2020年09月07日

【開催中】石川功一の水彩・油彩展「和歌に詠まれた草花たち」−浅間山−

小さな美術館軽井沢草花館 2020年度展示のご案内

【9月以降の営業日程について】

現在、新型コロナウィルス「感染拡大予防ガイドライン」に沿った対策をとりながら「石川功一の水彩・油彩展 和歌に詠まれた草花たち」開催中です。11月23日まで「火、水曜日休館(祝日は開館)」で営業を続けてまいります。但し、今後のコロナ感染状況によって休館日や営業時間を変更する可能性がありますので、来館予定の方におかれましては、事前にホームページ(kusabana.net)で開館日を確認していただきますようお願いします。
また、引き続き、来館の皆さまには1.マスクの着用、2.チェックシートの記入(名前、連絡先、健康状態の確認)、3.手指消毒をお願いするとともに、入館者の人数制限(同時に6名まで)を実施いたします。 ご理解・ご協力をお願いいたします。

営業カレンダー(9月〜11月)※今後の状況によって変更になることがあります。
は休館日 

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は休館日 

【石川功一の水彩・油彩展 「和歌に詠まれた草花たち」】

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今年の企画テーマは「和歌」。日本の和歌と、石川功一の作品で歌の中で詠まれた草花図を並べて展示し、合わせて鑑賞していただこうとするものです。
和歌は、日本最古の歌集である「万葉集」を中心に、勅撰集「古今和歌集」、「拾遺和歌集」、「後拾遺和歌集」など、5世紀から11世紀までに詠まれたものより選出。そして、石川功一の描いた草花図の中からは、和歌の中で詠まれた草花を厳選し、水彩画と油彩画を合わせて40数種を紹介しています。

展示予定の作品(一部)
エゾカワラナデシコ、ウメ、サクラ、ヤマブキ、ハギ、フジ、スミレ、ヤブカンゾウ、カタクリ、ニワトコ、ヌルデの紅葉、ダンコウバイの黄葉、等。

【浅間山(あさまやま)】

展示作品より石川功一の描いた水彩スケッチと伊勢物語の歌をご紹介します。

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石川功一 浅間山(あさまやま)1990年9月10日 水彩スケッチ

軽井沢でこの歌は外せないだろうということで、石川功一の描いた浅間山のスケッチと、平安時代に成立した「伊勢物語」より浅間山を詠んだ歌を紹介しています。伊勢物語の作者は不明ですが、主人公は在原業平(ありわらのなりひら)のことであろうと言われており、物語の中では在原業平が「男」として登場します。その男が浅間山をみて詠んだのが下の歌です。

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信濃なる 浅間の嶽に 立つ煙 をちこち人の 見やはとがめぬ
伊勢物語  8段 作者未詳
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「立ち上がる噴煙を見て、あれは何かと怪しまずにいられようか!」と言っているのですが、石川功一が描いた1990年の噴煙と比べ物にならないくらいの噴煙が出ていたのだろうか!? と、1000年以上前の浅間山を想像せずにはいられません。
※館内では、現代訳も併記して紹介しています。

開催日:2020年6月13日(土)~2020年11月23日(月)まで
場所:小さな美術館軽井沢草花館
開館時間 10:00から17:00
休館日 11月23日まで:火、水曜日(但し、祝日は開館)
入館料 500円(中学生以上)、小学生以下無料
駐車場 専用の無料駐車場あり(最大5台)

チラシのダウンロードはこちらから → 軽井沢草花館チラシ(PDF 5.0MB)

小さな美術館軽井沢草花館 公式ホームページ https://kusabana.net
posted by kusabanakan at 15:50| 展示紹介