2023年06月30日

ヒオウギ日記(27)プランター2年目の一株が枯れる(2023.6.30)

2021年からヒオウギを種から育てて観察しています。

前回6月13日から17日ぶりの更新です。
この17日間でさらに草丈が伸びましたが、花茎は出てきていません。
この時期に花茎が出ていないので、今年の開花はないのかも知れませんが、観察を続けます。
また、大きな変化としては、プランターに13本出ていた苗のうち1本が枯れてしまったことです。

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2023年6月30日 軽井沢草花館 ヒオウギ
  上プランター:2021年8月25日 14粒種まき 下鉢:2021年3月28日 13粒種まき

下写真:前回6月13日撮影です。参考まで

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2023年6月13日 軽井沢草花館 ヒオウギ
  上プランター:2021年8月25日 14粒種まき 下鉢:2021年3月28日 13粒種まき

以下、観察の詳細です。

【プランターのヒオウギ】

下写真:13本出ていた苗のうち、今年で発芽から2年目となるBの苗が枯れてしまっていました。正直、本日観察するまで気が付きませんでした。

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2023年6月30日 軽井沢草花館 ヒオウギ
  プランター:2021年8月25日 14粒種まき

下写真:枯れてしまったBが生えていた場所です。写真は後ろ側から撮影したもので、右がG、左がHとなっています。

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2023年6月30日 軽井沢草花館 ヒオウギ プランター:2021年8月25日 14粒種まき

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草丈の一番高かったのはCとJの60a。前回(6/13)の時は@の51aが一番高かったので、さらに一回り大きくなった印象です。但し、成長には個体差があって、D、K、Lは前回から1〜3aしか伸びていませんでした。

表 ヒオウギ 草丈の推移(cm)
ヒオウギ草丈20230630表re.jpg

下写真:葉を横から撮影したものです。

20230630hiougi_planter02.jpg
2023年6月13日 軽井沢草花館 ヒオウギ プランター:2021年8月25日 14粒種まき

【鉢植えのヒオウギ】

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2023年6月30日 軽井沢草花館 鉢植えのヒオウギ 2021年3月28日に13粒種まき

芽の数は前回(6/13)と同じ6株です。

20230630ヒオウギ_鉢re.jpg

表 ヒオウギ 草丈の推移(cm)
ヒオウギ草丈20230630表re.jpg

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2023年6月30日 軽井沢草花館 鉢植えのヒオウギ 2021年3月28日に13粒種まき

以上
posted by kusabanakan at 19:46| ヒオウギ日記

2023年06月29日

2023(15)ユウスゲ 花茎20本、最大草丈110a、つぼみ10_(6/29)

前回6月27日に15本出ていたユウスゲの花茎ですが、2日たった本日、20本に増えていました。
草丈で最も高いものは、地植えの110a。
また、20本出ている花茎の中にはつぼみが出てきているものがあり、大きなもので10_でした。
今年の開花は7月10日前後から始まりそうです。

20230629美術館ユウスゲ_草丈01.jpg
2023年6月29日 軽井沢草花館 ユウスゲ 地植え 最大草丈110a

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2023年6月29日 軽井沢草花館 ユウスゲ 地植え つぼみ約10_
posted by kusabanakan at 20:54| ゆうすげ日記

2023年06月28日

ヤマアジサイ開花(2023.6.28)

本日、軽井沢草花館庭のヤマアジサイが咲き始めました。
毎年、このヤマアジサイとヤマホタルブクロ、シモツケの花がほぼ同じ時期に咲き始めています。
気温が高めの年は6月下旬に、気温が低めの年は7月に入ってから咲き始めていて、その年の気候の影響が色濃く表します。

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2023年6月28日 軽井沢草花館 ヤマアジサイ

※午後13:30を過ぎたあたりから降りはじめた雨は、徐々に雨脚を強め、14:00前には激しい雷雨となりました。
14:20には雨雲が過ぎて、雨はおさまりましたが、上の写真は雨が本降りになる前に急いで撮影したヤマアジサイです。
posted by kusabanakan at 14:04| 草花館日記

2023年06月27日

2023(14)ユウスゲ 鉢植え15年目に花茎(6/27)

現在、軽井沢草花館の庭で成長しているユウスゲには花茎が15本出ています。
その中で、本日確認できた花茎は2本。
2本のうち1本は鉢植えで育てて15年目の苗からでした。

昨年(2022)の同じ6月27日には花茎は19本出ていたので、マイナス4本。
花茎の高さでいうと、昨年(2022)6月27日に一番高かった花茎が97aだったのに対し、今年(2023)の6月27日に一番高かったのは120aもありました。
花茎の本数は昨年(2022)の方が多かったのですが、高さでは今年(2023)の方が高くなっています。
花茎の本数に関しては、今後1か月くらいの期間で増え続け、最終的に70本くらいにはなりそうです。

【鉢植え15年目のゆうすげ】

草丈は82aで前回(6/18)80aから、9日間で2a伸びています。
そして、本日、花茎が1本出ているのを確認しました(17a)。

20230627美術館ユウスゲ_鉢植15年目01.jpg
2023年6月27日 軽井沢草花館 ユウスゲ(鉢植え15年目) 最大草丈82a 花茎17a

20230627美術館ユウスゲ_鉢植15年目02.jpg
2023年6月27日 軽井沢草花館 ユウスゲ(鉢植え15年目) 花茎17a

以上
posted by kusabanakan at 21:16| ゆうすげ日記

2023年06月26日

オトギリソウ開花(2023.6.26)

本日、軽井沢草花館の庭の片隅でオトギリソウが咲きました。
毎年、この時期になると花を咲かせてくれます。どちらかというと地味なお花ですが、黄色い花が良く目立ってきれいです。

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2023年6月26日 軽井沢草花館 オトギリソウ
posted by kusabanakan at 16:13| 草花館日記

2023年06月25日

シモツケ開花(2023.6.25)

本日、軽井沢草花館の庭でシモツケが咲きました。
例年よりもやや早めの開花です。
昨日はヤマホタルブクロが咲き始め、今日はシモツケ。
過去、草花館の庭ではこの2つの花がほぼ同じ時期に咲き始めていて、どちらかが数日早かったり遅かったりしています。
いずれにしろ、梅雨時期に咲いて、軽井沢に夏が近いということを告げてくれます。

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2023年6月25日 軽井沢草花館 シモツケ
posted by kusabanakan at 14:47| 草花館日記

2023年06月24日

ヤマホタルブクロ開花(2023.6.24)

本日、軽井沢草花館の庭でヤマホタルブクロが咲きました。
例年よりもやや早い開花です。
つぼみがたくさんついていて、また比較的たくさん生えていることから、これから8月くらいまで長期間花が楽しめそうです。

下写真:朝、地面にひれ伏した状態で咲いていました。か細い茎にたくさんつぼみが付いたため、重みで茎がたわみ、倒れてしまっていたようです。花びらの先がつぶれてしまっているのはその影響です。
倒れないようにポールで支えておきました。

20230624yamahotarubukuro.jpg
2023年6月24日 軽井沢草花館 ヤマホタルブクロ
posted by kusabanakan at 11:42| 草花館日記

2023(13)ユウスゲ 花茎最大1b(6/24)

6月18日以来、6日ぶりの更新です。
ユウスゲの成長は順調で、例年に比べて早くに進んでいます。
すでに、前回(6/18)には草丈が1bを超え、そして今日(6/24)は花茎が1bを超えました。
花茎の数は今日現在13本(地植え×11本、プランター15年目×2本)です。

今年の開花は、今後の天気も左右されますが、おおむね7月10日前後だろうと思います(例年よりも少し早め)。

20230624美術館ユウスゲ01.jpg
2023年6月24日 軽井沢草花館 ユウスゲ

【ユウスゲ 地植え 草丈106a】

草丈の最大は106a。毎年、このくらいの高さにまでなると、その後は重みでたわんでしまいます。
今は、上向きにピンと立ち上がっています。

20230624美術館ユウスゲ_地植_草丈106cm01.jpg
2023年6月24日 軽井沢草花館 ユウスゲ 草丈106a

【ユウスゲ 地植え 花茎100a】

現在、軽井沢草花館の庭では13本の花茎が出ていて、最も高くに伸びたものが100aとなりました。
(花茎:地植え×11本、プランター15年目×2本)

20230624美術館ユウスゲ_地植_花茎100cm01.jpg
2023年6月24日 軽井沢草花館 ユウスゲ 花茎106a
posted by kusabanakan at 11:32| ゆうすげ日記

2023年06月23日

緑のカーテン2023(5)ヤマノイモ&イケマがネットに絡む、ウチワドコロには虫が(6/23)

前回6月10日以来、13日ぶりの更新です。

軽井沢草花館の緑のカーテンは2011年から始めて、今年で13年目のシーズンとなります。
テラスの軒にネットを這わせ、軽井沢に自生するつる性植物(ノブドウ、ウチワドコロ、ヤマノイモ、ツルガシワ、チョウセンゴミシ、イケマ)を緑のカーテンとして利用して、楽しんでいます。
草花館の場合、緑のカーテンとして熱や日射を遮る効果よりも、ガーデニングとしての楽しみや、視覚的な癒しの効果のほうが大きいです。

約2週間で緑の密度がだいぶ高くなりました。
前回までのウチワドコロとチョウセンゴミシに加え、ヤマノイモとイケマの蔓が新たにネットに絡みはじめました。
また、毎年のことですが、ウチワドコロに虫が付き、傷んだ葉っぱが目立つようになりました。被害が広がらないよう、葉っぱの剪定を行いました。

下写真:現在(6/23)、及び前回(6/10)の様子です。

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2023年6月23日 軽井沢草花館 緑のカーテン

下の写真が前回、6月10日の状態です。

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2023年6月10日 軽井沢草花館 緑のカーテン

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2023年6月23日 軽井沢草花館 緑のカーテン

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2023年6月23日 軽井沢草花館 緑のカーテン ウチワドコロ&チョウセンゴミシ&ヤマノイモ

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2023年6月23日 軽井沢草花館 緑のカーテン イケマ

下写真:ウチワドコロに虫がついて、葉の一部が喰われていました。

20230623midori03_uchiwadokoro.jpg
2023年6月23日 軽井沢草花館 緑のカーテン

下写真:ウチワドコロの葉が病気?になっているのか?
数年前から葉っぱに黄色い斑点が付くようになりました。
また、葉っぱがかじられて、葉脈だけが残っている状態。

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2023年6月23日 軽井沢草花館 緑のカーテン ウチワドコロの葉 病気か?

