2023年11月19日

【ご案内】冬期休館2023-2024

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2023年度 軽井沢草花館 企画展
石川功一 × 栗岩竜雄 軽井沢の花と蝶展(4/22-11/19)は終了しました。

次回の展示は2024年4月下旬からを予定しております。

軽井沢草花館ホームページ https://kusabana.net
posted by kusabanakan at 17:00| 展示紹介

2023年11月18日

緑のカーテン2023(14)すべて落葉して冬支度(11/18)

前回10月26日以来、23日ぶりの更新です。

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軽井沢草花館の緑のカーテンは2011年から始めて、今年で13年目のシーズンとなります。
テラスの軒にネットを這わせ、軽井沢に自生するつる性植物(ノブドウ、ウチワドコロ、ヤマノイモ、ツルガシワ、チョウセンゴミシ、イケマ)を緑のカーテンとして利用して、楽しんでいます。
草花館の場合、緑のカーテンとして熱や日射を遮る効果よりも、ガーデニングとしての楽しみや、視覚的な癒しの効果のほうが大きいです。
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さて、前回(10/26)まではまだ、黄葉した葉っぱがネットに半分近く残っていましたが、徐々に葉っぱの量が減っていって11月5日には約9割の葉っぱが落葉しました。その後は、冬支度のため、人為的に枯れたツルを取り除いたりしたので、11月10日頃にはほぼすべての葉がなくなりました。

今年は昨年以上に緑が多く、緑のカーテンとしてはよい仕上がりでした。
ただ、イケマとノブドウが花を咲かせなかったこと、花は咲いたけれどウチワドコロ、ヤマノイモ、チョウセンゴミシに実が付かなかったことが残念でした。ウチワドコロとヤマノイモは雌株が生えなかったのかも知れませんが、ここ何年も雌花が咲いたのを見たことがありません。
緑のカーテンが増えすぎてもいけないので、雌株がない方が良いのかも知れませんが…
それでは、今年は今回で緑のカーテン最終回となります。

下写真:本日(11/18)、及び11月5日、そして前回10月26日撮影です。

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2023年11月18日 軽井沢草花館 緑のカーテン

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2023年11月5日 軽井沢草花館 緑のカーテン

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2023年10月26日 軽井沢草花館 緑のカーテン

下写真:別角度からの撮影です。

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2023年11月18日 軽井沢草花館 緑のカーテン

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2023年11月5日 軽井沢草花館 緑のカーテン

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2023年10月26日 軽井沢草花館 緑のカーテン

posted by kusabanakan at 17:02| 緑のカーテン

2023年11月16日

2023(76ユウスゲの種、今年の収穫総数約4,000粒(11/16)

9月1日から10月6日の期間にユウスゲの種を収穫して、その後の重さを観察しました。
過去の測定からも、収穫直後から少しづつ乾燥していき、最終的には半分くらいの重さにまで軽くなるようです。
今年は半分まではいかないまでの、収穫直後の135gから乾燥後の79gへと59%の重さまで軽くなりました。

ユウスゲ種の重さ2023_表1116.jpg

下は、重さの推移をグラフにしたものです。
収穫日を5日分に分けて観察していましたが、どれも1か月以内には乾燥して重さが安定しました。

ユウスゲ種の重さ2023_グラフ1116.jpg

【9月1日収穫分】
約半月で19cから11cへと重さが減り(58%)、その後変化なし。

【9月6日収穫分】
約1か月で21cから12cへと(57%)減り、それ以降変化なし。

【9月11&13日収穫分】
約1か月で46cから24cへと(52%)減り、それ以降変化なし。

【9月18日収穫分】
約1か月で36cから21cへと(58%)減り、それ以降変化なし。

【9月28日〜10月6日収穫分】
最初の測定が遅くなってしまったため、結果は不完全なものですが、8日間で13cから11cへと(85%)減り、それ以降変化なし。

【全体】
9/28〜10/6収穫分を除いて、ひと月以内で50%台まで重さが減りました。

【今年のユウスゲ種の収穫総数】

20231116美術館ユウスゲ種全収穫分.jpg

昨年(2022)の9月4日に収穫した種403粒を乾燥した状態で計測した値8.0cを基準にすると、1cあたりの種の数は50.4粒/c
これを今年の種の重さで計算すると

