に放置されたままになっていましたが、いつの間にか通行の妨げにならない様、整備されていました。
マツブサの蔓は途中から切られているものの、「数年もすれば復活してくれるだろう」と思わせるような上手な剪定をしてくれていました。
2018年11月18日 軽井沢 マツブサの房(実)
下の写真は前回(10/12)撮影分で、黄葉をはじめた葉に覆われていました。
2018年10月12日 軽井沢 マツブサの房(実)
今回の実の部分を拡大すると下のようです。
実が乾燥しかけて、皮がしわしわ。ドライフルーツのようです。
一見おいしそうに見えますが…
一粒食べてみればよかったのですが、口にせず、帰ってきました。
2018年11月18日 軽井沢 マツブサの房(実)
下の写真は、蔓に付いた冬芽です。来春、ここから芽吹きが始まります。
2018年11月18日 軽井沢 マツブサの冬芽
マツブサ日記では、大まかにですが、春からの成長を観察してきました。
自生地での観察は今年最後にしますが、来年以降も、不定期に更新していくつもりです。
本当は軽井沢草花館で春に撒いた種が芽を出して、その芽の観察をしていこうと始めた日記です(下写真)。
2018年5月22日 軽井沢草花館 2018年4月3日にマツブサの種まき(2017年11月8日収穫分の種)
ところが芽は出ることなく、夏になってしまったため、自生地での観察に切り替えた次第です。
前回(10/12)持ち帰った実を同じポットに植えてみました。
来年、芽が出れば、こちらの観察をメインに日記を更新していくつもりです。
【倒れたマツブサの蔓の利用(その2)】
前回(10/12)、持ち帰ったマツブサの蔓が下の写真です。
2018年10月12日 マツブサの蔓
このあと、一部の蔓を7_くらいの厚さに輪切りにして、乾燥させてみました。
下は、乾燥後、本日(11/18)撮影したものです。
2018年11月18日 1か月以上、テラスで乾燥させたマツブサの蔓
2018年11月18日 1か月以上、テラスで乾燥させたマツブサの蔓(チップ状の部分)
乾燥させた枝は、生薬名”ショウトウ(松藤)”と呼ばれ、血行をよくする効能があることから、浴湯料として使えるそうです。これを煮詰めたものをお風呂のお湯に混ぜて利用するようですが、まだ試していません。
実際に試してみたら、もちろん日記にして紹介する予定です。