つづく
posted by kusabanakan at 22:38| 緑のカーテン

2023年06月22日

「石川功一 × 栗岩竜雄 軽井沢の花と蝶展」 栗岩さんのお話し会開催

小さな美術館軽井沢草花館 2023年度展示のご案内

ネイチャーフォトグラファーの栗岩さんによる「お話し会」を開催します。現在、開催中の企画展「石川功一×栗岩竜雄 軽井沢の花と蝶展」を一緒に観賞しながら軽井沢の花のこと、蝶のことを中心に、解説していただきます。是非ご参加ください。

日 時:7月8日(土)と7月22日(土) 各15:00〜16:30
参加費:軽井沢草花館の入館料(500円)に含まれます。
場 所:小さな美術館軽井沢草花館

参加の申し込みは不要ですが、当日の参加者が多くなった場合、人数制限を行う場合があります。また、状況によっては開館時間を延長し、お話し会を2回行うことも検討しています。1回目に入れなかったお客様は2回目までお待ちいただくことになります。あらかじめご了承ください。小さな美術館ゆえ、一度に観覧いただけるスペースに限界があり、12名/回以下(理想は10名以下)を想定しています。ご理解とご協力をお願いいたします(7/21修正・加筆)。

※当館の駐車スペース(無料)は4台分となります。当日、お車でお越しの方は、満車になっている可能性がありますので、近くの駐車場をご利用の上、ご参加ください。草花館の近くだと、徒歩2〜3分のところにある町営・矢ヶ崎公園駐車場(2時間まで無料)か、徒歩7〜8 分の矢ヶ崎公園東側にある町営・新軽井沢駐車場があります(1時間まで無料)。
  (参考)軽井沢町の公式ホームページ(雲場池周辺の駐車場利用について 2022年11月4日)

栗岩さんお話し会01_20230622.jpg
栗岩さんお話し会02_20230622.jpg

軽井沢草花館チラシ1000pix.jpg
チラシのダウンロードはこちらから → 軽井沢草花館チラシ(PDF 8.1MB)

本展は画家・石川功一の草花図(水彩・油彩)と蝶の観察歴50年目をむかえたネイチャーフォトグラファー・栗岩竜雄の写真とのコラボ展
軽井沢における植物と蝶のつながりを、石川功一の草花図(水彩・油彩)と栗岩竜雄の蝶の写真、計60点余りとエッセーで紹介。期間中不定期に展示替えを行います。※6月22日現在、74点(石川功一32点+栗岩竜雄42点)

一例ですが、他にも以下のような作品を展示しています。(左は石川功一の草花スケッチで蝶の食草になったり吸蜜源となる草花、右は栗岩竜雄の蝶の写真)

1.コマツナギ・・・ミヤマシジミ
2.ヨツバヒヨドリ・・・アサギマダラ
3.コクサギ・・・カラスアゲハ
4.スイカズラ・・・アサマイチモンジ
5.クロマメノキ・・・ミヤマモンキチョウ
6.タチツボスミレ・・・ツマグロヒョウモン
7.ナンテンハギ・・・アサマシジミ
8.ワレモコウ・・・ヒョウモンチョウ
9.ヤマカシュウ・・・ルリタテハ
10.メヒシバ&チヅミザサ・・・ヒメヒカゲ
11.クサコアカソ・・・サカハチチョウ
その他
2023_B1ポスター_1000pix.jpg

開催日 2023年4月22日(土)~2023年11月19日(日)まで
場所:小さな美術館軽井沢草花館
開館時間 10:00から17:00
休館日 火曜日
入館料 500円(中学生以上)、小学生以下無料

ホームページ https://kusabana.net

2023年の営業カレンダー
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が定休日です

2023年8月
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が定休日です
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posted by kusabanakan at 13:45| 展示紹介

2023年06月21日

【2023軽井沢の花と蝶展】栗岩さんとの散策日記

昨日の6月20日、ネイチャー・フォトグラファーの栗岩さんと軽井沢の森に草花&昆虫探索に出掛けました。
現在、軽井沢草花館で開催中の展示企画は「石川功一×栗岩竜雄 軽井沢の花と蝶展」。栗岩さんには軽井沢町内に生息している蝶の写真を展示させていただいています。
栗岩さんは軽井沢町出身で、小学4年生の時に蝶と出会い、今年で観察歴50年となる蝶のスペシャリストですが、蝶以外の昆虫や植物にも詳しく、3時間ほどの探索で様々な生き物を教えてもらいました。
普段はほぼ花に集中して散策しますが、この日は視点が変わり、発見の多い有意義な時間を過ごすことができました。栗岩さんには感謝です!

ごく一部ではありますが、ご紹介します。※撮影場所は非公開とさせていただきます。

【ミヤマカワトンボ】

水辺で、トンボを発見!
栗岩さんはすぐさまミヤマカワトンボではないかと近づいていき、シシウドの葉に止まったところで撮影開始。少し離れたところでも、胴体のブルーがきれいに輝いています。
どうして逃げていかないんだろう? と不思議に思いますが、1分間近く撮影が続きました。
木漏れ日がスポットライトのようにミヤマカワトンボを照らして、美しい姿が撮れました。

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2023年6月20日 軽井沢 シシウドの葉に止まったミヤマカワトンボ 栗岩竜雄撮影

下の写真:上写真を撮影している栗岩さんです。この姿勢のまま数枚を撮影。私が栗岩さんを撮影している場所と栗岩さんが撮影している場所の間には小川が流れていて、これ以上近くづくことはできませんでしたが、私が下手に近づいていたらトンボも逃げてしまっていたかも知れません。

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2023年6月20日 軽井沢 ミヤマカワトンボを撮影する栗岩さん 撮影:石川 寛

【ウラジャノメ】

タテハチョウ科の蝶で、この日は林縁でひらひらと飛んでいました。たまたま止まったところを撮影。
栗岩さん曰く「軽井沢では特に珍しい蝶ではありませんが、個体数が少ない地域も多いようです」とのこと。

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2023年6月20日 軽井沢 ウラジャノメ 撮影:石川 寛

【イケマの葉に産み付けられたアサギマダラの卵】

栗岩さんが林道端に生えていたイケマの葉をチェックし始めると、すぐにアサギマダラの卵を見つけました。
下の写真のように、葉っぱの裏にポツンと一つ、卵が確認できました。
軽井沢の自然の中では、ヨツバヒヨドリ、ヒヨドリバナ等の花に吸蜜する姿が見られますが、食草はこのイケマやカモメヅルで、卵からかえった幼虫は葉っぱを食べて成虫になってきます。

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2023年6月20日 軽井沢 イケマの葉っぱの裏に産み付けられていたアサギマダラの卵 撮影:石川 寛

下写真:現在、軽井沢草花館で展示中の作品です。右は栗岩さんが撮影したアサギマダラの写真で左は石川功一が描いたヨツバヒヨドリの花です。

20230621museum_yotsubahiyodori_asagimadara.jpg
2023年6月21日 軽井沢草花館 展示の様子
 左:石川功一、ヨツバヒヨドリ)、水彩スケッチ
 右:栗岩竜雄、アサギマダラ、写真2点

以上
posted by kusabanakan at 20:09| 草花館日記

ハナヒョウタンボク日記(9)最後の芽も枯れて、挿し木が失敗に終わる

6/18に続いてのハナヒョウタンボク日記です(6/20の観察)。

わずかに望みをつないでいた最後の芽が枯れてしまいました。
4つの節から4つの芽が出たものの、それからの成長が思わしくなく、最終的にすべて枯れてしまって、挿し木の試みは失敗に終わりました。
今まで挿し木をした経験がなく、わずかな知識と情報をもとに始めたこともあり、やり方そのものが良くなかったのかも知れません。
それでも、4つの芽が出て、うち一つの芽は葉っぱが開いてくれたので、それなりに良いところもありました。
来年以降、チャンスがあれば、再びチャレンジしたいと思います。

以下、昨日のハナヒョウタンボク観察記録となりますが、最後のまとめとしてアップします。

20230620美術館ハナヒョウタンボク01.jpg
2023年6月20日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木

ハナヒョウタンボク観察20230620re.jpg


下写真:最後の一つだった上から3段目に付いた芽です。6月20日朝の時点で枯れていました。

20230620美術館ハナヒョウタンボクC00re.jpg

2023年6月20日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木 上から3段目

下写真:6月18日撮影です。この時はまだ芽の成長を期待したのですが、これ以上の成長はかないませんでした。

20230618美術館ハナヒョウタンボクC00.jpg
2023年6月18日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木 上から3段目 

【参考 ハナヒョウタンボク日記の概要】

下のアドレズが第1回目のハナヒョウタンボク日記、「ハナヒョウタンボク日記(1)始めます」のリンク先です。
ブログを始めるきっかけや概要が書かれています。

posted by kusabanakan at 19:20| ハナヒョウタンボク日記

2023年06月19日

ブナ日記(237)冬芽が出始める(6/19)