79c × 50.4粒/c = 3,982粒(2023年)

約4,000粒ということになりました。

今年のユウスゲ開花数は364輪と少なかったのですが、4,000粒は立派です。

ちなみに昨年(2022)の種の収穫数は5,241粒。開花数は702輪でした。
今年(2023)の開花数は昨年に比べて半分ほどになりましたが、収穫した種の数は昨年の76%もあって、割合でいうとたくさん採れました。
posted by kusabanakan at 20:15| ゆうすげ日記

2023年11月10日

ブナ日記(245)葉が枯れ、冬の姿に(11/10)

(2014年春に種から発芽し、今年で10年目をむかえたブナ(崇さん)の成長記録です)

前回10月20日から3週間(21日)ぶりの観察です。

前回(10/20)までは黄葉していた葉も、すっかり枯れてしまい、茶褐色化していました。
樹高に変化があったものの、冬芽や幹の太さには変化がなく、いつの間にか冬の姿です。

今年のブナの崇さんは復活の一年でした。
崇さんは2018年、芽吹きの時期がだいぶ遅れたこと時があり、その年を境に成長が不安定になっていましたが、今年(2023)はそれらを取り返すかのように元気に成長しました。
過去5年の成長をまとめると以下のようになります。

*****************
2018年 記録的に暖かな4月でしたが、芽吹き時期が遅く、下方の枝から芽吹きが始まる。
2019年 幹の上部を剪定
2020〜2022年 芽吹きのタイミングが2度あって、成長が不安定
2023年 順調に成長(復活の年)
*****************

今後は、多少葉が落ちたりしながらも、冬を越し、春の芽吹きを待つだけなので、今年度の観察は今日で最終とします。

以下、本日(11/10)観察の詳細です。

下写真:樹高は52aで、前回(10/20)よりも1a高くなりました。8月29日の観察以降51a〜52aで変化していますが、これといった原因も見当たらず、単なる測定誤差かも知れません。
それよりも、葉の色の変化が大きいです。この3週間で、夏の終わりから一気に秋に進んだかのように、黄色味を帯びた緑から茶褐色化した色へと変化しました。

7月14日:39a
8月6日:47a
8月29日:51a
9月15日:51a
9月30日:52a
10月20日:51a
11月10日:52a

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2023年11月10日 軽井沢草花館 ブナの崇さん 実生10年目 樹高52a

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2023年10月20日 軽井沢草花館 ブナの崇さん 実生10年目 樹高51a

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2023年9月30日 軽井沢草花館 ブナの崇さん 実生10年目 樹高52a

下写真:上から見た崇さんです。この3週間(21日間)でほとんどの葉が枯れて、茶褐色化しました。

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2023年11月10日 軽井沢草花館 ブナの崇さん 実生10年目 上から見た姿

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2023年10月20日 軽井沢草花館 ブナの崇さん 実生10年目 上から見た姿

20230930buna10y_su_01.jpg
2023年9月30日 軽井沢草花館 ブナの崇さん 実生10年目 上から見た姿

下写真:冬芽の長さは14.0_で、前回(10/20)と同じでした。

7月14日:4_
8月6日:7_
8月29日:10_
9月15日:13_
9月30日:13.5_
10月20日:14.0_
11月10日:14.0_

20231110buna10y_su_02.jpg
2023年11月10日 軽井沢草花館 ブナの崇さん 実生10年目 冬芽14.0_

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2023年10月20日 軽井沢草花館 ブナの崇さん 実生10年目 冬芽14.0_

20230930buna10y_su_02.jpg
2023年9月30日 軽井沢草花館 ブナの崇さん 実生10年目 冬芽13.5_

前回(10/20)から幹の直径に変化はありませんでした。
それでも、今年は幹の直径が5/27の14.0_から9/15の17.5_と3.5_太くなりました。年間で3.5_太くなったのは、幹の直径の測定を始めた2015年に以降で一番です。

