ユウスゲ日記、10月7日以来、約1か月半ぶりの更新です。
そして、「乾燥したのちに再度重さを計って・・・」と予定していましたが、そのことをすっかり忘れて、知人に種子の一部を譲ってしまいました…
なので、予定していた観察は出来ませんでした。申しわけありません!
1回目に収穫した分と、最後3回目に収穫したわずかな種子を合わせると、2回目の収穫分の倍くらいはあったと思います。
おおざっぱですが、収穫したての種が全部で20グラムくらい。
種が乾燥すると半分くらいの重さになるので、乾燥した種で約10グラム。
2016年に実験したときに、乾燥したユウスゲの種1グラム当たり47粒だったので、
今年のユウスゲ種は10グラム×47粒で、470粒だったことになります。
多くはありませんが、来年種まきするには十分な数が収穫できました。
さて、遅れてしまいましたが、今回が今年度のユウスゲ日記最終回とさせていただきます。
2020年11月26日 軽井沢草花館 ユウスゲの実(プランター12年目)
【2020年】草花館の庭のユウスゲ
すでに、8月24日のユウスゲ日記でまとめた内容と被りますが、今年の軽井沢草花館の庭のユウスゲは287輪。
この数は、ユウスゲを咲かせ始めた2006年からの記録で、最も少ない数となりました(最も多かったのは2008年の2,939輪で今年2020年の10倍以上)。
今年はつぼみの付く7月に低温と日照不足が続いて、ユウスゲの成長によくなかったこともありますが、それ以外にもユウスゲの年齢が高くなってきて、株自体が弱ってきたこと、周辺の木が茂って日当たり環境が変わってきたことも要因として考えられます。
ユウスゲの世代交代をするために毎年プランターに種をまき、3年くらい育てたら、地植えに移して、ということを毎年行っていますが、あまりうまくいっていないようです。
もともと、草花館のあった場所は湿地帯で、湿原に咲くような植物が多く自生していたと思われます。ここ数年はユウスゲの開花状況が減少気味なので、庭の植生も少しづつ変えていこうかと考え始めています。サクラソウやレンゲショウマ、フシグロセンノウにアケボノソウ、シロネなどの湿地を好む植物。オミナエシにアザミ類、キキョウ、ワレモコウ等、草花館で増加傾向の草花。こういった植物をより多く増やしていった方がより自然かもしれません。
2020年5月9日 軽井沢草花館 サクラソウ
2020年8月5日 軽井沢草花館 フシグロセンノウ
2020年7月24日 軽井沢草花館 キキョウ
さて、話を今年のユウスゲに戻すと、地植え、プランター、鉢植え、それぞれのユウスゲが花を咲かせてくれましたが、どれも昨年(509輪)よりもつぼみが少なく、開花数も少なかったです。
それでも、7月13日から8月22日までの期間は毎日、夕方になると美しい花を咲かせてくれて、十分楽しませてもらいました。下のグラフは草花館のユウスゲの一日ごとの開花数変化を表したものです。開花時期のピークは7月31日(18輪)で例年よりもやや早めとなりました。