前回6月8日から11日ぶりの更新です。
立派な姿に成長したブナの崇さん、枝の節から冬芽が付き始めました。

※崇さんは2018年、芽吹きの時期がだいぶ遅れたこと時があり、その年を境に成長が不安定になっていましたが、今年はそれらを取り返すかのように成長しています。

*****************
2018年 記録的に暖かな4月でしたが、芽吹き時期が遅く、下方の枝から芽吹きが始まる。
2019年 幹の上部を剪定
2020〜2022年 芽吹きのタイミングが2度あって、成長が不安定
2023年 順調に成長
*****************

以下、本日(6/19)観察の詳細です。

下写真:樹高は35aで前回(6/8)の34aから1a高くなりました。

20230619buna10y_su_00.jpg
2023年6月19日 軽井沢草花館 ブナの崇さん 実生10年目 樹高35a

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2023年6月8日 軽井沢草花館 ブナの崇さん 実生10年目 樹高34a

下写真:上から見た崇さんです。

20230619buna10y_su_01.jpg
2023年6月19日 軽井沢草花館 ブナの崇さん 実生10年目 上から見た姿

下写真:枝の節から冬芽が付き始めました。冬芽の長さは1.5_と小さいですが、来春の芽吹きに向けて準備が始まっています。

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2023年6月19日 軽井沢草花館 ブナの崇さん 実生10年目 冬芽1.5_

下写真:鉢の土の表面に生えたコケです。自然発生したもので、とてもきれいです。乾燥を防いでくれているような気がします。

20230619buna10y_su_03.jpg
2023年6月19日 軽井沢草花館 ブナの崇さん 実生10年目 表面のコケ

下写真:幹の直径はφ15.0_で、前回(6/8)と同じでした。

20230619buna10y_su_04.jpg
2023年6月19日 軽井沢草花館 ブナの崇さん 実生10年目 幹直径15.0_

以上

posted by kusabanakan at 20:55| ブナ日記

イヌブナ日記(274)夏の緑に&冬芽出始める(6/19)

(2012年5月に種から発芽した実生から12年目のイヌブナ成長日記です)

前回6月8日から11日ぶりの観察です。
すっかり夏の緑へと変わり、順調に成長を続けています。
安さん、檀さんとも、樹高が高くなり、また冬芽が出始めました。

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2023年6月19日 軽井沢草花館
左から イヌブナ実生12年目の安さん、ブナ実生10年目の崇さん、イヌブナ実生12年目の檀さん

20230608inubuna12y_an_dan_buna10y_su01.jpg
2023年6月8日 軽井沢草花館
左から イヌブナ実生12年目の安さん、ブナ実生10年目の崇さん、イヌブナ実生12年目の檀さん

【イヌブナ安さん 実生12年目】

安さんの樹高は107aでした。葉っぱの重みで枝がたわみ5/5の110aをMAXに前回6/8までの期間、樹高が低くなり続けていました。しかし、今回は前回6/8の102aから107aへと5a樹高が高くなりました。たわんでいた枝が上に立ち上がってきたようです。

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2023年6月19日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 安さん 樹高107a

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2023年6月8日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 安さん 樹高102a

下写真:斜め上から見た安さんです。葉っぱがしっかりと生え揃っています。

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2023年6月19日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 安さん

下写真:枝の節から冬芽が出てきました。まだ長さにして1_しかありませんが、来年の芽吹きに向けて、しっかりと準備が始まっています。

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2023年6月19日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 安さん 冬芽1.0_

下写真:一部の葉は虫に喰われて穴が開いています。毎年のことで、ひどい状態になったこともないので、特に心配はなく、そのままです。

20230619inubuna12y_an_03.jpg
2023年6月19日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 安さん 虫食いの葉

下写真:鉢の土の表面です。自然にコケが生えていて、乾燥を防いでくれているようです。

20230619inubuna12y_an_04.jpg
2023年6月19日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 安さん 土の表面のコケ

下写真:幹の太さは19.0_で昨年(2022)から変化がありません。

20230619inubuna12y_an_05.jpg
2023年6月19日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 安さん 幹の太さ19.0_

【イヌブナ檀さん 実生12年目】

壇さんの樹高は55.0aで、前回(6月8日)から1a高くなっていました。

20230619inubuna12y_dan_00.jpg
2023年6月19日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 壇さん 樹高55a

20230608inubuna12y_dan_00.jpg
2023年6月8日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 壇さん 樹高54a

下写真:斜め上から見た壇さんです。葉っぱの密度が低いものの、しっかりと生え揃っています。

20230619inubuna12y_dan_01.jpg
2023年6月19日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 壇さん

下写真:安さんと同様、冬芽が出ていました。長さは2.0_で安さん(1.0_)よりも少し大きかったです。

20230619inubuna12y_dan_02.jpg
2023年6月19日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 壇さん 冬芽2.0_


下写真:鉢の土の表面です。安さんと同様、コケが生えていて乾燥を防いでくれているようです。

20230619inubuna12y_dan_03.jpg
2023年6月19日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 壇さん 土の表面のコケ

下写真:幹の太さは13.0_で昨年(2022)から変化がありません。

20230619inubuna12y_dan_04.jpg
2023年6月19日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 壇さん 幹の太さ13.0_

【参考】

過去の成長過程は以下のリンク先「イヌブナ日記【記録編】」で見ることができます。


以上
posted by kusabanakan at 19:58| イヌブナ日記

2023年06月18日

2023(13)ユウスゲ 草丈最大1b&プランターからも花茎(6/18)

前回6月13日から5日ぶりのユウスゲ日記です。
ここ3日ほど雨はなく、徐々に気温が上がってきました。
ユウスゲの成長は地植え、プランター、鉢植え共に順調です。
地植えのユウスゲは草丈が最大1bを超え、過去の記録と比べてもだいぶ早い成長ぶりです。
花茎は最初の1本を6月12日に確認していますが、現在4本になっています。
うち、3本は地植えのユウスゲで、残りの1本は本日確認したプランター15年目の苗からです。

以下、1.地植えのゆうすげ、2.プランター1年目のゆうすげ(4月5日種まき分)、3.プランター1年目のゆうすげ(5月19日種まき分)、4.プランター15年目のゆうすげ、5.鉢植え15年目のゆうすげの詳細です。

【1.地植えのゆうすげ】

最大草丈は1bです。6月8日の観察時は85aだったので、10日間で15a伸びたことになります。例年よりも早くに1bを超えています。

20230618美術館ユウスゲ_地植え01.jpg
2023年6月18日 軽井沢草花館 ユウスゲ 地植え 草丈最大1b

【2.プランター1年目のゆうすげ(4月5日種まき分)】

4月5日に種をまき、5月5日に最初の芽が出た1年目のユウスゲです。
発芽数は前回6月8日よりも3つ増えて52。発芽率は4分の3を超えて78%となりました。草丈は18aで、6/8時の16aから10日間で2a高くなりました。

20230618美術館ユウスゲ_プランター01年目20230405種まき01.jpg
2023年6月18日 軽井沢草花館 ユウスゲ(2023年4月5日に種まき)最大草丈18a

【3.プランター1年目のゆうすげ(2022年5月19日種まき分)】

5月19日に66粒を種まきし、6月13日に初めて発芽した1年目のユウスゲ。
本日、新たに1つの発芽を確認し、合計2つに。発芽率は3%に上昇しましたが、今後さらに発芽がしてくるでしょう。

20230618美術館ユウスゲ_プランター01年目20230405種まき02.jpg
2023年6月18日 軽井沢草花館 ユウスゲ(2023年5月19日に種まき)最大草丈4a

20230618美術館ユウスゲ_プランター01年目_20230519種まき02rawPS.jpg
2023年6月18日 軽井沢草花館 ユウスゲ(2023年5月19日に種まき)

【4.プランター15年目のゆうすげ:花茎1本確認】

今年で15年目をむかえ、プランターで育てている中で最も古い苗です。
本日、花茎を1本確認しました。高さは25aでした。

草丈は最大68aで、前回(6/8)の65aから10日間で3a伸びていました。
葉っぱが重さでしなって、横や下向きに向きを変えるようになったので、今後草丈の変化はあまりなさそうです。

20230618美術館ユウスゲ_プランター15年目01.jpg
2023年6月18日 軽井沢草花館 ユウスゲ プランター15年目 最大草丈68a

20230618美術館ユウスゲ_プランター15年目02.jpg
2023年6月18日 軽井沢草花館 ユウスゲ プランター15年目 花茎25cm

【5.鉢植え15年目のゆうすげ】

草丈は80aでした。前回(6/8)68aから、10日間で12a伸びたことになります。花茎は出ていませんが、、順調に成長しています。

20230618美術館ユウスゲ_鉢植15年目01.jpg
2023年6月18日 軽井沢草花館 ユウスゲ(鉢植え15年目) 最大草丈80a

以上
posted by kusabanakan at 16:10| ゆうすげ日記

ハナヒョウタンボク日記(8)上から4節目の芽も枯れて、残りの芽が一つに

昨日(6/17)に続いてのハナヒョウタンボク日記です。

ここ数日で挿し木の状態が悪化を続け、昨日は上から2段目の節の芽が枯れ、そして今日は上から4段目の節の芽が枯れてしまいました。残りは上から3段目の節に付いた芽が一つ残るだけ。今後、その一つの芽が成長を続けてくれるかどうか? 
可能性は低いと思われますが、観察を続けます。

20230618美術館ハナヒョウタンボクD00.jpg
2023年6月18日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木 枯れてしまった上から4段目の節の芽

下写真:全部で5節ありますが、芽が出たのは上から1段目から4段目までの4節です。
うち、枯れてしまったのは上から1段目(6/7)、2段目(6/17)、4段目(6/18)で、残った芽は上から3段目の節です。