5月27日:14.0_ → 6月8日:15.0_
6月19日:15.0_ → 7月2日:16.0_
7月2日:16.0_ → 7月14日:16.5_
7月14日:16.5_ → 8月6日:17.0_
8月29日:17.0_ → 9月15日:17.5_

20231110buna10y_su_03.jpg
2023年11月10日 軽井沢草花館 ブナの崇さん 実生10年目 幹直径17.5_

【小さな美術館軽井沢草花館 展示のご案内】

「石川功一×栗岩竜雄 軽井沢の花と蝶展」2023年11月19日まで開催中です
火曜日休館
下の画像をクリックすると詳細ページにリンクします。

軽井沢草花館チラシ1000pix.jpg

小さな美術館軽井沢草花館HP https://kusabana.net

以上
posted by kusabanakan at 20:16| ブナ日記

イヌブナ日記(282)葉っぱ茶褐色 冬の姿に(11/10)

(2012年5月に種から発芽した実生から12年目のイヌブナ成長日記です)

前回10月20日から3週間(21日)ぶりの観察です。
10月下旬は平均気温が平年値をやや下まわりましたが、11月に入ると、記録的な暖かさが続きました。今日の気温次第ですが、11月上旬の平均気温は10度を上回り、気象観測史上最も暖かな11月上旬になることがほぼ確実な状況です。

イヌブナの安さんと檀さんは、この3週間で、葉っぱが完全に枯れて、茶褐色化しました。
11月上旬が記録的な暖かさだったので、「もしかすると成長が見られるのでは!?」と内心期待していましたが、樹高、冬芽、そして幹の太さにも変化がなく、今季の成長が終わったようです。
来春の芽吹きまでは、休眠状態になるため、今年は今回のイヌブナ日記で最終回となります。

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2023年11月10日 軽井沢草花館
左から イヌブナ実生12年目の安さん、ブナ実生10年目の崇さん、イヌブナ実生12年目の檀さん

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2023年10月20日 軽井沢草花館
左から イヌブナ実生12年目の安さん、ブナ実生10年目の崇さん、イヌブナ実生12年目の檀さん

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2023年9月30日 軽井沢草花館
左から イヌブナ実生12年目の安さん、ブナ実生10年目の崇さん、イヌブナ実生12年目の檀さん

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2023年9月15日 軽井沢草花館
左から イヌブナ実生12年目の安さん、ブナ実生10年目の崇さん、イヌブナ実生12年目の檀さん

【イヌブナ安さん 実生12年目】

安さんの樹高は104aで、前回(10/20)の104aから変化がありませんでした。
7月14日測定時の111aをピークに、8月6日=109a→8月29日=105a→9月15日=102a→9月30日=99a→10月20日=104aと変化を続けてきましたが、10月20日=104a→11月10日=104aと、この3種間では成長は見られませんでした。

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2023年11月10日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 安さん 樹高104a

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2023年10月20日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 安さん 樹高104a

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2023年9月30日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 安さん 樹高99a

下写真:斜め上から見た安さんです。前回(10/20)は葉っぱが黄葉していましたが、この3週間ですっかり枯れてしまって冬の姿になりました。また、一部の葉っぱは散ってしまい、全体的なボリュームも小さくなりました。

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2023年11月10日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 安さん

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2023年10月20日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 安さん

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2023年9月30日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 安さん

下写真:枝の先端についた冬芽の長さは17.5_で、前回(10/20)の17.5_から変化がありませんでした。但し、枝に付いていた葉っぱが数枚落ちてしまいました。

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2023年11月10日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 安さん 冬芽17.5_

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2023年10月20日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 安さん 冬芽17.5_

20230930inubuna12y_an_02.jpg
2023年9月30日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 安さん 冬芽16.0_

下写真:幹の太さは20.0_で前回(10/20)と同じでした。

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2023年11月10日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 安さん 幹の太さ20.0_

