本日よりヒオウギ日記を始めます。
このヒオウギの種を撒き、成長の記録を残していこうと思います。
まずはヒオウギについて基本をまとめ、その後に本日種まきした様子をつづります。
【ヒオウギ(檜扇)とは】
ヒオウギはアヤメ科の多年草で、山野の草地や海岸に自生するとされています。
夏にオレンジ色の花を咲かせ、葉っぱが扇のように生えることからこの名が付いています。
石川功一 水彩スケッチ ヒオウギの花(檜扇) 1986.8.15
また、秋になる黒い実は、古く万葉集で「ぬばたま」という名で登場し、黒や夜にかかる枕詞として使われました。
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居明かして 君をば待たむ ぬばたまの 我が黒髪に 霜は降るとも
万葉集 巻第2・89 磐姫皇后(いわのひめこうごう)
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石川功一 水彩スケッチ ヒオウギの実(檜扇) 1987.10.5
【軽井沢での自生】
軽井沢での自生は、少なくても近年聞いたことがなく不明です。
「原・佐藤・黒沢,軽井沢の植物,井上書店」によると軽井沢に自生していたとしていますが、(escaped?)とも注意書きされていて、栽培したものが野生化した可能性も示しており、確実に自生していたかどうかは分かりません。
石川功一はこのヒオウギのスケッチ(花と実)を描いていますが、軽井沢町植物園で描いたもので、自生のヒオウギは軽井沢で見たことはなかったようです。
【本日種まきしたヒオウギ】
さて、今回始めた「ヒオウギ日記」はヒオウギの種をまいて、育つかどうか? 芽が出たら、その成長記録を残したいと思って始めたものです。
昨年(2020)、軽井沢草花館の展示企画は「和歌」をテーマにした企画展でした。万葉集を中心に歌の中に詠まれた植物を紹介するものでしたが、その中に上で紹介したようにヒオウギの種(ぬばたま)を詠んだ歌があり、知人からいただいて展示資料として利用していたヒオウギの種を撒くことにしました。
2021年3月28日 軽井沢草花館 ヒオウギの実
種子の直径は4~5_程度、まずは13粒をプランターに撒きました。
プランターは幅25a程度で、土はホームセンターで購入した園芸用の培養土をつかいました。
2021年3月28日 軽井沢草花館 ヒオウギ種まき(13粒)
しばらく様子を見ていこうと思います。
2021年3月28日 軽井沢草花館 ヒオウギ種まき(13粒)
つづく
posted by kusabanakan at 11:11|
ヒオウギ日記