20230618美術館ハナヒョウタンボク01.jpg
2023年6月18日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木

下の表は、これまでの流れと、4段の節から芽吹いた芽の大きさ(長さ)を観察して記録したものです。

ハナヒョウタンボク観察20230618.jpg


【上から2段目の節:完全に枯れる】

昨日(6/17)までは一部枯れずに残っている葉があるようにも見えましたが、今朝観察すると、すべての葉が枯れていました。この節から再び芽が出てくる可能性はないでしょう。

20230618美術館ハナヒョウタンボクB00.jpg
2023年6月18日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木 上から2段目 枯れる

【上から3段目の節:残り一つになった芽】

下写真:成長が遅く、いつ枯れてもおかしくないような小さな芽です。6月3日に初めて芽(0.5_)を出してから15日間が過ぎましたが、現在の芽の長さは6_しかありません。
他の芽がすべて枯れてしまったため、この芽がこの挿し木の生命線です。
今後の成長を観察していきます。

20230618美術館ハナヒョウタンボクC00.jpg
2023年6月18日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木 上から3段目 

【上から4段目の節:枯れてしまう】

下写真:昨日(6/17)までは何とか芽の状態が保たれていましたが、今朝の観察で枯れているのを確認しました。

20230618美術館ハナヒョウタンボクD00.jpg
2023年6月18日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木 上から4段目 

【余談】今まで挿し木をした経験がなく、わずかな知識と情報をもとに始めたこともあり、この方法が良かったのかどうか、よくわかりません。特に、約半月もの期間、葉っぱをつけたままの状態で挿し木を続けていたことは、もしかすると良くなかったのではないか? と思うところもあります。
しかしながら、”ダメもと”で楽しみながら行っている試みです。この試みをきっかけに、上手な挿し木のやり方を覚えていけたらと思っています。

ハナヒョウタンボク日記の概要

下のアドレズが第1回目のハナヒョウタンボク日記、「ハナヒョウタンボク日記(1)始めます」のリンク先です。
ブログを始めるきっかけや概要が書かれています。

posted by kusabanakan at 14:42| ハナヒョウタンボク日記

2023年06月17日

ハナヒョウタンボク日記(7)開いた葉っぱが一部枯れる

前回(6/15)から2日ぶりの更新です。

6月15日に初めて葉っぱが開き、これからハナヒョウタンボクの挿し木が順調に進むのでは!
と期待が膨らんだのもつかの間、今朝(17日)、観察のため見に行くと、開いたばかり葉っぱがしおれてしまっているではありませんか…
今朝は11.2度台まで気温が下がって、肌寒いくらいでしたが、霜の降りるような冷え込みではなく、寒さで葉っぱがしおれてしまったとは考えにくいです。
では、原因は何だったのでしょうか?
まだ、根が十分に張っていないのかも知れませんが、明確な原因は分かりません。

今日のところは、全ての葉っぱが枯れてしまった訳ではないので、明日以降、希望をもって観察を続けたいと思います。

20230617美術館ハナヒョウタンボクB00.jpg
2023年6月17日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 一部枯れてしまった葉っぱ(上から2段目の節) 

下写真:4段の節の状況です。今朝、葉っぱの一部がしおれていたのは上から2段目の節からです。
3段目、4段目の芽は枯れていませんが、成長が遅く、順調といえるかどうか微妙な状況です。

20230617美術館ハナヒョウタンボク01.jpg
2023年6月17日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木

下の表は、これまでの流れと、4段の節から芽吹いた芽の大きさ(長さ)を観察して記録したものです。

ハナヒョウタンボク観察20230617.jpg

【余談】今まで挿し木をした経験がなく、わずかな知識と情報をもとに始めたこともあり、この方法が良かったのかどうか、よくわかりません。特に、約半月もの期間、葉っぱをつけたままの状態で挿し木を続けていたことは、もしかすると良くなかったのではないか? と思うところもあります。
しかしながら、”ダメもと”で楽しみながら行っている試みです。この試みをきっかけに、上手な挿し木のやり方を覚えていけたらと思っています。

以下、今朝一部の葉っぱが枯れてしまったAの詳細です。

【上から2段目の節:一部の葉っぱが枯れる】

下写真:せっかく時間をかけて開いた葉っぱでしたが、2日で一部が枯れてしまいました。

20230617美術館ハナヒョウタンボクB00re.jpg
2023年6月17日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木 上から2段目 一部枯れる

下写真:角度を変えての一枚です。

20230617美術館ハナヒョウタンボクB01re.jpg
2023年6月17日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木 上から2段目 一部枯れる

【参考】

ハナヒョウタンボク日記の概要

下のアドレズが第1回目のハナヒョウタンボク日記、「ハナヒョウタンボク日記(1)始めます」のリンク先です。
ブログを始めるきっかけや概要が書かれています。

posted by kusabanakan at 20:15| ハナヒョウタンボク日記

2023年06月15日

ヤマオダマキ開花(2023.6.15)

本日、軽井沢草花館の入口付近に生えている(キバナノ)ヤマオダマキが咲きました。
昨年(2022)は6月20日に咲き始めているので、今年の方が5日早くに咲きました。
今年は5月の平均気温は平年並みだったものの、3月と4月が記録的な暖かさとなり、多くの草花が早めに開花を始めている印象です。

20230615museum-yamaodamaki.jpg
2023年6月15日 軽井沢草花館 (キバナノ)ヤマオダマキ

posted by kusabanakan at 16:04| 草花館日記

ハナヒョウタンボク日記(6)初めての葉が開く!

前回(6/12)から3日ぶりの更新です。

昨日(6/14)の時点で芽の長さは31_あり、今朝観察しに行くと、葉っぱが開いていました。
挿し木を始めようとして、親木となるハナヒョウタンボクの枝を分けていただいたのが5月8日のこと。
実際に芽が付き始めたのは6月1日なので、芽吹きから葉が開くまでの期間は約2週間でした。

20230615美術館ハナヒョウタンボクB00.jpg
2023年6月15日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木の芽(上から2段目の節)から開いた葉 

ハナヒョウタンボクの挿し木は6/14の時点で4段の節から3つ芽が出ていてましたが、本日(6/15)1つの葉が開きました。
残り2つの芽も少しづつではありますが、成長が続いており、今後のさらなる成長が見逃せません。

20230615美術館ハナヒョウタンボク01re.jpg
2023年6月15日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木

下の表は、これまでの流れと、4段の節から芽吹いた芽の大きさ(長さ)を観察して記録したものです。

ハナヒョウタンボク観察20230615.jpg

【余談】今まで挿し木をした経験がなく、わずかな知識と情報をもとに始めたこともあり、この方法が良かったのかどうか、よくわかりません。特に、約半月もの期間、葉っぱをつけたままの状態で挿し木を続けていたことは、もしかすると良くなかったのではないか? と思うところもあります。
しかしながら、”ダメもと”で楽しみながら行っている試みです。この試みをきっかけに、上手な挿し木のやり方を覚えていけたらと思っています。

以下、枯れてしまった@の芽を除き、AからCの芽の詳細です。

【上から2段目の節:葉っぱが開く】

下写真:挿し木ということでまだ根が十分に張っていないからなのかもしれませんが、芽の成長はとてもゆっくり進んだ印象です。6月1日に出てきた芽が約2週間をかけて、ようやく葉を開かせました。
開いた葉っぱの長さはわずか2aと小さいものです。
これで挿し木が成功したかどうかは、まだ半信半疑。
さらに今後の成長をしっかりと観察していきたいと思います。

20230615美術館ハナヒョウタンボクB01re.jpg
2023年6月15日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木 上から2段目の節の芽

下写真:昨日(6/14)撮影です。葉っぱが開いているようにも見えますが、2枚の葉っぱが貝の殻のように閉じていて完全に開きませんでした。

20230614美術館ハナヒョウタンボクB01.jpg
2023年6月14日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木 上から2段目の節の芽

下写真:前回3日前(6/12)撮影です。

20230612美術館ハナヒョウタンボクB01.jpg
2023年6月12日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木 上から2段目の節の芽

【上から3段目の節:芽の長さ6_に】

下写真:上から3段目の節から出た芽で、長さ6_。
とてもゆっくりですが、成長は続いています。前回6/12の5_から1_長くなっています。

20230615美術館ハナヒョウタンボクC01.jpg
2023年6月15日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木 上から3段目の節の芽

【上から4段目の節:芽の長さ12_に】

下写真:上から4つ目の節から出た芽は、長さ12ミリ。
前回(6/12)の11_から1_長くなっていました。
こちらの芽も成長スピードがゆっくりですが、着実に成長を続けています。

20230615美術館ハナヒョウタンボクD01.jpg
2023年6月15日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木 上から4段目の節の芽

【参考】

ハナヒョウタンボク日記の概要

下のアドレズが第1回目のハナヒョウタンボク日記、「ハナヒョウタンボク日記(1)始めます」のリンク先です。
ブログを始めるきっかけや概要が書かれています。

posted by kusabanakan at 15:35| ハナヒョウタンボク日記

2023年06月13日

ヒオウギ日記(26)新たに芽増える(2023.6.13)

2021年からヒオウギを種から育てて観察しています。

前回5月20日から24日ぶりの更新です。
この間に草丈が伸び、順調に成長を続けていますがが、花茎は出てきていません。
また、鉢植えの苗が1本増えていました。
今まで気が付かなかっただけなのか?
今年出てきた芽ということで、観察していこうと思います。

20230613hiougi00.jpg
2023年6月13日 軽井沢草花館 ヒオウギ
上プランター:2021年8月25日 14粒種まき 下鉢:2021年3月28日 13粒種まき