【イヌブナ檀さん 実生12年目】

壇さんの樹高は62aで、前回(10月20日)から変化がありませんでした。前回(10/20)の時点で、ほとんどの葉っぱが茶褐色化していましたが、この3週間で完全に枯れて、冬の姿になりました。また、安さんと同様で、一部の葉っぱは散ってしまい、全体的なボリュームも小さくなりました。

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2023年11月10日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 壇さん 樹高62a

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2023年10月20日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 壇さん 樹高62a

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2023年9月30日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 壇さん 樹高61a

下写真:斜め上から見た壇さんです。前回(10/20)と比べると、葉っぱが完全に枯れて、茶褐色化していました。

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2023年11月10日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 壇さん

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2023年10月20日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 壇さん

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2023年9月30日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 壇さん

下写真:冬芽の長さは19.0_で、前回(10/20)から変化がありませんでした。但し、枝に付いていた葉っぱが数枚落ちてしまいました。

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2023年11月10日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 壇さん 冬芽19_

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2023年10月20日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 壇さん 冬芽19_

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2023年9月30日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 壇さん 冬芽19_
下写真:幹の太さはφ14_で前回(10/20)と同じでした。

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2023年11月10日 軽井沢草花館 イヌブナ実生12年目 壇さん 幹の太さφ14.0_

【参考】

過去の成長過程は以下のリンク先「イヌブナ日記【記録編】」で見ることができます。


【小さな美術館軽井沢草花館 展示のご案内】

「石川功一×栗岩竜雄 軽井沢の花と蝶展」2023年11月19日まで開催中です
火曜日休館
下の画像をクリックすると詳細ページにリンクします。

軽井沢草花館チラシ1000pix.jpg

小さな美術館軽井沢草花館HP https://kusabana.net

以上
posted by kusabanakan at 16:53| イヌブナ日記

2023年11月08日

駐車場、イロハモミジ 紅葉散り、冬景色へ(2023.11.8)

軽井沢草花館のイロハモミジは10月28日、29日あたりに紅葉が最盛期の彩りとなりましたが、その後、上部から落葉が始まって、一昨日の11月6日時点で、ほぼ葉っぱが散りました。
今年は見ごろの期間が比較的短かったですが、美しい姿を堪能させてもらいました。

【2023年11月6日】
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2023年11月6日 軽井沢草花館 イロハモミジ

【2023年11月4日】
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2023年11月4日 軽井沢草花館 イロハモミジ

【2023年11月1日】
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2023年11月1日 軽井沢草花館 イロハモミジ

【2023年10月30日】
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2023年10月30日 軽井沢草花館 イロハモミジ

【2023年10月29日】
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2023年10月29日 軽井沢草花館 イロハモミジ

【2023年10月28日】
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2023年10月28日 軽井沢草花館 イロハモミジ

【2023年10月25日】
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2023年10月25日 軽井沢草花館 イロハモミジ

【2023年10月19日】
20231019術館外観01.jpg
2023年10月19日 軽井沢草花館 イロハモミジ

【2023年10月8日】
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2023年10月8日 軽井沢草花館 イロハモミジ

【2023年9月30日】
20230930術館外観01.jpg
2023年9月30日 軽井沢草花館 イロハモミジ
posted by kusabanakan at 20:43| 草花館日記

2023年11月02日

絵はがき 新作11点 販売開始

軽井沢草花館の館内で販売しているバラ売りの絵はがきに新しく絵柄が増えました。
本日より、1枚88円(税込)で販売開始しましたので、来館時に是非お求めください。
その他、絵はがき6枚セット(396円税込)×7種類やバラ売り用の絵はがき約50種類も販売中です。
 ※今年の営業は11月19日で終了します。

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2023年11月2日 軽井沢草花館 石川功一スケッチ 絵はがき 新作11種類

2023年秋の新作11種類
*****************
上段左より
・(アラゲ)ガマズミの実
・カンボクの実
・カントウマユミの実
中段左より
・ススキ
・ガマ
・カラハナソウの実
・ヨツバヒヨドリ
下段左より
・ヤマザクラ
・ノイバラ
・ズミ
・ナツツバキ
*****************

以上
posted by kusabanakan at 19:35| 草花館日記