小さな美術館軽井沢草花館 2019年度展示のご案内
全5期 薬効・薬理をもつ植物 石川功一の描く「軽井沢の薬草展」開催中。
画家・石川功一が描いた軽井沢に自生する草花画(油彩画・水彩スケッチ)の中から、薬効、あるいは薬理をもつ植物を紹介する企画展です。
ゲンノショウコ、アケビ、クズなど、日本では古くから漢方薬や民間薬として利用されている植物がたくさんあります。本展では4月20日から11月24日までを5期に分け、展示替えをしながら、各期40点前後の草花画(薬草)を展示します。
現在、第4期目(9月4日から10月7日まで)を開催中で、47種の薬草(計51作品)を展示中です。
主な展示作品は:ミツバアケビ、チョウセンゴミシ、クズ、ゲンノショウコ、アマチャヅル、ワレモコウ、リンドウ、サラシナショウマ、センブリ、キセワタ、メハジキ、スイカズラ、アオツヅラフジ、イボタノキ、カラハナソウ、カナムグラ、クサボケ、オオバコ、ドクダミ、ヤマトリカブト等、油彩画と水彩スケッチ合わせて51点(薬草47種類)です。
以下、第4期に展示中の作品よりゲンノショウコをご紹介します。
【ゲンノショウコ】

石川功一 水彩スケッチ 紅花(右)と白花(左)のゲンノショウコ(2019年11月24日まで公開予定)
軽井沢に自生するゲンノショウコは白花が主流ですが、時々紅花も見られます。
花期が長く、軽井沢では7月から10月くらいまで咲いています。
生薬名は和名と同様ゲンノショウコと呼ばれ、民間薬として大腸炎などによる下痢止め,健胃整腸剤に用いられます。
江戸時代の初めころから民間薬に用いられるようになったとされ、名前は痢病(激しい下痢を伴う病気)によく効くことがすぐに「現に証拠」としてあらわれることに由来します。
現在でも,漢方薬として処方されることはなく、民間薬として利用されています。
【薬効・薬理をもつ植物 石川功一の描く「軽井沢の薬草展」】
2019年4月20日(土)から11月24日(日)