以下、観察の詳細です。

【プランターのヒオウギ】

20230613hiougi_planter-re.jpg
2023年6月13日 軽井沢草花館 ヒオウギ
プランター:2021年8月25日 14粒種まき

20230613ヒオウギ_プランター.jpg

前回(5/20)草丈の一番高かったのはDとJの38aでしたが、今回@の51aが一番でした。すべての草丈が10a前後高くなっていて、一回り大きくなった印象です。

表 ヒオウギ 草丈の推移(cm)
ヒオウギ草丈20230613表re.jpg

【鉢植えのヒオウギ】

20230613hiougi_pot.jpg
2023年6月13日 軽井沢草花館 鉢植えのヒオウギ
(2021年3月28日に13粒種まき→ 芽の数6)

前回(5/20)、芽の数は5つとして観察していましたが、本日の観察で6つ目の芽が確認できました。他の芽と同じような大きさがあり、前回見落としていたのかもしれません。
今年出てきたE番目の芽として観察していきます。
20230613ヒオウギ_鉢.jpg

表 ヒオウギ 草丈の推移(cm)
ヒオウギ草丈20230613表re.jpg

以上
posted by kusabanakan at 22:45| ヒオウギ日記

2023(12)ユウスゲ 5月種まき分が発芽しました(6/13)

本日(6/13)、5/19に種まきしたユウスゲが発芽しているのを確認しました。
そして、すでに4月5日に種まきして5月5日に発芽したユウスゲは草丈17aにまで成長していました。

1.1年目(4月5日種まき分→5月5日最初の発芽)
2.1年目(5月19日種まき分→6月13日最初の発芽)
3.地植え(草丈最大90a)

【1.プランター1年目のゆうすげ(4月5日種まき分)】

4月5日に種をまき、5月5日に最初の芽が出た1年目のユウスゲです。
4月5日にプランターに66粒の種をまいて、前回(6/8)49の芽を確認していますが、本日(6/13)も同じ49でした(発芽率は74%で変わらず)。※最大草丈は17aで、前回(6/8)の16aから1a伸びていました。

20230613美術館ユウスゲ_プランター1年目20230405種まき01.jpg
2023年6月13日 軽井沢草花館 ユウスゲの芽(2023年4月5日に種まき)最大草丈17a

【2.プランター1年目のゆうすげ(5月19日種まき分)】

5月19日に66粒の種をまいてから、25日目の本日、初めての芽を確認しました。
芽は一つだけで、草丈21_。もしかしたら昨日芽が出ていたかも知れませんが、気が付きませんでした。

20230613美術館ユウスゲ_プランター1年目20230519種まき01.jpg
2023年6月13日 軽井沢草花館 ユウスゲ発芽(2023年5月19日に種まき、2022年採取の種) 草丈21_

20230613美術館ユウスゲ_プランター1年目20230519種まき02.jpg
2023年6月13日 軽井沢草花館 ユウスゲ発芽(2023年5月19日に種まき、2022年採取の種) 草丈21_

参考:2012〜2023年までのユウスゲ種まき日と発芽日(太字は5月に種まき)
==========================
左から年、種をまいた日、発芽した日、発芽にかかった日数
2023年 5月19日、6月13日、25日間
2023年 4月5日、5月5日、30日間
2022年 4月10日、5月25日、45日間
2021年 4月4日、5月17日、43日間
2020年 4月22日、5月25日、33日間
2019年 5月14日、6月7日、24日間
2019年 5月13日、6月6日、24日間
2019年 5月10日、6月5日、26日間
2019年 5月2日、6月1日、30日間
2018年 4月15日、5月12日、27日間
2017年 4月14日、5月19日、35日間
2016年 4月12日、5月12日、30日間
2015年 4月14日、5月9日、25日間
2014年 4月11日、5月25日、44日間
2013年 4月23日、5月31日、38日間
2012年 4月18日、5月9日、21日間
--------------------------------------------

【3.地植えのゆうすげ】

最大草丈は90aで、現在草花館の庭で育てているユウスゲではプランターや鉢植えも含めて最大です。5日前の6月8日に測った時には最大草丈85aだったので、5日間で5a伸びたことになります。

20230613美術館ユウスゲ_地植え01.jpg
2023年6月13日 軽井沢草花館 ユウスゲ 地植え 草丈最大90a

以上
posted by kusabanakan at 21:04| ゆうすげ日記

2023年06月12日

2023(11)ユウスゲ 今年最初の花茎×2確認(6/12)

本日、今年初めてユウスゲの花茎を2本確認しました。
花茎の高さはA:25a、B:18a
花茎の色は葉っぱの色とほとんど同じなので、毎年、最初の花茎を見つけるのがむつかしく、今年25aの状態で見つけられたのはまずまず早い方です。

20230612美術館ユウスゲ_地植_花茎A02re.jpg
2023年6月12日 軽井沢草花館 地植えのユウスゲ 花茎A(25a)

20230612美術館ユウスゲ_地植_花茎B02.jpg
2023年6月12日 軽井沢草花館 地植えのユウスゲ 花茎B(18a)

2本とも地植えしいているユウスゲで、毎年早くから花茎を出している株からでした。
花茎が出た日としては2016年の6月11日に次いで2番目の速さ。
このまま順調に成長が進めば、今年の開花は7月上旬からになりそうです。

*******************
軽井沢草花館のユウスゲ 各年の花茎&開花 開始日
(※花茎の確認と最初の開花は必ずしも同じ株ではありません)
【2023年】
花茎の確認:6月12日 確認時の高さ25.0a
最初の開花:?
【2022年】
花茎の確認:6月19日 確認時の高さ42.0a
最初の開花:7月7日
【2021年】
花茎の確認:6月12日 確認時の高さ21.0a
最初の開花:7月10日
【2020年】
花茎の確認:6月18日 確認時の高さ70.0a
最初の開花:7月13日
【2019年】
花茎の確認:6月19日 確認時の高さ20.0a
最初の開花:7月22日
【2018年】
花茎の確認:6月13日 確認時の高さ25.0a
最初の開花:7月7日
【2017年】
花茎の確認:6月21日 確認時の高さ50.0a
最初の開花:7月8日
【2016年】
花茎の確認:6月11日 確認時の高さ31.0a
最初の開花:7月3日
【2015年】
花茎の確認:6月17日 確認時の高さ22.5a
最初の開花:7月15日
【2014年】
花茎の確認:6月27日 確認時の高さ65a
最初の開花:7月14日
【2013年】
花茎の確認:6月24日 確認時の高さ45a
最初の開花:7月14日
【2012年】
花茎の確認:7月2日 確認時の高さ20a
最初の開花:7月25日
※この2012年は5/28にひょう被害、6/19に台風被害があり、ユウスゲたちにとって過酷な年でした。
【2011年】
花茎の確認:?
最初の開花:7月10日

過去のブログ「ユウスゲ日記」より
*******************

posted by kusabanakan at 16:29| ゆうすげ日記

ハナヒョウタンボク日記(5)芽の長さ25_、葉が開きそう!

前回(6/9)から3日ぶりの更新です。
ハナヒョウタンボクの挿し木は6/9の時点で4段の節から3つ芽が出ていましたが、今日現在でも引き続き3つの状態をキープしています。
そして、一番大きく成長した芽は長さにして25_となり、もう少しで葉っぱが開いてきそうな状態です!
毎日観察していると3つの芽の成長速度がそれぞれ違うことに気が付きますが、なんとか枯れることなく成長が続いています。

20230612美術館ハナヒョウタンボク01.jpg
2023年6月12日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木

下の表は、これまでの流れと、4段の節から芽吹いた芽の大きさ(長さ)を観察して記録したものです。

ハナヒョウタンボク観察20230612.jpg
【余談】今まで挿し木をした経験がなく、わずかな知識と情報をもとに始めたこともあり、この方法が良かったのかどうか、よくわかりません。特に、約半月もの期間、葉っぱをつけたままの状態で挿し木を続けていたことは、もしかすると良くなかったのではないか? と思うところもあります。
しかしながら、”ダメもと”で楽しみながら行っている試みです。この試みをきっかけに、上手な挿し木のやり方を覚えていけたらと思っています。

以下、枯れてしまった@の芽を除き、AからCの芽の詳細です。

下写真:上から2段目の節から出た芽は長さにして25_。前回(6/9)14_だったので、3日で11_長くなっています。
他の2つの芽よりも一回り大きく、成長スピードが速いです。
芽の先が割れてきていて、明日以降、葉っぱが開いてきそうな状態です。

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2023年6月12日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木 上から2段目の節の芽

下写真:上から3段目の節から出た芽で、長さ5_。
6月7日以降、11日までの5日間は芽の長さが4_のまま変化がありませんでした。
このまま成長が止まって、枯れてしまうのではないかと心配していましたが、昨日(11日)は終日雨となり、その影響もあったのでしょうか? 本日、6日ぶりに芽の長さが4_から5_へと変化していました。

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2023年6月12日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木 上から3段目の節の芽

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2023年6月9日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木 上から3段目の節の芽

下写真:上から4つ目の節から出た芽は、長さ11ミリ。
前回(6/9)の7_から4_長くなっていました。
成長のスピードは遅いものの、着実に成長を続けています。

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2023年6月12日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木 上から4段目の節の芽

【参考】

ハナヒョウタンボク日記の概要

下のアドレズが第1回目のハナヒョウタンボク日記、「ハナヒョウタンボク日記(1)始めます」のリンク先です。
ブログを始めるきっかけや概要が書かれています。


posted by kusabanakan at 15:46| ハナヒョウタンボク日記

2023年06月11日

牧野富太郎博士が軽井沢で発見したヒメマツカサススキ

現在放送中のNHK朝ドラ「らんまん」、ご覧になっている方も多いのではないでしょうか?
主人公・牧野万太郎のモデルとなっているのは、植物学者・牧野富太郎博士(1862-1957)[以降、牧野博士]。
牧野博士は、軽井沢にも植物採集に来ているのですが、1888年(明治21年)9月には軽井沢の湿地で「ヒメマツカサススキ」を発見し、その時採取した標本を基準標本として16年後に植物学雑誌18:119(1904)に記載しています。
当時は新種として記載発表されましたが、後に山梨県、韓国、中国でも確認されています。今でも軽井沢に自生していますが、個体数は少なく希少種です。果期は9月
また、学名は”Scirpus karuisawensis Makino”とあり、カルイサワ、マキノの名が刻まれています。

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2012年10月6日 軽井沢 ヒメマツカサススキ(カヤツリグサ科) 背景:浅間山

「軽井沢植物園の花」(ほおずき書籍)によると、明治21年に牧野博士が軽井沢に来た際は馬車鉄道で2時間半かけて碓氷峠を上がった来たそうです。この時代は、現在の軽井沢とは全く違う景色が広がっていたことでしょう。

また、「高知県立牧野植物園」のHP(牧野富太郎年譜)によると明治21年に「壽衛と東京根岸で世帯を持つ」、「日本植物志図篇刊行を始める」記載されています。若かりし頃の牧野博士にとって、研究や家庭に目まぐるしく躍動していた時期であったろうと想像してしまいます。

下写真:館内にてヒメマツカサススキのドライを展示しています。

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2023年6月11日 軽井沢草花館 ヒメマツカサススキのドライ

下写真:石川功一がスケッチしたヒメマツカサススキの絵ハガキです。軽井沢草花館にて一枚88円(税込)で販売しています。

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絵はがき ヒメマツカサススキ 石川功一スケッチ (軽井沢草花館にて1枚88円で販売しています)
posted by kusabanakan at 16:42| 草花館日記

2023年06月10日

緑のカーテン2023(4)ウチワドコロ成長進む(6/10)

前回6月1日以来、9日ぶりの更新です。

軽井沢草花館の緑のカーテンは2011年から始めて、今年で13年目のシーズンとなります。
テラスの軒にネットを這わせ、軽井沢に自生するつる性植物(ノブドウ、ウチワドコロ、ヤマノイモ、ツルガシワ、チョウセンゴミシ、イケマ)を緑のカーテンとして利用して、楽しんでいます。
草花館の場合、緑のカーテンとして熱や日射を遮る効果よりも、ガーデニングとしての楽しみや、視覚的な癒しの効果のほうが大きいです。

前回(6/1)に比べて、だいぶ緑のカーテンらしくなってきました。
まだ、ネットの面積に対して4分の1から5分の1くらいにしか植物のツルが広がっていませんが、一日毎、着実に範囲を拡大させています。これから7月にかけて、さらに成長が活発になる時期で、緑のカーテンが完成に向かっていきます。
現在、ネットに絡みついているツル性植物はノブドウ、ウチワドコロ、チョウセンゴミシの3種類ですが、今後、ヤマノイモやイケマがツルを伸ばしてくるでしょう。
尚。プランターに生えているツルガシワの芽も出てきていますが、ツルが伸びてきておらず、今年もネットに絡みつかないまま終わる可能性が高そうです。

下写真:現在、及び前回(6/1)の様子です。

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2023年6月10日 軽井沢草花館 緑のカーテン

下の写真が前回、6月1日の状態です。

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2023年6月1日 軽井沢草花館 緑のカーテン

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2023年6月10日 軽井沢草花館 緑のカーテン

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2023年6月1日 軽井沢草花館 緑のカーテン

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2023年6月10日 軽井沢草花館 緑のカーテン ウチワドコロ

つづく
posted by kusabanakan at 14:58| 緑のカーテン

2023年06月09日

ハナヒョウタンボク日記(4)芽の長さ14_に

前回(6/6)から3日ぶりの更新です。
ハナヒョウタンボクの挿し木は前回4つ芽が出ていましたが、うち1つが枯れてしまい、現在3つの芽が成長しています。
最も大きなもので芽の長さが14_、少しづつですが成長しています。
昨日、関東甲信地域では「梅雨入りしたらしい」との発表があり、雨が続きそうなので、挿し木にはちょうど良いかもしれません。

20230609美術館ハナヒョウタンボク01.jpg
2023年6月9日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木

下の表は、これまでの流れと、4つの節から芽吹いた芽の大きさ(長さ)を観察して記録したものです。

ハナヒョウタンボク観察20230609.jpg

※今まで挿し木をした経験がなく、わずかな知識と情報をもとに始めたこともあり、この方法が良かったのかどうか、よくわかりません。特に、約半月もの期間、葉っぱをつけたままの状態で挿し木を続けていたことは、もしかすると良くなかったのではないか? と思うところもあります。
しかしながら、”ダメもと”で楽しみながら行っている試みです。この試みをきっかけに、上手な挿し木のやり方を覚えていけたらと思っています。

以下、@からCの芽の詳細です。

下写真:6月6日まで確認できていましたが、6月7日には茶色になって枯れている芽を確認。芽の数は4つから3つに減りました。

20230609美術館ハナヒョウタンボクA01.jpg
2023年6月9日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木 一番上の節の芽

下写真:上から2番目の節から出た芽は長さにして14_。
他の2つの芽よりも一回り大きく、成長スピードも速いです。
拡大してみると葉っぱの葉脈のような線が見えるので、あと数日もすると葉っぱが広がるのでしょうか?楽しみです。

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2023年6月9日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木 上から2番目の節の芽

下写真:上から3つ目の節から出た芽で、長さ4ミリ。
6月7日以降、3日間芽の大きさに変化がありません。このまま成長が止まってしまうのか?
観察を続けます。

20230609美術館ハナヒョウタンボクC01.jpg
2023年6月9日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木 上から3番目の節の芽

下写真:上から4つ目の節から出た芽は、長さ7ミリ。
少しづつではありますが、成長が見られます。引き続き観察を続けます。

20230609美術館ハナヒョウタンボクD01.jpg
2023年6月9日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木 上から4番目の節の芽

【参考】

ハナヒョウタンボク日記の概要

下のアドレズが第1回目のハナヒョウタンボク日記、「ハナヒョウタンボク日記(1)始めます」のリンク先です。
ブログを始めるきっかけや概要が書かれています。


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posted by kusabanakan at 13:54| ハナヒョウタンボク日記

2023年06月08日

2023(10)ユウスゲ 梅雨入り 地植え草丈85cmに(6/8)

ゆうすげ日記、5月31日以来の更新です。
以下、地植え、プランター1年目&4年目&15年目、鉢植え15年目の観察記録です。
特に地植えのユウスゲの成長が活発で、最大草丈85aにまで達しています。

本日、気象庁より「関東甲信地域が梅雨入りしたとみられる」と発表がありました。平年よりも1日遅く、昨年よりも2日遅いそうです。

【1.地植えのゆうすげ】

最大草丈は85aでした。5月29日に観察した時の最大草丈は66aだったので、10日間で19a伸びたことになります。

20230608美術館ユウスゲ_地植え01.jpg
2023年6月8日 軽井沢草花館 ユウスゲ 地植え 草丈最大85a

【2.プランター1年目のゆうすげ(4月5日種まき分)】

4月5日に種をまき、5月5日に最初の芽が出た1年目のユウスゲです。
発芽数は前回5月29日と変わらず49ですが、最大草丈は16aとなり、5/29時の13aから10日間で3a高くなりました。

20230608美術館ユウスゲ_プランター1年目20230519種まき01.jpg
2023年6月8日 軽井沢草花館 ユウスゲ(2023年4月5日に種まき)最大草丈16a

【3.プランター4年目のゆうすげ(2020年4月22日種まき分)】

種から育てて4年目のユウスゲ。最大草丈65aでした。丈は高いものの、葉っぱは細く、前述した地植えのユウスゲや後述する15年目のユウスゲに比べると華奢(きゃしゃ)です。

20230608美術館ユウスゲ_プランター4年目20200422種まき01.jpg
2023年6月8日 軽井沢草花館 ユウスゲ(2020年4月22日に種まき)最大草丈65a

【4.プランター15年目のゆうすげ】

今年で15年目をむかえ、プランターで育てている中で最も古い苗です。
草丈は最大で65aで、前回(5/31)の61aから8日間で4a伸びていました。

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2023年6月8日 軽井沢草花館 ユウスゲ プランター15年目 最大草丈65a

【5.鉢植え15年目のゆうすげ】

草丈は68aでした。前回(5/31)57aだったので、8日間で11a伸びたことになります。

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2023年6月8日 軽井沢草花館 ユウスゲ(鉢植え15年目) 最大草丈68a
posted by kusabanakan at 16:31| ゆうすげ日記

ブナ日記(236)成長で幹の直径1.0_太く(6/8)

前回5月27日から12日ぶりの更新です。
しっかりと葉っぱが生え揃い、緑が深くなってきました。
樹高は34aで前回の35aから1.0a低くなりましたが、幹の直径が1.0_太くなりました。

※崇さんは2018年、芽吹きの時期がだいぶ遅れたこと時があり、その年を境に成長が不安定になっていましたが、今年はそれらを取り返すかのように成長しています。

*****************
2018年 記録的に暖かな4月でしたが、芽吹き時期が遅く、下方の枝から芽吹きが始まる。
2019年 幹の上部を剪定
2020〜2022年 芽吹きのタイミングが2度あって、成長が不安定
2023年 順調に成長
*****************

以下、本日(6/8)観察の詳細です。

下写真:樹高は34aで前回(5/27)の35aから1a低くなりました。

20230608buna10y_su_00.jpg
2023年6月8日 軽井沢草花館 ブナの崇さん 実生10年目

下写真:前回5/27撮影です。

20230527buna10y_su_00.jpg
2023年5月27日 軽井沢草花館 ブナの崇さん 実生10年目

下写真:本日(6/8)の崇さんです。しっかりと葉が生え揃い、緑の色も深くなりました。

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2023年6月8日 軽井沢草花館 ブナの崇さん 実生10年目 上から見た姿

下写真:幹の直径はφ15.0_で、前回(5/27)測定値14.0_よりも1_太くなりました。
昨年(2022)7月28日以来の変化です。

20230608buna10y_su_02.jpg
2023年6月8日 軽井沢草花館 ブナの崇さん 実生10年目 幹直径15.0_

以上
posted by kusabanakan at 15:17| ブナ日記

イヌブナ日記(273)新緑から初夏の緑に(6/8)

(2012年5月に種から発芽した実生から12年目のイヌブナ成長日記です)

前回5月26日から13日ぶりの観察です。
大きな変化とは言えないかもしれませんが、新緑がいつのまにか初夏の深い緑へと変わりました。
安さんの樹高が1a低くなりましたが、檀さんは変わらず。幹の直径は安さん、檀さん共に変化がありませんでした。

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2023年6月8日 軽井沢草花館
左から イヌブナ実生12年目の安さん、ブナ実生10年目の崇さん、イヌブナ実生12年目の檀さん

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2023年5月26日 軽井沢草花館
左から イヌブナ実生12年目の安さん、ブナ実生10年目の崇さん、イヌブナ実生12年目の檀さん

【イヌブナ安さん 実生12年目】

安さんの樹高は102aでした。前回もそうでしたが、葉っぱの重みで枝がたるみ、樹高がさらに1a低くなりました(103→102a)。

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2023年6月8日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 安さん 樹高102a

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2023年5月26日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 安さん 樹高103a

下写真:斜め上から見た安さんです。葉っぱがしっかりと生え揃っています。

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2023年6月8日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 安さん

下写真:幹の太さは19.0_で昨年(2022)から変化がありません。

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2023年6月8日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 安さん 幹の太さ19.0_

【イヌブナ檀さん 実生12年目】

壇さんの樹高は54.0aで、前回(5月26日)から変化がありませんでした。

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2023年6月8日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 壇さん 樹高54a

20230526inubuna12y_dan_00.jpg
2023年5月26日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 壇さん 樹高54a

下写真:斜め上から見た壇さんです。葉っぱの密度が低いものの、しっかりと生え揃っています。

20230608inubuna12y_dan_01.jpg
2023年6月8日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 壇さん

下写真:幹の太さは13.0_で昨年(2022)から変化がありません。

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2023年6月8日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 壇さん 幹の太さ13.0_

【参考】
過去の成長過程は以下のリンク先「イヌブナ日記【記録編】」で見ることができます。


以上
posted by kusabanakan at 14:41| イヌブナ日記

2023年06月07日

「石川功一 × 栗岩竜雄 軽井沢の花と蝶展」より 小浅間山×オオミドリシジミ

小さな美術館軽井沢草花館 2023年度展示のご案内

「石川功一 × 栗岩竜雄 軽井沢の花と蝶展」開催中です(11月19日まで)。

軽井沢草花館チラシ1000pix.jpg
チラシのダウンロードはこちらから → 軽井沢草花館チラシ(PDF 8.1MB)

本展は画家・石川功一の草花図(水彩・油彩)と蝶の観察歴50年目をむかえたネイチャーフォトグラファー・栗岩竜雄の写真とのコラボ展
軽井沢における植物と蝶のつながりを、石川功一の草花図(水彩・油彩)と栗岩竜雄の蝶の写真、計60点余りとエッセーで紹介。期間中不定期に展示替えを行います。※5月28日現在、73点(石川功一32点+栗岩竜雄41点)

下の写真は展示作品の一例で、石川功一の描いた小浅間山の水彩スケッチ(左)と栗岩竜雄の撮影したオオミドリシジミの産卵シーンの写真(右1点)です。
このスケッチと写真は、同じ年月日に描かれ、撮影されたものです。石川と栗岩はお互いに面識がなかったものの、1987年8月16日から2006年7月8日までのおよそ20年間に、分かっているだけで62日間、同じ軽井沢町内のどこかで、スケッチを描き、写真の撮影をしていました。今後、11月19日までの展示期間に不定期ではありますが展示を替えながら紹介していきます。

20230607museum_koasama_oomidorishijimi_re.jpg
2023年6月7日 軽井沢草花館 展示の様子
 左:石川功一、小浅間山(風景)、水彩スケッチ
 右:栗岩竜雄、オオミドリシジミ産卵シーン、写真1点

一例ですが、他にも以下のような作品を展示しています。(左は石川功一の草花スケッチで蝶の食草になったり吸蜜源となる草花、右は栗岩竜雄の蝶の写真)

1.コマツナギ・・・ミヤマシジミ
2.ヨツバヒヨドリ・・・アサギマダラ
3.コクサギ・・・カラスアゲハ
4.スイカズラ・・・アサマイチモンジ
5.クロマメノキ・・・ミヤマモンキチョウ
6.タチツボスミレ・・・ツマグロヒョウモン
7.ナンテンハギ・・・アサマシジミ
8.ワレモコウ・・・ヒョウモンチョウ
9.ヤマカシュウ・・・ルリタテハ
10.メヒシバ&チヅミザサ・・・ヒメヒカゲ
11.クサコアカソ・・・サカハチチョウ
その他
2023_B1ポスター_1000pix.jpg

開催日 2023年4月22日(土)~2023年11月19日(日)まで
場所:小さな美術館軽井沢草花館
開館時間 10:00から17:00
休館日 火曜日
入館料 500円(中学生以上)、小学生以下無料

ホームページ https://kusabana.net

2023年の営業カレンダー
2023年6月
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18192021222324
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が定休日です。

2023年7月
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16171819202122
23242526272829
3031     
が定休日です。
posted by kusabanakan at 21:04| 展示紹介

2023年06月06日

ハナヒョウタンボク日記(3)挿し木の1本が枯れる

前回(6/4)のハナヒョウタンボク日記(2)では挿し木から芽が出てきた2例目を観察して記録しましたが、その2例目の挿し木が枯れてしまいました。6月6日現在、挿し木は1本のみ芽が出て成長が続いています。

【挿し木 2本目 → 枯れる】

前回(6/4)、小さいながらも芽吹きの兆候が見られましたが、本日芽の部分が茶色くなって枯れているのを観察しました。

20230606美術館ハナヒョウタンボクB.jpg
2023年6月6日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木(2本目)

20230604美術館ハナヒョウタンボクB.jpg
2023年6月4日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木(2本目)

下写真:上段の節の拡大です。節の両側に3つずつ出ていた芽が茶色くなって枯れていました。

20230606美術館ハナヒョウタンボクB01.jpg
2023年6月6日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木(2本目)@の拡大

下写真:前回(6/4)、芽吹きの兆候が見られた時の節の部分@

20230604美術館ハナヒョウタンボクB01.jpg
2023年6月4日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木(2本目)@の拡大

下写真:下段の節の拡大です。節の両側に3つずつ出ていた芽が茶色くなって枯れていました。

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2023年6月6日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木(2本目)Aの拡大

下写真:前回(6/4)、芽吹きの兆候が見られた時の節の部分A

20230604美術館ハナヒョウタンボクB02.jpg
2023年6月4日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木(2本目)Aの拡大

【挿し木 1本目】

6月3日、最初に芽を出した挿し木のハナヒョウタンボクです。
4つの節から一つづつ芽が出てきています。
まだ、葉っぱは広がっていませんが、上から2段目の節から出てきた新芽は長さ8ミリありました。

20230606美術館ハナヒョウタンボク切り枝01.jpg
2023年6月6日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木(1本目)芽の長さ

下写真:4つの芽のうち、一番大きく成長している芽(A)で長さ8.0_でした。

20230606美術館ハナヒョウタンボク切り枝B01.jpg
2023年6月6日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木(1本目)

【参考】

ハナヒョウタンボク日記の概要

下のアドレズが第1回目のハナヒョウタンボク日記、「ハナヒョウタンボク日記(1)始めます」のリンク先です。
ブログを始めるきっかけや概要が書かれています。

posted by kusabanakan at 23:14| ハナヒョウタンボク日記

レンゲショウマとキレンゲショウマにつぼみ

軽井沢草花館の庭、及び鉢植えでレンゲショウマとキレンゲショウマのつぼみが付き始めました。
どちらも花が咲くまであと2か月くらいかかりますが、今後の成長が楽しみです。

【レンゲショウマ(蓮華升麻) キンポウゲ科】

軽井沢の深山に自生する。花期は夏(8月)

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2023年6月6日 軽井沢草花館 レンゲショウマ

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2023年6月6日 軽井沢草花館 レンゲショウマのつぼみ

【キレンゲショウマ(黄蓮華升麻)アジサイ科】

軽井沢には自生していない。軽井沢草花館で育てている株は以前、軽井沢町植物園で配布していたもの。鉢植えで育て、昨年初めて開花、今年咲けば2年連続です。花期は夏(8月)

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2023年6月6日 軽井沢草花館 キレンゲショウマ

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2023年6月6日 軽井沢草花館 キレンゲショウマのつぼみ
posted by kusabanakan at 22:17| 草花館日記

2023年06月04日

ハナヒョウタンボク日記(2)2本目の挿し木からも芽

昨日から始めたばかりのハナヒョウタンボク日記ですが、新たな展開がありました。
最初に芽の出てきた挿し木(1本目)以外の挿し木からも芽?と思われるものが節の部分に見られました。
1本目で芽が出てきた挿し木は地上部高さ25aの枝でしたが、2本目の挿し木は地上部高さ5aで、節は2段。
芽はまだ1_にも満たない大きさですが、明日以降の成長が楽しみです。

【挿し木 2本目】

20230604美術館ハナヒョウタンボクB.jpg
2023年6月4日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木(2本目)

下写真:上段の節の拡大です。節の両側に3つずつ芽が出ているように見えます。
枝の直径が約2_なので、芽の大きさは1_未満です。

20230604美術館ハナヒョウタンボクB01.jpg
2023年6月4日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木(2本目)@の拡大

下写真:下段の節の拡大です。節の両側に2〜3つずつ芽が出ているように見えます。
枝の直径が約3_なので、芽の大きさは0.5_前後です。

20230604美術館ハナヒョウタンボクB02.jpg
2023年6月4日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木(2本目)Aの拡大

【挿し木 1本目】

前回(6/3)のハナヒョウタンボク日記で紹介した1本目の枝です。
4つの芽が出ている状態は変わらずで、芽の大きさがわずかにきくなっていると感じました。

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2023年6月4日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木(1本目)

【参考】

ハナヒョウタンボク日記の概要

下のアドレズが第1回目のハナヒョウタンボク日記、「ハナヒョウタンボク日記(1)始めます」のリンク先です。
ブログを始めるきっかけや概要が書かれています。


posted by kusabanakan at 15:06| ハナヒョウタンボク日記

2023年06月03日

ハナヒョウタンボク日記(1)始めます

新しく「ハナヒョウタンボク日記」を始めることにしました。
というのも、ハナヒョウタンボクがご自宅に自生している軽井沢の知人に枝を譲っていただき、挿し木に挑戦しているからです。
もし、挑戦が失敗に終わってしまうと、終了… ということもありますが、うまくいった時の成長過程を記録に残せればと思っています。
挿し木の挑戦は先月5月8日から始まっており、現在、芽が出てきたのかな?!といったところ、詳細は後述します。

詳細の前に、まずハナヒョウタンボクの紹介です。

【ハナヒョウタンボク(花瓢箪木)】
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石川功一 《ハナヒョウタンボクの花》 1999年6月9日 水彩スケッチ

スイカズラ科の落葉小高木。5月下旬から6月上旬に花を咲かせ、9月から10月にかけて赤い実を付けます。

軽井沢に自生する植物の中でもとりわけ希少な植物の一つで、日本が大陸と陸続きであったことを証明する木といわれ、氷河期に日本が寒冷であった頃には、東北、関東、中部各地に広く分布していたと考えられています。
現在では気候が清涼な軽井沢を含む青森、岩手、群馬、長野の限られた地域で自生が確認されていますが、さらなる温暖化と共に絶滅が心配されている植物です。
現在(2023)のレッドリストでは環境省、長野県共に絶悦危惧U類。軽井沢の長倉ハナヒョウタンボク群落は長野県の天然記念物に指定され保護されています(現在一般には非公開)。

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軽井沢 自生地のハナヒョウタンボク 2010年6月12日

【ハナヒョウタンボクの挿し木の現状】

6月3日現在、枝の節4か所から4つの芽が出始めたところです!

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2023年6月3日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木

以下、挿し木を始めた時から遡ってから挿し木の過程を振り返ります。
尚、挿し木をするにあたっては、知識も経験もなかったので、事前に植物園の園長先生にアドバイスを求めました。
先生からは「5月に入ってから花が咲くまでの間の時期が良さそう」「少なくても2節分は地面に植えた方が良い」ということでした。

【20230508:枝をいただく】

軽井沢の知人宅でハナヒョウタンボクの枝をいただきました。
いただいたのは、長さにして50a程度の枝を2本と40a程度に伸びたひこばえの枝先2本の計4本。
この日は夕方だったので、帰ってからすぐに花瓶に活けておきました。
※挿し木をするときには、自分の庭の植物を使うか、他人の所有する土地の植物を利用したい場合、必ず所有者に承諾を得てから行わなければなりません。他人の所有の土地から無許可で枝を持ち帰ることはしてはいけません。

【20230509:花瓶に活ける】

譲っていただいたハナヒョウタンボクの枝は下の写真のように花瓶に活け、このままの5月10日まで活けました。

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2023年5月9日 軽井沢草花館 花瓶に活けておいたハナヒョウタンボク

【20230510:地面に挿し木始める】

5月10日の朝、5月8日の夕方から花瓶に活けておいたハナヒョウタンボクを地面に挿してみました。
スコップで地面を30aほど掘り、活けておいたハナヒョウタンボクの枝を、節が2〜3つ埋まるようにして挿して、再び土を埋め戻しておきました。ただ、この時は、葉っぱが付いたままの状態の枝をそのまま挿していました。

終わってからたっぷりの水をまきました(以降、1日3〜4回たっぷりの水を与えています)。
下の写真は地面に挿した後に撮影したものです。
そして白い線で囲った箇所が、6月3日現在芽吹きの始まっている枝となります。

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2023年5月10日 軽井沢草花館 挿し木したハナヒョウタンボク

【20230516:葉っぱを一部間引く】

5月10日に挿し木した枝にこれといった変化もなく、葉っぱも元気な状態でした。
しかし、葉っぱがたくさんついた状態の枝では良くないのではないか?
と思って、大半の小枝を切り取りました。全体的に葉っぱが3分の1くらいになってすっきりしました。
葉っぱはまだ元気な状態ですが、地上部分の節から芽が出てくるような兆候は見られません。

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2023年5月16日 軽井沢草花館 枝の一部を剪定したハナヒョウタンボクの挿し木

下写真:切り取った小枝も地面に植えて挿し木にしました(全部で27本分)

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2023年5月16日 軽井沢草花館 新たに植えこんだハナヒョウタンボクの挿し木

【20230521:枝の葉っぱをすべて取る】

葉っぱの元気がなくなってきました。芽が出てくる気配もありません…
そこで、思い切って葉っぱをすべて取り除くことにしました。

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2023年5月21日 軽井沢草花館 葉っぱを付けた状態のハナヒョウタンボクの挿し木

下写真:葉っぱを取り除いたハナヒョウタンボク挿し木

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2023年5月21日 軽井沢草花館 全ての葉っぱを取り除いた状態のハナヒョウタンボクの挿し木

【20230529:花が1輪だけ咲く】

5月8日に枝をいただいてから3週間。
1本の挿し木から一輪花が咲きました!

まさか、花が咲くとは思っていなかったので、驚きです。
しかし、次の日の朝には花びらが地面に落ちてしまっていました。

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2023年5月21日 軽井沢草花館 挿し木で咲いたハナヒョウタンボクの花

【20230601:節から芽が2つ出る】

枝をいただいてから24日目。
挿し木をしてから22日目。
初めて”芽”と思われるものを2つ観察しました。
節のところから長さ0.5_から1.0_程度の小さな芽が出てきていました(下写真)。

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2023年6月1日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボクの新芽

下写真:全体の姿

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2023年6月1日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボクの挿し木

【20230603:節から芽が4つに増える】

本日の朝、いつものように観察しに行くと、昨日は2つ出ていた芽が4つに増えていました。

20230603美術館ハナヒョウタンボク切り枝01.jpg
2023年6月3日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 挿し木

以下、@からCまでの拡大写真です。
芽の長さは0.5_から2.0_ととても小さく感じます・

20230603美術館ハナヒョウタンボク切り枝A01.jpg
2023年6月3日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 新芽@

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2023年6月3日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 新芽A

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2023年6月3日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 新芽B

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2023年6月3日 軽井沢草花館 ハナヒョウタンボク 新芽C

以上
posted by kusabanakan at 17:59| ハナヒョウタンボク日記

アヤメ開花(2023.6.3)

軽井沢草花館の庭でアヤメの花が咲き始めました。
毎年6月10日前後に咲き始めていますが、今年は3月、4月の暖かさの影響を受けてか、例年に比べて早めの開花です。
過去10年で、今年のように早く開花したのは2018年で、同じく6月3日に開花しています。2018年も春先が暖かく、芽吹きや新緑が早くに進んだ年です。

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2023年6月3日 軽井沢草花館 アヤメ
posted by kusabanakan at 14:56| 草花館日記

2023年06月01日

緑のカーテン2023(3)ウチワドコロ成長進む(6/1)

前回5月21日以来、11日ぶりの更新です。

軽井沢草花館の緑のカーテンは2011年から始めて、今年で13年目のシーズンとなります。
テラスの軒にネットを這わせ、軽井沢に自生するつる性植物(ノブドウ、ウチワドコロ、ヤマノイモ、ツルガシワ、チョウセンゴミシ、イケマ)を緑のカーテンとして利用して、楽しんでいます。
草花館の場合、緑のカーテンとして熱や日射を遮る効果よりも、ガーデニングとしての楽しみや、視覚的な癒しの効果のほうが大きいです。

前回(5/21)の時は、チョウセンゴミシとノブドウが芽吹きをはじめ、ウチワドコロの蔓が伸び始めていたところでしたが、今日現在(6/1)は、ウチワドコロ、ノブドウ、チョウセンゴミシ全てのツルがネットに絡み、部分的に緑のカーテンらしくなってきました。ウチワドコロの葉が最も多く、ノブドウ、チョウセンゴミシと続きます。

下写真:現在の様子です。

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2023年6月1日 軽井沢草花館 緑のカーテン

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2023年6月1日 軽井沢草花館 緑のカーテン

【ウチワドコロ】

しっかりとウチワドコロのツルがネットに絡み、成長も活発になってきました。これからの1か月間で密度が増して、緑のカーテンらしくなるでしょう。

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2023年6月1日 軽井沢草花館 緑のカーテン ウチワドコロ

【ノブドウ】

ツルの先端や節から次々と新しいツルが伸びて、範囲が広がってきました。葉っぱも大きく広がってきて、順調な成長ぶりです。

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2023年6月1日 軽井沢草花館 緑のカーテン ノブドウ

つづく
posted by kusabanakan at 16:53| 緑のカーテン